(記事の一部で業者の紹介をしています)
猛暑の夏。もう~頭から水を浴びたい!――と、プールに出かけたいところだが、当サイトがメインエリアとする多摩北部のプール事情はなかなか悲惨だ。
プールの開園情報を交えつつ、北多摩エリアの状況を以下にまとめた。
(※北多摩=西東京・東久留米・小平・東村山・清瀬の5市)
※開園中のプール情報はこちら

小平・東部公園プールは最後の夏
子どもたちが気軽に出かけ、日光の下、キャッキャと水と戯れる――そんな夏の光景が、もう北多摩エリアでは見られなくなるかもしれない。
屋外市民プールとして地域で親しまれていた「小平市萩山公園プール」(小川東町4丁目)は2020年から休止状態が続き、今では中止が決定している。「清瀬市下宿市民プール」(下宿2丁目)は2年前の2023年に廃園。「東村山市運動公園プール」(恩多町1丁目)は昨年・2024年に廃止となっている。
さらに、北多摩5市の中で、唯一「屋外」で今年も運営する「小平市東部公園プール」(花小金井6丁目)は、残念なことに、この夏が最後の開園。今後、屋内プールとして再整備されることとなっている。
背景に共通してあるのは、設備の老朽化。少子化が進み、利用者が減っていることも大きい。さらにいえば、今や夏が暑すぎ、プールサイドですら熱中症などの危険があるという面がある。施設の有効利用という観点から見ても、年中利用できる屋内化への流れはやむを得ない。
では、屋内プールで遊ぼうか! となるところだが、この夏は文字通りそこにも水を差されている。
東久留米市民スポーツセンター(東京ドームスポーツセンター東久留米、大門町2丁目)は、6月に天井の異変が発見され、7月上旬に本格的な調査を開始。結果が出るまでに1カ月を要する見込みで、この夏の利用再開は望めそうにない。

レジャープールも数少なく…
市民プールがダメなら、民間のレジャープールへ! そう思っても、このエリアには有望なプールが特にない。沿線で行きやすかった「としまえんプール」(練馬区)は、ご存知の通り、2020年に廃園。
もう一つ、比較的近場の「国立昭和記念公園」(立川市)のレインボープールは、コロナ禍で2020年に休園、続けて、施設老朽化などを理由に2021年から現在まで運営が再開されずにいる(エリアの再整備が計画されている)。

では、どこに出かけるか
となると、どこに出かけるか選択肢は限られてくるが、候補となるのは以下だ。
まず、近さ優先なら、地域の市民プールがやはり利用しやすい。
屋外プールなら、「小平市東部公園プール」一択。これしかない。
屋内プールなら、以下。
- 柳泉園グランドパーク(東久留米市)室内プール
- 西東京市スポーツセンター(旭のかりん糖 西東京市スポーツセンター)
- 東村山市スポーツセンター(TAC東村山スポーツセンター)
- 小平市市民総合体育館 室内温水プール
なお、柳泉園グランドパークの室内プールは、中学生以下なら8月31日まで夏の間だけ100円で利用できる。料金、利用詳細等は、上記のリストにリンクを貼っているので、公式サイトからご確認を(以下同)。
一方、車で移動するなど、多少遠方まで行けるなら、他市の屋外市民プールを利用する手もある(※駐車場がない施設もあるのでご注意を)。以下などは人気だ。
市民プールの魅力は何と言ってもリーズナブルな価格設定。一夏に何度も出かけようと思うと、気軽に行ける価格設定は重要ポイントだ。

行き放題のお得プランあり 西武園ゆうえんちプール
――とはいえ、時には、大きなスライダーや流れるプールなどで、レジャープールを満喫したいのも人情。この近隣では、まずは「西武園ゆうえんちプール」(所沢市)が見逃せない。
流れるプール、波のプール、こどもプール、スライダーがある同プールでは、イベントも多数企画されている。フード類の充実ぶりもレジャープールならではだ。
ゆうえんち併設の同プールでは、プールとゆうえんちの両方を楽しめる「夏満喫1日レヂャー切符」も販売している。一日思いっきり遊ぶのにお薦めだ。
さらにこの夏見逃せないのは、東京都・埼玉県在住者を限定にした「ごひいきサマーパスポート」。9月15日までの間、プールとゆうえんちのどちらも何度でも利用できるという、いわばサブスクのお得券。中学生以上9800円、3歳以上~小学生は7600円という価格設定なので、2回以上行けば得する換算。特に、自転車でも行ける東村山市民には、これは魅力的だ。
そのほか、「西武線全線1日フリー切符付き」などのお得チケットもある。
なお、上記の「ごひいきサマーパスポート」は、遊び予約サイト「アソビュー」での購入で、顔写真の撮影が必要。
ゆうえんち併用の「夏満喫1日レジャー切符」は一般5100円、中高生4500円、3歳~小学生3800円(※お盆中は、プラス200円)。
プールのみなら、中学生以上3200円、3歳~小学生2200円(※お盆中はプラス300円)
いずれも以下からチケット購入できる。
一度は行きたい東京サマーランド
さて、こうした記事では、やはり触れないわけにいかないのが、言わずと知れた「東京サマーランド」(あきる野市)だ。
全体で40万坪という広大な敷地の中に屋内プール、屋外プール、遊園地と多彩にそろい、その種類は書ききれないほど。総距離650メートルの流れるプールは、国内最大規模。屋内プールにもスライダーなどがあって楽しめるので、天候を気にせず出かけられる。もちろんフード類も充実だ。
東京サマーランドで注意したいのは、当日券の発売がないこと。
日付指定で、事前購入が必要だ。なお、入場料は日によって異なる。西武園ゆうえんち同様、遊び予約サイト「アソビュー」で予約購入できる。
安いのにスライダーなど充実 川越水上公園プール
もう一つ、最後に紹介したいのが、埼玉県川越市にある「川越水上公園プール」だ。
ここは公益財団法人による運営で、公的な性格を持つだけに、料金がリーズナブル。大人1100円、小中学生は300円。うれしいのは大人2人・子ども2人のファミリー券があることで、こちらは2500円。通常で買うよりも300円ほどお得で、もちろん、友人親子と利用することも可能だ(一緒に入場する必要があるのでご注意を)。
料金から先に説明してしまったが、ここは「安い!」と思わせるだけの設備が整っている。
長さ148メートルのチューブスライダーのほか、流れるプール、波のプール、飛び込みプール、ちびっこプールと多種多様。フード類も、定番の焼きそば(600円~)からばくだん焼き14種(500円~)、チキンガーリック丼(800円)など充実している。
こちらも東京サマーランド同様、当日券は販売しないのでご注意を。同じく予約サイト「アソビュー」で販売しているので、下記から事前購入を。なお、駐車場代(普通車1000円)は当日払い。キャッシュレス決済可能だ。
番外編 おまけ情報
最後に、この地域ならではのおまけ情報。
実は川遊びのできるスポットが幾つかある。
有名どころでは、整備されていて安心な「清瀬金山緑地公園」。また、湧水による清流・東久留米の落合川も例年子どもたちでいっぱいになる。特に、多聞寺近くの「落合川いこいの広場」は定番スポットだ。
