2025年4月、まったく新しいコンセプトの花にあふれる屋内型納骨堂「エニシア」が、都立小平霊園北向いの「小平メモリアルガーデン」にグランドオープンした。
多摩地区では待ちに待った納骨堂の登場とあり、プレオープンの段階からすでに多数の注文が入っている。
その注目の納骨堂「エニシア」を、このほど、本紙読者が訪問した。訪ねた2人からは「明るい雰囲気で驚いた」「樹木葬とは違う選択肢が増えた」の声が聞かれた。
エニシアは現在、見学を受け付け中だ。

都立小平霊園北向いに新登場 欧風エレガントな屋内型のお墓
「明るくて、すてき」 「お花がきれい――」
エレベーターを降り、4階の個別参拝ブースを覗いた瞬間、読者の星美智子さん、皆川利湖さんの二人が声を上げた。4つの参拝ブースが並ぶこのフロアでは、至るところに花が溢れている。
「ご家族は予約不要で、いつでもご参拝いただけます。入口に使用状況を示すモニターがあるので、そのときに空いているブースをお選びいただきます」
そう案内してくれたのは、「エニシア」を開発・管理する「松戸家」の営業課長・戸塚森比古さん。

最大8人まで ペットも一緒に可
納骨堂は初めてという二人に対し、戸塚さんはまず、参拝の流れを実践して見せた。
「ご購入後に専用のカードをお渡しします。そのカードをリーダーにかざしていただくと、納骨スペースからご遺骨を納めた『厨子』が眼前まで運ばれてきます。備え付けのモニターに、登録しておいた氏名や写真が表示されるので、より故人様を身近に感じながらご参拝いただけます」
と戸塚さん。
実際に戸塚さんが見本のカードをかざすと、40秒ほどして真っ暗だった正面の開口部越しに「ありがとう」の刻印が見えた。厨子に設置された石板の部分で、一般的にはここに「○○家」などと彫られる。
このシステムにおける「厨子」は骨壺2つを納められる横長の箱で、骨壺ではなく専用の袋を利用すれば、最大で8人分まで納骨が可能なもの(※粉骨が条件)。ここにはペットのお骨も入れられる。基本的には1つの厨子を1家族で使用する。

屋内のメリット
屋内型のメリットとして、雨天や猛暑などを気にせずに納骨・参拝できる点がある。また、遺骨や石板を良い状態に維持できるのもポイントだ。
「一般墓でも樹木葬でも納骨スペース(カロート)は湿気があり、場所によっては結露が発生することがありますが、納骨堂はいつまでも遺骨を良い状態で守っていけます。石板も、お墓には向かない大理石を使えるなど、選択肢が多いです」
と戸塚さん。お墓の掃除などがないのも人気の理由の一つで、星さんも「子どもに面倒を掛けなくて良さそう」と興味津々と話す。

管理料不要の安心プランも新登場
さて、気になる料金だが、今回登場した年間管理料が掛からない「安心プラン」は、人数に応じて価格設定されている。1人なら35万円、2人までは68万円といった設定になっている。親子で申し込む場合など、長く使用しそうなら検討したいプランだ。
また、1厨子を家族専用で使用する「通常プラン」は98万円(永代供養付き、基本彫刻料含む)で、こちらは年間管理料1万5600円が掛かる。
いずれも、継承者がいなくなった場合は永代供養となり、地下の専用スペースに埋葬される。
こうした一連の設備、システムを知った皆川さんは「一つの厨子を複数人で共有できるのは、心情的にも金銭的にもうれしい。お墓選びの選択肢が増えたと感じた」と感想を口にした。
地下の永代供養スペースを覗いたときには、星さんが「遺骨の最終的な行き場があるというのは安心。全部ここで済むのはありがたいですね」と話していた。

読者モニターの本音
◎星美智子さん:遠方に墓地を買った親戚がその管理に苦労しているのを知っていたので、近くで手軽に参拝できるのがいいなと感じました。最終的に永代供養になるのも安心です。時代に合わせ、自分のお墓への考えも変えようと思いました。
◎皆川利湖さん:樹木葬に興味を持っていたのですが、納骨堂もありだな、と感じました。犬が好きなので、ペットと一緒に入れるのは魅力的です。それと、樹木葬よりリーズナブルなのもいいですね。家から近いのも高ポイントです。

見学予約は…
見学は随時受け付けている。予約制。ご予約は下記まで。
TEL: 0120-980-015 (火曜定休、受付は10~17時)
納骨堂「エニシア」ホームページ:https://www.mazdoya.co.jp/enishia/