東久留米市郷土資料室で、企画展「夏の昆虫展~文化財としての昆虫標本~」が開かれている。8月30日(土)まで。日祝日は休館。
同市の文化財に指定された昆虫標本がずらりと展示されている。

この昆虫標本は、元学校教諭で、昆虫研究家の北原俊幸さんが作成したもので、多摩地域に生息した昆虫に特化している。
蝶や甲虫類など特定の種目に偏らず、多種が収集されているのが特徴。1953年から作成され出した標本で、全部で3170種・約4万6000個体(625箱)にのぼるが、このうちの70%は、現在では市域には生息していない種目だという。
かつての東久留米エリアの昆虫の生息状況を今に伝えるものとして、文化的にも価値が高いコレクションと評価されている。
今回の企画展では、標本のほか、昆虫の「体のつくり」に注目した展示や、以前の東久留米の風景写真の紹介もある。
なお、7月25日(金)、26日(土)、8月1日(金)には北原さんによる特別解説が、さらに8月2日(土)には「昆虫と私」と題した講演が行われる。
常設展示では珍しい土器や昔の民具など
会期中は常設展示も見学できる。
東久留米市郷土資料室では、市内に138カ所ある遺跡の出土品や昔の民具などを展示している。特にイノシシの装飾のついた土器は、国内でもかなり珍しい出土品とのこと。
併せてご見学を。
詳細は同郷土資料室(TEL:042-472-0051)へ。
【リンク】