国内唯一のブラインドサッカー専用コートを活かそう! 小平市と協会が協定

全盲の選手たちがプレーするサッカー「ブラインドサッカーⓇ」の国内唯一の専用コートが小平市にあるのをご存じだろうか? スポーツを通して地域活性化や障がい者への理解促進が期待されることから、先月、小平市は日本ブラインドサッカー協会と包括連携の協定を結んだ。

サイドフェンスが常設された専用コート。コートは芝の長さが異なる2面がある。写真奥で練習しているのは日本代表男子の選手たち

主に日本代表の練習に使用

国内初にして唯一のブラインドサッカー専用コート「МARUIブラサカ !パーク」は、丸井グループの研修センター内にある(花小金井8丁目、公立昭和病院隣)。

「すべての人が『しあわせ』を感じられるインクルーシブな社会を共に創る」を企業理念とする丸井グループが設置・運営し、主に日本代表チームの練習拠点として利用されている。

ブラインドサッカーではコートの境にサイドフェンスを設置する必要があるため、いつでもすぐに練習できる専用コートがある意義は大きい。

協定の締結式に参加した同協会執行役員の魚住稿さんは「通常はフットサルコートを利用するが、準備と片付けに時間がかかり、ボランティアの手も必要になる。都内なので味の素ナショナルトレーニングセンターにも行きやすく、本当にありがたい」と話す。

また、広報担当の明石京子さんは「女子サッカーの例が示すように、代表チームが国際的に活躍すると競技の人気が出やすい。ホームコートができて、選手たちは『ここなら思いっきり走れる』と張り切っています」と環境の充実を喜ぶ。

日本代表選手たちの練習風景

障害者目線の意見や地域交流を盛んに!

企業の敷地のため、部外者の自由な出入りはできないが、これまで事前登録制での試合公開や、市民ボランティアの受け入れなどを行ってきた。

協定により今後はさらに地域交流が進むと見られ、締結式後の懇談では、小林洋子市長から「中学校のサッカー部との交流などはすぐにできるのではないか。また、目に不自由のある選手の方たちからは、地域防災などへの当事者からの意見も寄せてほしい」などと、さっそく連携へのアイデアが語られていた。

協定を結んだ日本ブラインド作家協会理事長の金子久子さん(右)と小林洋子市長

小平市と共にパラスポーツ振興を

なお、弱視の選手たちによるロービションフットサルの日本代表の強化練習には、花小金井7丁目にある三菱電機ビルソリューションズ㈱の従業員用体育施設が特別に貸し出されている。

同協会専務理事の松崎英吾さんからは「小平市とは関わりが深く、感謝している。一緒にパラスポーツを盛り上げていただけたらありがたい」とのコメントもあった。

協定式に参加した日本代表の高橋裕人選手。専用コートがあることから、小平市に転居・在住している。懇談の場では、「小平の人たちは親切で、住みやすい」と話した

ブラインドサッカー男子日本代表は、東京、パリとパラリンピックに2大会連続で出場し、現在の世界ランキングは3位。国内では、31チームによる地域リーグも行われている。

[リンク]

日本ブラインドサッカー協会

国内初の専用ブラインドサッカー専用コート「MARUI ブラサカ! …

丸井グループ

小平市 ブラインドサッカー

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