雨あがりの新緑がひときわ鮮やかに輝く6月は、1年の折り返し点。日没が午後7時ごろとなり、21日には二十四節気の夏至を迎えます。
陽の気は今が頂点。
北半球では、1年中で昼が最も長いころです。そして、この時期をすぎると少しずつ日脚は短くなって、陰の気を深めていきます。

6月は暦の上では夏の盛りで、30日には各地の神社で「夏越しの祓」といわれる神事が行われます。
それは古式にのっとり、茅萱(イネ科の野草)を束ねてつくった輪をくぐる「茅の輪くぐり」をすることによって、半年間にたまってしまった重い気を祓い清める夏の神事です。
太陽が南天高くにのぼる6月は、十二支では午があてられ、九星では九紫火星が、その定位と定められています。午と九紫火星の象意から導きだされるキーワードは「離合集散」。
これを、実生活に生かすことを考えてみましょう。ごく簡単にいってしまえば、よくない生活習慣や悪いクセを手放す。一方で、よい生活習慣を身につける。もちろん、人との悪縁を断ち切る、ということも。
古来、縁切りは九紫火星という星の得意技(⁈)でもあります。その他、まだ五月病をひきずっているような方も、この時季は心身の調子をリセットするチャンスです。
そんなことを心にとめながら、「茅の輪くぐり」を体験してみてはいかがでしょうか。月が明けたら、心新たな1年の下半期が始まります。
『タウン通信』エリアでは、30日には東伏見稲荷神社、田無神社などで「夏越しの祓」の神事が行われます。どちらの神社も参加は自由。東伏見のお稲荷さんに行ったら、裏のお塚エリアも狙い目です。朱の鳥居をくぐりながらお塚を参拝したら、お祓い効果はさらにアップしそう。
今月はどの本命星の方も、目の故障に要注意。また、日ごろから頭痛や不眠の傾向がある方は、薬やサプリ服用に際して自己判断は禁物です。必ず専門家の判断を仰いで。
生年表
一白水星:1927年、36年、45年、54年、63年、72年、81年、90年、99年、2008年、2017年
二黒土星:1926年、35年、44年、53年、62年、71年、80年、89年、98年、2007年、2016年
三碧木星:1925年、34年、43年、52年、61年、70年、79年、88年、97年、2006年、2015年、2024年
四緑木星:1924年、33年、42年、51年、60年、69年、78年、87年、96年、2005年、2014年、2023年
五黄土星:1923年、32年、41年、50年、59年、68年、77年、86年、95年、2004年、2013年、2022年
六白金星:1922年、31年、40年、49年、58年、67年、76年、85年、94年、2003年、2012年、2021年
七赤金星:1921年、30年、39年、48年、57年、66年、75年、84年、93年、2002年、2011年、2020年
八白土星:1920年、29年、38年、47年、56年、65年、74年、83年、92年、2001年、2010年、2019年
九紫火星:1919年、28年、37年、46年、55年、64年、73年、82年、91年、2000年、2009年、2018年
(※上記の生年表は西暦で記載しています。2桁のところは1900年代です。なお、九星気学の鑑定では「節分」が節目です。1月1日から2月3日までの間の生まれの方は、前年が本命星となります。例えば、1993年1月29日生まれの方は七赤金星ではなく、前年1992年の八白土星が本命星となります)
[九星別運勢]
一白水星
やる気の持続がカギ。目上との関係は好調。落とし物に注意。
あれこれやる気はあるのに、気が散りやすく、ひとつのことに集中できにくい。仕事はできるところから確実に仕上げていくこと。上から頼まれたことはチャンスの芽。しっかり結果を出したい。ただし、古い話の再燃はよくない。フリーの人は一時的に仕事が途切れても、あまり心配しないで。余暇ができたら、積読だった本を読んでみては。
二黒土星
晴れやかなオーラで個性全開。飲食の席でいい縁がつながる。
雨降りでも気分は快晴。先月とは打って変わって、やる気に応じて、物事はスムーズに進展。上司や目上との関係も良好。大勢の場でも光る個性を演出するために、ちょっとお洒落を工夫してみたい。二黒本来のカジュアルなアースカラーの中に、効かせ色として赤を使ってみて。赤は二黒にとっての開運色。意中のひとからコクられる、なんていうこともありそう。
三碧木星
他言無用。対人関係は距離感が大切。趣味の深堀りで新発見。
さりげない誘導尋問にものらず、得意の弁舌もこの際、封印。特に仕事がらみの交流では不用意な発言に注意。今月は気分がやや内向きだけれど、それをよい方向に生かしたい。たとえば、趣味や興味のある分野についての研究などに打ちこむのがいい。内輪のサークル活動にはツキがあり、いい出会いもありそう。

四緑木星
いい話には裏がありそう。粒々辛苦の地味な努力が実を結ぶ。
ふとひらめくことがあったり、おもしろそうな話があったり。今月は、とかく誘惑が多い。でも、そこで一呼吸。初心にかえって、いつもの仕事に集中できたら、結果は来月以降に見えてくる。今月は人でもモノでも、華やいでキラキラしたものは危険。ある時点でお金の話がでてきたら、即ひきかえして。
五黄土星
本領発揮!朝一番の行動にツキ、ひらめきをモノにして。
パワー全開で、思う存分活躍できる月。周囲にも守り立てられて、プロジェクトチームなどの活動も好調。ただし、独断専行はダメ。経験豊富な協力者の助言を大切にすることで、いい流れができていく。気分転換には少々ハデ目のお洒落をして外出、何かうれしいことがおこるか。各種集まりにも積極的に参加して、有益な出会いがある。
六白金星
順風満帆。交渉事はまとまりやすい。難題は気長に待って吉。
時を得て、物事はゆっくりと思い通りの方向へ進む。それというのも、これまで築いてきた信用がモノを言っているから。六白金星は本来、動き回ることに強い星。でも、今月は焦らず、どっしりと構えているほうがいい。新規のいい出会いがある一方で、昔の知人と旧交を温めたりも。パートナー募集中の人にはチャンスあり。

七赤金星
言ったもの勝ち。得意の弁舌が光る。一方、詐欺にはご用心。
周囲の賛同が得やすい時だから、前々から言いたかったことを言ったり、してみたかったことをしてみるチャンス。多少のわがままは通るはず。特に年配の人や昔の知人が力になってくれる。ただし、今月は詐欺にあったり金銭の損失という、イヤな要素もある。おかしいと思ったことは、まずは家族や信頼できる人に相談して。
八白土星
勇躍前進するも、足下に障害物。つまずいたら、まずは撤退を。
先月好調だった人は、とかく気が大きくなってバリバリ進みたくなるのだが、これがよくない。周囲の状況に問題が多く、交渉事も相手方にトラブルあり。商談などは来月になってから出直したらいい。勝負事、投機、金銭の貸借も不可。一方、長い目で見ていい話がちらほら。心にひっかかった情報は、いつか役に立つ。
九紫火星
いい調子にいったところで、油断大敵!悪友ができやすい。
おとなしくしていれば、そこそこ好調。なのに、ついつい余計なことをしては後悔のホゾをかむことに。今月思いつくアイディアは、役に立たない。その上、儲け話や遊び事などの誘惑も多い。財布のヒモはしっかり締めておきたい。よからぬ偶然が起こりやすい。昔の知人との思わぬ再会には気をつけて。
鑑定士:野村徳子/九星研究家。著書に『よくわかる気学(東洋占星術)入門』(弘文出版)、『よい名前のつけ方』(同)、『寺院参拝』(国際情報社)、『はすの花 共時性と予兆の秘密』(新風舎文庫)ほか