たった6mLの採血で「がん」「軽度認知障害(MCI)」のリスクが分かる

6mLの採血で、今「がん」に罹患しているかのリスク判定ができる検査法があるのをご存知だろうか。

血液中の微量元素の濃度から判定する「メタロ・バランス検査」(以下、MB検査)という検査方法で、男性なら前立腺がんを含めた6種類、女性なら乳がんや子宮頸がんなどを含めた9種類のリスクを調べることができる。検査対象は20歳~80歳。

また、同じ方法で、認知症の一歩手前となるMCI(軽度認知障害)のリスクを検査することもできる。こちらの検査対象は50歳~80歳。

わずか15分程度の採血でこれだけの項目が分かることから、「手軽で助かる」「病院嫌いでも気軽に受けられた」などと好評だ(検査結果は約5週間後に自宅に届けられる)。

提携医療機関で少量の採血をするだけ

気になる検査料は、両者ともクーポンコード利用で税込1万8700円。

それぞれの受検ならその金額だが、「がん」「認知症」の同時検査なら、合計で税込2万3100円になる。(MBコード(クーポンコード)=TWNT000124=利用で申込の場合。※有効期限は2026年3月31日までの検査日。利用しない場合は2万4200円)。

「人間ドックは負担感がある」「もの忘れが気になっている……」という人は、この手軽な検査法を利用してみてはどうだろうか?

 ▼検査を申し込む(※サイト内の「MBコード」を選択のこと。入力コード:TWNT000124)

採血検査で何が分かるのか

まず、何が分かるのかを整理しよう。

「がんリスク検査」で分かるのは、男女とも、胃・大腸・肺・すい臓・肝臓の5種。加えて男性は前立腺、女性は乳・子宮体・子宮頚・卵巣となる。

検査結果はAからDまでの4段階でのリスク評価となるが、ひとつ注意したいのは、結果はあくまでも現時点での「リスク判定」という点。リスク度が高いD判定が出たとしても、必ずしもがんに罹患しているとはならない。また、将来の発症を予測するものでもない。

例えばMB検査で最も高確率のデータが出ている男性の大腸・肺の場合、D判定では18人に1人が実際にがんに罹患している割合となっている。ちなみに、C判定では200人に1人。

このような精度のため、MB検査はがん検診などの補助的な検査として受けていくのが賢明だ。MB検査のメリットとしては、症状が出ていない早期でのリスク判定ができる点が大きい。従って、自覚症状などはなく健康だと思っているが、念のため「がんリスク」を調べておきたい。でも、がん検診を受けるのは負担感がある……そんなときに、手軽なMB検査を利用していくのが良さそうだ。

なお、臓器の健康状態のリスク判定ができることから、「がん」以外にも、幾つかの疾患の可能性を探ることができる。

一例として、大腸の場合は、大腸ポリープ、大腸炎、過敏性腸症候群。胃の場合は、胃ポリープ、ピロリ感染症、機能性胃腸症、胃・十二指腸潰瘍。肺の場合は、肺炎、肺気腫、慢性気管支炎。

いずれにせよ、C判定、D判定が出た場合は、改めて医療機関の「がん検診」を受けるのがお勧めだ。

軽度認知障害では

MCI(軽度認知障害)においても、上記の「がん」同様、AからDまでの4段階でのリスク評価となる。

割合としては、D判定の場合、男性は89%、女性は88%がMCIであるというデータが出ている。

「がん」における早期発見の重要性同様、MCIはそれ自体が認知症の一歩手前の状態であることから、この段階で早期対策していくことがその後の症状進行に大きな影響を与えることになる。

具体的には、MCIを放っておくと1年で10%、5年で50%が認知症になるといわれているが、MCIの段階で適切な対応をすることにより、76%が回復したというデータも出ている。認知症になるとその改善はほぼ期待できなくなることから、MCIかどうかを早めに知り、万一高リスクと判明したなら、回復トレーニングを実施していくことが大事になる。

その早期発見に有効なMB検査だが、特にこの検査の利点として、さまざまな認知症のタイプに対応している点がある。

認知症のタイプでよく知られるアルツハイマー型においては、実はすでにスクリーニング(ふるい分け)する検査が開発されているが、認知症にはそのほかにもレビー小体型、血管性疾患などがあり、アルツハイマー型以外が約45%を占める。MB検査では、これら全ての原因のMCIをスクリーニングできるので、ひとつの検査でMCIリスクを判定できるメリットは見逃せない。

ちなみに、国内のMCIの人の総数は500万人以上と推計され、65歳以上の5人に1人はMCIともいわれている。加齢とともに誰でも記憶力低下や「もの忘れ」は進んでいくため、日常生活のなかでMCIを早期発見するのは容易ではないが、以下の状況に身に覚えがある人は、一度MB検査を受けてみるのがお勧めだ。

検査の仕組みと信頼性は?

