ウクライナ避難民をモデルにデッサン作品を展示  5/16~22に

日本に避難してきたウクライナの人々をモデルにしたデッサンの絵画展が、5月16日㈮から22日㈭まで、西東京市コール田無で開かれる。作品と併せて、モデルを務めた避難民からのメッセージも紹介する予定で、主催団体は「彼らを身近に感じる機会にしてほしい」と来場を呼びかけている。

デッサン会の様子。毎月、約20人が参加している=田無駅前のSOМPOケア西東京の会議室を会場に

モデルを務めた避難民は13人。一人で避難してきた女性や、子どもと共に逃れてきた母親、バレリーナや日本の大学の研究生になった人など、多彩だ。

主催するのは「田無デッサン会」。昨年末まで西東京市等で営業されていた避難民による食堂「Nadiya」でウクライナ避難民と出会った四方田幸子さんが、「自分も何か支援ができないか」とデッサン会を発足させた。

「ポーズを取り続けるモデルは楽な仕事ではないが、誰でもできるもの。外国人を描けるという点では、私たちにとっても得難い価値がある」
と四方田さんは話す。

「それぞれの人生を想像して描いた」

デッサン会は、趣旨に賛同する「SOMPOケア西東京」の会議室を会場に、毎月1回のペースで2年ほど続いてきた。地元だけでなく、都内各所から参加があり、作品が充実してきたことから、このタイミングでの絵画展となった。企画を担当する澤井洋紀さんは「作品から何かを感じてもらえるはず」と期待を寄せている。

「通常のモデルデッサンは『形』を見ているが、避難民に対しては自然と『どんな人生を送ってきたのか』『今、どんな気持ちだろう』と想像してしまう。作品に、それぞれの描き手のそんな思いが表れています」

なお、避難民へのアンケートも、併せて展示予定。当初は展示の予定はなかったが、「コメントから彼ら一人ひとりの状況が伝わってくる」と、紹介することにした。

モデルを務めた避難民のアンケート

約40点を展示予定。入場無料。午前11時から午後5時(22日は4時)までで、19日㈪は休館。詳細は澤井さん(☎090・2160・7525)へ。

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