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下保谷で尾張藩の貸具足が見つかる 赤い円地に「八」2領

2020-09-12

西東京市下保谷の旧家で、尾張藩の具足が見つかっていたことが分かった。

見つかったのは、赤い円地に「八」と描かれた具足、2領。保谷駅北口近くの「あらやしき公園」に隣接する高橋敬一さん宅の蔵に長く眠っていた。

鷹狩での足軽の「お貸し具足」

約1ヘクタールの広さの同宅は、昔ながらの屋敷林を持ち、住宅街で貴重な緑を有しているが、所有者の高橋さん自身が90代と高齢のこともあり、緑地保全を目的に市が同地を買い取っている。(※後に「特別緑地保全地区」に指定)

その引き渡しのために蔵を整理したところ、具足2領が姿を現したという。

居合わせた「下保谷の自然と文化を記録する会」会員の高橋孝さんは、見た瞬間に「足軽具足だ」とピンときたという。

下保谷を含む北多摩エリアは尾張藩のお鷹場があり、軍事訓練も兼ねた鷹狩りが行われる際には、100人超の人員がかり出された。

具足はその折に足軽が着用したもので、当地の者に預けておくことから「お貸し具足」とも呼ばれたという。

薄い鉄板製で、うるしが塗布

具足は薄い鉄板製で、うるしが塗布されている。

サイズは約高70センチ×幅40センチ。

「八」の紋は尾張藩を示すもので、尾張の国は8郡から構成されていたことに由来するといわれる。ちなみに「八」の字は現在も名古屋市の市章として使われている。

1領は地元の天神社に奉納

2領とも専門業者の手で手直しされ、1領は昨夏に地元の天神社に奉納された。

もう1領は市に寄贈予定。

同会の高橋さんは「具足自体の価値は特にないが、下保谷から発見された意義は大きい。郷土史を見つめるきっかけになれば」と話している。

清瀬市役所産ハチミツを使った高級ジェラートが期間限定販売

2020-08-20

市役所屋上に巣箱を置き、養蜂を行っている清瀬市。今回、市役所で採れたハチミツを使用した“ハチミツとチーズのジェラート”が、期間限定で販売されることになった。

販売は清瀬市と東久留米市のセブン—イレブン15店舗(下部に店舗リスト)で、9月1日から。なお、先行して8月26日から、新宿高島屋本館で、ジェラートとハチミツのセット販売が行われる。

期間限定販売される、はちみつチーズジェラート

ハチミツを手作業でコーティング

売り出される「HONEY CHEESE GELATO(はちみつチーズジェラート)」は、その名の通り、ハチミツとチーズを組み合わせた、オリジナルのジェラート。純度100%のハチミツの風味をしっかり生かすため、ジェラート製造の最終工程で、ジェラートの表面に1カップあたり2グラムのハチミツを手作業でコーティングされている。

こだわりを感じる手の込んだ作りで、清瀬市・東久留米市では、1カップ120mlが税込み398円で販売される。

高島屋のPBの提案で企画がスタート

この企画がスタートしたのは、今年3月。清瀬市が養蜂に取り組んでいることに関心を寄せた株式会社高島屋のプライベートブランド「ジェラテリア・パンチェーラ」から市に話が持ち込まれ、当初は、アイスクリーム・コーンを用いたジェラート販売を高島屋の店頭で行うことを前提に商品開発が進んだ。

ところが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、イートインスタイルは困難に。急きょ、持ち帰りができるカップ包装タイプへと変更された。そのため高島屋新宿店では、持ち帰りを前提に、小売りはせず、ジェラート5個とハチミツ50グラムをセットにして販売する(このセットは2800円)。

一方、清瀬市・東久留米市内では、1個単位で購入が可能。販売店舗は、清瀬市と東久留米市のセブン—イレブン、全15店舗。

(清瀬市=中清戸5丁目店、野塩1丁目店、清瀬駅北口店、元町1丁目店、元町2丁目店、下宿2丁目店、梅園2丁目店、中里5丁目店、清瀬駅南口店、野塩4丁目店)

(東久留米市=東久留米駅北口店、南町2丁目店、幸町4丁目店、八幡町3丁目店、中央町2丁目店)

清瀬市役所の養蜂とは

清瀬市では、2014年から市役所屋上で養蜂を行っている。農業が盛んで自然が豊かという地域の特性を生かして取り組むもので、今では「Kiyohachi(きよはち)」のブランド名で、ハチミツやそれを使用した加工品は清瀬名物として広く認知されている。

