
警鐘続けてきた地元専門店「エネスパート」代表にインタビュー
リフォーム詐欺で荒稼ぎした業者が逮捕されるなど、いわゆる「点検商法」への警戒感が高まっている。とはいえ、快適な暮らしのためにリフォームや機器交換は避けられないもの。では、どう対処すればよいのだろうか? この問題が大きくなる以前から警鐘を鳴らし続けてきた、西東京市に本社を置く「エネスパート」の橋本祐太代表に話を聞いた。(以下、談話)

業界にいる者として、リフォーム業界に疑心の目が向けられる今の状況は、とても残念です。ただ、一方で予測していたことなので、驚きはありません。
詐欺から身を守るには、消費者自身が気を付けていくことが大事です。改めて強調しますが、
▼一斉見積もりなどでネットで個人情報を送る
▼遠方のよく知らない業者に見積もり依頼する
▼突然訪問してきた業者に住まいの状況を見せてしまう
などは、詐欺に遭うリスクを一気に高めますので、控えたほうが賢明です。
個人情報は、必ずしもすぐに悪用されるとは限りません。忘れた頃に、絶妙のタイミングで使われると思ってください。
「安さ」だけの比較はリスク
それでも多くの方が複数社の相見積もりを取ろうとするのは、「少しでも安く」の気持ちがあるからだと思います。
それはよく分かるのですが、本来相見積もりは、施工内容や適正価格かを確かめるために行うべきものです。医療におけるセカンドオピニオンと同じです。値段を競わせるものではありません。
ところが実際は価格競争を招き、結果として、「その住まいに本当に必要な設備や工事」ではなく「安価なものをただ設置する」という、お客様不在のその場しのぎの施工が行われています。
例えば、家族の状況から見て24号の大型ガス給湯器が必要な家に、一回り小さな20号を設置するようなことです。安さの理由がサイズの違いだと気付けなかったお客様は「この会社は3万円も安い!」と飛びついてしまいます。この場合、業者からすれば、説明不足でこそあれ、詐欺とはなりません。それで、このような目先の受注取りが横行するのです。
見積もり時は、その業者が消費者に寄り添って事業をしているかを見極めることが大事です。

トラブル時の相談先は…
それと強調したいのは、地元の業者を選ぶ大切さです。万一トラブルになったとき、どこに相談しますか? 地元の市役所や警察署ではないでしょうか? そのときに、対象の会社が他県や遠方だったら、「それはウチでは調べ切れません」と門前払いされる恐れがあります。
大切な個人情報を提供する先なのですから、何かあればすぐ行けるところに店舗があり、スタッフがそろっているリフォーム会社を選ぶべきです。一度は足を運んで、会社の雰囲気やスタッフの対応を確かめることをお勧めします。


「安心・安全・保安」を合言葉に、細部まで配慮
そうしたなかで「エネスパート」がどのような営業をしているかを少しだけお話ししましょう。
まず、当社がモットーとしているのは「安全第一主義」です。任せて良かった、と思っていただけることを最重視しています。
そのために当社では、「安心・安全・保安」を合言葉に、▼身だしなみをきちんとする、▼明瞭な資料を提示する、▼設置後の使用感のチェックや定期点検を続ける、▼最新情報を集め、常にスキルアップする――といった細部にまで気を配っています。
また、当社は地域密着にこだわっており、特に、省エネ、環境保全に貢献したいという思いから、CO2の排出量を減らせる高効率ガス給湯器「エコジョーズ」の割安提供や、節水型水栓やトイレの推奨、安全性の高いガスコンロの展示販売などを行ってきました。根底には、地域で子育てをする身として、子どもたちに少しでも良い環境を与えたいという思いがあります。そうした取り組みの結果、西東京市から2年連続で「環境アワード」を頂いています。


老朽化の影響は突然発生する
率直に言って、信頼できる業者とのつながりがない方は、ご自身で住まいの設備・機器を管理していく時代になっています。しかしそれは簡単なことではありません。
埼玉県八潮市の道路陥没ではないですが、見えない老朽化は突然顕在化するものです。できれば、信頼できるプロに、定期的に、細かく見てもらうことをお勧めします。
エネスパートでは、「プロとして見えない所を見る」という方針で、年に1度のアフター点検をご案内しています。点検商法への警戒感が高まるなか、お電話口で、設置した機器や設置日、担当者をお伝えすることでご安心いただいています。
リフォームや機器交換をご検討の方は、お気軽にご相談ください。
[取材協力]エネスパート ☎042・421・8335