さて、このようなメリットの感じられるMB検査だが、信頼して大丈夫なものなのだろうか。

結論からいうと、「がんリスク」については、経済産業省の研究助成を受け、神川県立がんセンター、千葉県かんセンターとの共同研究で開発された経緯があり、現時点で、日本のほか、アメリカやイギリスなど9カ国で特許を取得しているものとなる。

また、「認知リスク」のほうは、同じく経済産業省の研究助成を受けて開発され、世界的に認められているMMSE認知症テスト(ミニメンタルステート検査)と比較し、相関があることが実証されている。神奈川県工業技術開発大賞の未来創出賞も受賞している。

いずれも、開発主体となったのは、ヘルスケア事業などを行う株式会社レナテック(神奈川県伊勢原市)。半導体製造装置関連メーカーに属していたメンバーが独立して起ち上げた研究開発型ベンチャー企業で、MB検査は半導体事業で培ってきた高度分析技術を基に、前述の共同開発で確立された。

では、具体的にMB検査とはどのような仕組みなのだろうか。

一言でいえば、血液中の微量元素の濃度を測定し、健康な人とのバランスの違いを統計的に解析することで発症リスクを判定するというものになる。健康体であれば血中の微量元素は一定にコントロールされているため、そのバランスに乱れがあれば「何らかの異変がある」とみなせるというわけだ。

細かなことではあるが、測定する微量元素は、ナトリウム、マグネシウム、リン、硫黄、カリウム、カルシウム、鉄、コバルト、銅、亜鉛、ヒ素、セレン、ルビジウム、ストロンチウム、モリブデン、銀、セシウムの17元素。これらを専用装置で解析し、統計に基づいてリスク判定していく。

[動画で紹介]

全国約150の提携病院で受検できる

実際の検査は、提携医療機関で受けることができる。

全国に約150カ所があり、多摩エリアでは西東京市の「田無病院」(月・水・土の午前中に実施)、立川市の西国立整形外科クリニックなどで受検可能(その他の病院を探す)。

前述の通り、検査は採血のみなので、約15分ほど。完全予約制なので、必ず事前に検査予約を。

検査結果は約5週間後に自宅まで郵送されてくる。部位ごとに判定結果が表記されているので、例えば「胃がんリスクが高い」というように具体的に結果を知ることができ、その後の精密検査や予防対策がしやすい。

検査結果の例。上の場合だと、胃がんの可能性が心配される

申込方法

検査は「がんリスク」のみ、「認知症リスク」のみ、とそれぞれ単独でも受けられるが、その場合は各1万9800円(税込)がかかる。

両方の同時検査であれば、MBコード(クーポンコード)の利用で2万3100円(税込)となるので、受検するならこちらのほうがお勧め(単独検査なら、MBコード利用で各1万8700円)。

申込の際に、下記画像のような「お申し込み区分」が表示されるので、上から2番目の「MBコードをお持ちの方」を選択のうえ、次画面で表示される空欄に「TWNT000124(有効期限:2026年3月31日)を入力のこと。

お申し込みは下記サイトから。

メタロ・バランス検査 申込

※MBコード(クーポンコード):TWNT000124

電話での申込・問い合わせは、開発会社の株式会社レナテック(☎0120-785-602)へ。


※以下に該当する場合は判定が困難になるのでご注意を。

  • 妊娠中、出産後6カ月未満
  • がん治療中、がん治療後1年未満
  • 透析を受けている
  • 骨折、血液疾患、免疫不全症
  • 体調不良(風邪、喘息、帯状疱疹、アレルギー性発疹等)

今日のつぶやき

※同じ投稿をX(旧Twitter)でもしています https://x.com/towntsushin

お知らせ