市内事業者と連携した加工品に、これまで、マドレーヌ、保湿ジェル、タブレット菓子、クッキー、カステラ、ドレッシングなどがある。

養蜂から商品開発まであらゆる面で試行錯誤を続けてきており、当初からプロジェクトにかかわる同市総務課営繕係の海老澤雄一さんは「年によって収穫量のばらつきはありますが、一貫して良質のハチミツが採れるのは、清瀬市の自然が豊かで、農業が盛んだから。商品を通して、そうした清瀬市の魅力を感じてもらえたらうれしいです。このジェラートは、今年10月に迎える市制施行50周年の記念商品にも位置づけています」と話している。

なお、8月に製造したジェラートは4000個。今後の製造については現状では未定のため、興味のある方は早めの購入がお勧め。

※編集部注:このイベントは終了していますが、地域のアーカイブ情報として公開しています

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LINE・YouTube活用で意見募集 小平市長期総合計画

2020-08-08

小平市が、コミュニケーションアプリ「LINE」や、動画共有サービス「YouTube」を活用した市民参加に取り組んでいる。

現在は、来年度からの「第四次長期総合計画」の素案に対してのパブリックコメント(市民意見)の募集を実施。その内容の告知方法としてYouTube動画の配信や、LINEでの動画・PDF配信などを行っている。

小平市のYouTubeチャンネルのトップ画面より

LINEの場合は、専用アカウントに「友だち登録」後、案内に従って、動画やPDFを閲覧できる仕組み。ここから意見を送ることもできる。

小平市長期総合計画のLINE 友だち登録用QRコード

動画は1~3分程度の短いものが数本公開されており、気楽に見られる工夫が凝らされている。また、多世代の意見を募集するという狙いから、キッズ向けの動画も制作・公開されている。

なお、LINEを活用した計画へのパブリックコメントは、都内では初の試みとのこと。専用アカウントを開設した意見募集は、全国規模で見ても先行例となるという。

今回の長期総合計画への意見募集は8月25日まで。LINEアカウントは期間限定の公開となります。

(※編集部注 パブリックコメント募集は終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)

環境基本計画、公共施設改修等も

小平市では、先月も、環境基本計画への意見募集にYouTube動画を活用したばかりだ。

背景には、新型コロナウイルスの感染拡大防止の意図があり、地域懇談会などを行わずに、IT活用での情報公開に力を入れている。現在は、小川駅西口再開発ビルの公共床の修正レイアウト案も動画で配信中。

各YouTube動画は、小平市のYouTubeチャンネルからアクセスできる。(https://www.youtube.com/channel/UCp9YZtjCNcGOq3fQlln31Xg)。

LINEは、上記のQRコードから登録を。

【リンク】

◎小平市YouTubeチャンネル

◎小平市公式LINE

西東京市、庁舎統合は2033年に

2020-04-27

旧田無市・旧保谷市の2001年の合併以降、市役所の「一市二庁舎」体制が続けられてきた西東京市で、このほど、庁舎統合方針(案)が発表された。

老朽化が目立つ保谷庁舎を解体し、その機能を保谷庁舎周辺施設と田無庁舎に暫定的に分散させながら、最終的には市の中心エリアで庁舎統合をはかろうという内容。

「真の庁舎統合」は、2033年をめどに目指すとしている。

西東京市役所・田無庁舎

田無庁舎の耐用年数見定め、長期計画

庁舎統合を焦らず、暫定的な措置を約20年にわたって続けることとしたのは、田無庁舎の耐用年数が約20年残っていることや、その間に丁寧な合意形成がはかれることなどを理由に挙げている。

保谷庁舎の解体時期は、案では、2021年とされている。

その後の暫定措置が取られる期間は、保谷庁舎周辺にある防災センター及びエコプラザ西東京などを有効活用し、▼危機管理室、▼みどり環境部、▼都市整備部の配置を計画する。

一方の田無庁舎には、▼福祉部、▼生活文化スポーツ部、▼教育部を配置する計画で、移転先としては、現在の中央図書館・田無公民館の建物を活用する考え。これらは、2019年をめどに本格的に配置検討が行われる。

図書館・公民館・市民会館の複合案

なお、中央図書館・田無公民館は市民会館との複合化が今後の方向として示されており、現在の市民会館の場所で複合施設とされる見込み。つまり、先述の部課配置は、図書館・公民館の移転後の空き施設を利用するということになる。

市は最終的には市の中心エリアで庁舎を統一する意向だが、必要と想定される約1万5000平方メートルの未利用市有地はなく、今後、用地取得が懸案課題に挙がってくる可能性が高くなっている。

