二十四節気の立秋(7日)と処暑(23日)を迎える8月は、暦の上ではもう秋。「残暑御見舞い」の季節です。
とはいえ、夏休みはこれからが本番! という方が多いのでしょうね。旅や帰省、レジャーの計画もそれぞれ盛りだくさんに。
また、各地で夏祭りがにぎわっているかと思えば月遅れのお盆や終戦記念日といったイベントもあって、ふと、いつもとはちがう時間の流れを感じるのもこの時期ならでは。
13日から16日にかけては、旧のお盆です。門口で焚かれる迎え火を頼りに、あの世から帰省されたご先祖さまの魂は、ひと時、この世の親しい人たちと特別な時間をすごされることでしょう。

夏の風物詩ともいえる京都五山の送り火や長崎の精霊流しも、亡くなった方々の霊をあの世に送り届けるお盆の行事です。そういえば、夏の夜空を華やかに染めあげる花火大会も、その多くはもともと鎮魂供養のために開催されたもので、お盆の送り火につながっているのだとか。
迎え火、送り火、花火。「火」は、九星の象意に当てはめれば「九紫火星」となります。九紫火星の火の代表は「太陽」であり、それは文字通り「陽の火」。それに対して闇夜を照らす焚き火、花火、ろうそくの火などは「陰の火」となります。
あの世の人たちの道案内をしてくれるのは陰の火です。同じ九紫火星の火にも陰陽の別があって、このあたりも東洋の考え方のおもしろいところだと感じます。
今月はどの本命星の方も、自分の体質的な弱点に注意をはらってください。過去の病気が再発したり、持病が悪化しやすい時。特に胃腸の弱い方は、外出先での飲食物に要注意です。
生年表
一白水星:1927年、36年、45年、54年、63年、72年、81年、90年、99年、2008年、2017年
二黒土星:1926年、35年、44年、53年、62年、71年、80年、89年、98年、2007年、2016年
三碧木星:1925年、34年、43年、52年、61年、70年、79年、88年、97年、2006年、2015年、2024年
四緑木星:1924年、33年、42年、51年、60年、69年、78年、87年、96年、2005年、2014年、2023年
五黄土星:1923年、32年、41年、50年、59年、68年、77年、86年、95年、2004年、2013年、2022年
六白金星:1922年、31年、40年、49年、58年、67年、76年、85年、94年、2003年、2012年、2021年
七赤金星:1921年、30年、39年、48年、57年、66年、75年、84年、93年、2002年、2011年、2020年
八白土星:1920年、29年、38年、47年、56年、65年、74年、83年、92年、2001年、2010年、2019年
九紫火星:1919年、28年、37年、46年、55年、64年、73年、82年、91年、2000年、2009年、2018年
(※上記の生年表は西暦で記載しています。2桁のところは1900年代です。なお、九星気学の鑑定では「節分」が節目です。1月1日から2月3日までの間の生まれの方は、前年が本命星となります。例えば、1993年1月29日生まれの方は七赤金星ではなく、前年1992年の八白土星が本命星となります)
[九星別運勢]
一白水星
人間関係が、まったりと楽しい。独身者は年貢の納め時かも。
家族や友人知人など、仕事ぬきの対人関係が好調。遊びの誘いは多いものの、少々夏バテ気味。特に仕事、勉強などで気が重い人は、西方の水のある場所に行って、のんびりしてくるといい。おつき合い中の相手がいる人は、気持ちをかためるにもよい時。人ともモノとも、いい出会い。誰かの紹介によるものも吉。
二黒土星
変化は凶。甘い見込みで失敗しやすい。従来の道を辛抱強く。
今まで通りのことがスムーズにいかず、ついあれこれ変化球を出したくなる時。しかも、周囲からは一見よさそうな話もちらほら。でも、今月の変化改革はうまくない。二黒の強みである忍耐力にモノをいわせて、従来のやり方を守って。頑張った結果は、後日でてくる。古い事柄、昔の知人とはかかわらないほうが無難。
三碧木星
フットワークは快調。仕事も遊びもイケるが、争い事に注意。
先月とは打って変わって、活動家三碧の本領発揮。これまで努力してきたことが認められる、といううれしいこともありそう。仕事にも遊び(特にスポーツやアウトドアレジャー)にも積極的にチャレンジして、満足感は大きい。ただし、万事やりすぎには注意すべきで、自分の実力をよくわきまえて行動すること。年長者の協力は得られるが口論は禁物。

四緑木星
臨機応変の対応で交渉事は有利。海外に道が拓けることもあり。
持ち前の柔軟な社交性を生かして、営業活動は好調。一方、遊びの機会も多く、仕事仲間とも楽しい時間がすごせそう。遠方にツキがあり、特に海外と取り引きやかかわりのある職業の人には旨味がある。また、意外にいいのが一人旅や単独行動。新しい趣味につながる発見や出会いなど、人生にいい変化とはずみがつく。
五黄土星
難題も粘れば何とかいける。お盆休みはご先祖と親しんで吉。
不動産、相続の問題をかかえた人には、ちょっと気の重い月。身内との関係も微妙。とはいえ、そこまで深刻な問題ではなく、よく話してみれば分かり合える程度のもの。特にお盆期間中はご先祖との交流も自然に密になっているから、しっかり意識を向けたらいいアドバイスがもらえそう。なんといっても、霊界通信をキャッチするのは五黄の得意技のひとつ。
六白金星
独断専行は命取り。多忙が空回りせぬよう、地に足をつけて。
公私とも落ち着かず、やたらと忙しそう。交渉事はかみ合わず、相手方から断られることが多い。今月は相手や周囲の状況もよくない。六白の強さが悪くでれば、横柄な態度から戦争の勃発、なんていうことも。相手もなかなか手強いから、はじめから争いは回避したい。負けるが勝ち、を肝に銘じるのが賢い。

七赤金星
旅や遊び、趣味の深掘りもいい。交渉事は気長に待って有利。
少々疲れやすいけれど、遊びには身が入る時。先月とは打って変わって、場を明るくする七赤の才能が光る。反面、フラッと一人旅などもよく、旅先でもいい出会いがありそう。何事も時間を気にせず、ゆったりと構えているとツキが舞いこんでくる。一方、芸能、娯楽、サービス業の人は稼ぎ時だから、多忙に感謝して。
八白土星
場当たり的行動にはツキがなく、二度手間に。いつもの通りに。
あれこれ思いつきで手をつけると、収拾がつかなくなる。今月は暑気あたり気味で、集中力も低下しているから、余計なことは考えず、従来の手順で仕事を続行して。人から何か頼まれても安請け合いしてはダメ。後日トラブル発生。旅は道中、失せ物ご用心。しっかり者の同伴者がいれば安心。家族旅行は吉。
九紫火星
超多忙で気分はハイ。勝負強いが、アツくなりすぎてはダメ。
真夏の太陽が似合う九紫は、どこにいても目立つ存在。カンがさえて、大きな取り引きやスポーツにも強い。ただし、ムキになって自分の意見を押しつけるのはいただけない。特に仕事関係のお得意さんや目上の人に対しては、生意気な口をきかないように。つねに自分をクールに抑えることができれば、予想外のツキに恵まれる。
鑑定士:野村徳子/九星研究家。著書に『よくわかる気学(東洋占星術)入門』(弘文出版)、『よい名前のつけ方』(同)、『寺院参拝』(国際情報社)、『はすの花 共時性と予兆の秘密』(新風舎文庫)ほか