市役所屋上で採れたはちみつの味はいかが?――。
さる8月29日(2017年)、清瀬市役所で市内の家族がはちみつ採取を体験するというイベントが開かれた。

同市では2014年から「花のあるまちづくり事業」の一環として庁舎屋上で養蜂を行っている。市職員が作業にあたっており、これまで、14年は40キロ、15年は118キロ、16年は30キロのはちみつを収穫している。
現在は4箱・約6万匹のミツバチがおり、今年は60キロくらいが収穫できる見込みだ。
採取したはちみつは、ふるさと納税返礼品にも
最盛期は13箱・約15万匹まで増えたことがあるが、産卵率が低くて世代交替が難しいうえ、ツバメやスズメバチなどの天敵もおり、一定数をキープするのは容易ではないという。一方で、養蜂が成立しているのは地域の農業が健全な証にもなっている。
なお、採れたはちみつは小中学校の給食や料理教室の原材料として活用されるほか、15年からはふるさと納税の返礼品にもなっている。

養蜂の効果として受粉が進むという面もあり、例えば同庁舎で実施している緑のカーテンのゴーヤは、現在、鈴なりに実を付けている。
この日のイベントでは、小学生のいる家族8組が参加し、巣箱の見学や遠心分離機を使ってのはちみつ採取体験をした。採れたてを味わう場面もあり、「おいしい!」「きれい」などと笑顔がいっぱいにこぼれていた。