市民からは2庁舎体制を評価する声も

これまでの二庁舎体制については、市民の4割強が「2つの庁舎で基本的なサービスが受けられる」などと満足感を示していますが、「1つの庁舎で用件が終わらない」といった不満の声もあり、職員アンケートでは、約7割の職員が二庁舎体制による業務効率の低下を感じていると答えている。

市は今後、市民説明会などを実施し、今年度中に計画を確定させる方針でいる。

この案は、同市のホームページ(http://www.city.nishitokyo.lg.jp/siseizyoho/sesaku_keikaku/kokyo_tekisei/59896120150401.files/150331tougouhousin.pdf)で閲覧できる。

詳しくは企画政策課(042・460・9800)へ。

ローマ教皇から勲章 「聖グレゴリオの家」橋本所長

2019-12-04

「宗教音楽を守っている」と功績がたたえられる

ローマ教皇の来日が話題をさらった先週。その教皇から今年、勲章を贈られた人物がこの地域にいることをご存じでしょうか。

その名は橋本周子(ちかこ)さん。東久留米市氷川台にある宗教音楽研究所「聖グレゴリオの家」の所長で、研究や教育を続ける一方で、精力的に演奏会を開くなど、地域交流も深めています。

ローマ教皇から「大聖グレゴリウス勲章」が贈られた、「聖グレゴリオの家」の橋本周子所長

東久留米を拠点に宗教音楽の指導・普及を40年

橋本所長は、ドイツ国立ケルン音楽大学で教会音楽を学ぶなどし、帰国後の1979年に、故ゲレオン・ゴルドマン神父と共に「宗教音楽研究所 聖グレゴリオの家」を創設しました。

以降、40年にわたって、「祈り・研究・教育」を3つの柱として、宗教音楽の指導や普及に努めてきています。

同研究所の特徴の一つは、西洋音楽の原点ともいうべきグレゴリオ聖歌の研究・伝承を行っている点です。

現在では各国の母国語での聖歌が公式に認められていますが、「古典を学ぶことで音楽への理解が深まる」と、グレゴリオ聖歌を大切にし、毎週日曜日には古式のミサを行っています。

東久留米にある理由とは?

同研究所が東久留米市にあるのは、40年前に土地を探していたときにたまたま紹介されたという縁だそうです。

「静かなところに拠点を構えたい」との思いがあり、雑木林に囲まれた氷川台の一角が選ばれました。これはまったくの偶然ですが、元は修道院だったそうです。

そんな地で40年を迎えた今年、その労をねぎらうように、ローマ教皇から大聖グレゴリウス勲章が橋本所長に贈られました。

「まったく思いもしないことで、びっくりした」

と橋本所長は話します。

私設の同研究所はバチカンとのつながりはなく、「そもそも、どうやって私たちの活動を知ったのかしら」と不思議がっています。当人たちが知らぬ間に、その価値は世界で評価されていたようです。

なお、同研究所ではコンサートなどさまざまなイベントを行っています。詳細はホームページで確認できます(https://st-gregorio.or.jp/events/)。

聖グレゴリオの家

◎ 042-474-8915

◎  東京東久留米市氷川台2丁目7−12

◎ https://st-gregorio.or.jp/

【関連リンク】

【訃報】橋本周子 聖グレゴリオの家宗教音楽研究所 理事長・所長が3月25日帰天しました

西東京市のアニメ制作会社「エクラアニマル」に やなせたかし文化賞

2019-03-14

西東京市にあるアニメ制作会社「エクラアニマル」が、第1回の「やなせたかし文化賞」を受賞した。

「アンパンマン」の原作者の名を冠した同賞は、子どものための良心的な漫画等の芸術的活動に贈られるもの。

同社が長年にわたって続けてきた自主制作アニメなどの活動が評価された格好で、豊永ひとみ代表は「一過性ではないところを認めてもらえてうれしい」と喜んでいる。

第1回「やなせたかし文化賞」の受章を喜ぶエクラアニマルの豊永ひとみ代表(右)と本多敏行さん

長年の文化活動に高い評価

同賞は、2013年に他界したやなせさんの遺言で設置されたもので、子どものための芸術文化の向上と振興を目的に、2年に1度贈られている。

第1回の発表は、やなせさんの生誕100周年となる2月6日に行われた。

文化賞を受賞したのは、5者(団体・個人)。

絵本作家や人形劇団が受賞するなかで、企業は同社のみ。受賞理由を豊永代表は「『子どものため』を第一にしたアニメ作りと市民活動、そして会社の在り方が、トータルで評価されたのだと思う」と話す。 

