編み物でボランティア 「認知症マフ」など仲間募集中

西東京市ひばりが丘を拠点に編み物を通したボランティア活動をしている「あむあむブルーベル」は、能登半島地震をきっかけに発足し、現地にブランケットや編んだ小物などを贈っている。

中でもユニークなのは、「認知症マフ」ともいわれる筒状のマフの作製と寄付。内部に柔らかく握れる球状の布を入れており、握っていると落ち着くなどの効用がある。病気や認知症の人に特に有用という。

代表の武藤生恵さんはオーストラリアに滞在中に「認知症マフ」に出会ったそうで、「病院や高齢者施設などで日常的に活用されているのを見てきました。本来は手を温めるためのマフですが、心も穏やかにする効果があるのが分かります」と話す。

認知症マフを手にする、「あむあむブルーベル」代表の武藤生恵さん(右)と渕純子さん。ブランケットなどの作品を前に

能登半島地震に「何かできないか」

会は、能登半島地震の被災状況に胸を痛めた武藤さんが、友人の渕純子さんに連絡を取ったところから一気に動き出した。

20年以上編み物を続けているという渕さんが関わったことで、ボランティア活動が加速。最初は複数人でブランケットを編み、被災地に送った。

「もちろん防寒用のブランケットですが、みんなで編むことで、心を合わせるという思いも込めました」

と渕さん。

現在は、認知症マフを日本でもっと広めたいと、作成・寄付の活動をしている。

同会では、こうした編み物を一緒に行う仲間を募集している。また、余っている毛糸の寄付も呼びかけている。

活動・寄付の詳細は同会(mutofami2636@gmail.com)へ。

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