「認知症のある人が安心して暮らせるまちづくり」を目指す西東京市で、さまざまな取り組みが行われている。
6月(2025年)にスタートしたのは、「みまもりシール」の配布。QRコードが付いたシールで、洋服などに貼って使うもの。徘徊などがあった場合に発見者がQRを読み取り、ネット上の伝言板に現在地を入力できる。その情報が家族当てに即座にメール送信される仕組み。24時間・365日対応する。発見者が異変を感じても意思の疎通が難しい場合などに、有効なツールとなりそうだ。

同市ではこの4月に、「ひとり歩き高齢者位置探索等サービス」も開始している。
位置情報探索用のGPS端末を介護者に貸与するもので、認知症のある人に用いるのが前提(認知症のある人を被保険者とする日常生活賠償保険の付帯が条件)。携帯用と靴用とがある。
7月には、認知症啓発のラッピングバスの運行も予定する。
高齢者の約13%が認知症
2021年度末時点で、同市の認知症高齢者は6447人(※認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱ以上)。年度が異なり、単純にはいえないが、2023年の65歳以上人口は5万7人のため、データ上は高齢者の約13%が認知症といえる。
2040年には同市の高齢化率は30%を超えると予測されており、地域ぐるみで認知症対策していくことは急務となっている。
たった6mLの血液で「認知症リスク」が検査できます
(「タウン通信」の記事を読む)
~「田無病院」など全国の約150病院で~
みまもりシールについてなど、詳細は西東京市高齢者支援課(TEL:042-420-2811)へ。