商業アニメ制作の一方で、自主制作を続ける

エクラアニマルは、「シンエイ動画」から独立する形で1982年に創業(=前身会社)。「ドラえもん」などのほか、「それいけ!アンパンマン」シリーズの制作にも関わってきている。

生前のやなせさんとも交流を持っていた。

そうした制作業務の一方で、同社は、2000年から自主的な活動を実施。

市内の保育園で自主制作アニメの「無料上映会」を開いたのを皮切りに、声がかかるまま、手弁当で全国各地を飛び回ってきた。

保育園、小学校、養護学校など、訪問先は300カ所以上に上る。映画館のない五島列島を訪ねたときには、島中で歓待を受けたという。

自分たちが「本当に良い」と思う作品を子どもたちに届けたい

活動の背景にあるのは、「アニメが子どもたちをちゃんと育てているだろうか」という問い。

商業主義がはびこる中で、「正義VS悪」「正義のパンチ(=暴力)で解決」といった分かりやすい構図にすべてが落とし込まれることに危機感を持っている。

活動を始めた当時の思いを、同社のアニメーター・本多敏行さんは「『これは良い作品だな』と思ってテレビ局に企画を持ち込んでも、視聴率や流行が判断基準になっていて、取り合ってもらえない。ならばいっそ、自分たちで手掛けようと思ったのです」

と振り返る。

「フイチンさん」「風のように」、福島県民話など多数自主制作

こうした自主活動の中で同社は、良質な作品を子どもたちに見せたいと、加古里子さんの人気絵本から「だるまちゃんシリーズ」や、上田トシコさん原作の「フイチンさん」(59年に小学館漫画賞)、ちばてつやさん原作の「風のように」(日本映画批評家大賞アニメ部門声優賞野沢雅子受賞)を自主制作してきている。

各地を訪問した交流の中で、福島県の民話をベースに無償の愛を描く「かっぱのすりばち」もアニメ化した。

地域貢献のアニメも

地元とのつながりでは、西原自然公園の樹林再生活動を紹介する「さくらとサクリン」や国史跡をPRする「下野谷縄文遺跡物語」をアニメ化。

さらに、同社オリジナルの「キャラ丸くんとドク丸くん」は、地域のキャラクターとして親しまれている。

このほか同社では、小学校と連携してのエコキャップ集めや地域の清掃活動なども実施。環境イベントなどへの参加やアニメ制作ワークショップなど、多彩で精力的な活動を続けている。

「子どもたちに正義を伝えたい」

「経営とやりたい活動との両立が難しいですが、『子どもたちに正義を伝えたい』という情熱で走ってきました。

教育関係のアニメ制作も増えているなか、エクラアニマルに頼めば良質の作品を作ってくれるよ、ともっと広く認知されるようになりたいです」

と豊永代表は話す。

なお、同社は現在、同市在住の切り絵作家・小出蒐さんの作画をもとに「平家物語」の映画を制作中。

来年の東京オリンピックに合わせ、日本文化を世界に伝えたいと意気込んでいる。

豊永代表は、「この受賞で『よし、間違ってなかった』と確信できた。この道を突き進もうと、心にスイッチが入りました」と張り切っている。

◎エクラアニマル http://www.anime.or.jp/

◎やなせたかし文化賞 https://www.yanase-award.net/

  • 「小さなジャムとゴブリンのオップ」初上映 6日、市民名画座の午後の部で

  • 京アニ被害者が田無勤務時に原作―― 35年目で念願のアニメ化

  • 「平家物語」アニメ化へ 西東京市の作家・制作会社がタッグ

  • エコキャップ運動で連携! 田無一中とアニメ会社がネット交流

韓国・朝鮮人元BC級戦犯者の歩みを展示 「縁深い西東京の人に知ってほしい」

2018-12-18

「『同進会』を応援する西東京市民の会」が、16日(2018年12月)まで西東京市柳沢公民館で「韓国・朝鮮人元BC級戦犯者写真パネル展示」を開いている。遠い話と思いがちな重いテーマが、実は身近にあることを教えてくれる企画展だ。

(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)

裁判へと向かう同進会のメンバー ©裵昭

148人の朝鮮人が戦犯とされ、23人に死刑執行

BC級戦犯(戦争犯罪人)は、戦時中に捕虜の扱いなどの違反行為を犯したとして、軍事裁判で有罪判決を受けた者を指す名称。

第二次世界大戦当時、日本が統治していた朝鮮からは多くの若者が動員され、朝鮮人148人が戦犯とされた。内、23人が死刑を執行されている。

かつて池袋にあったスガモ・プリズン(東京拘置所)に収監された彼らは、サンフランシスコ講和条約によって、日本国籍を離脱させられる。そのため、出所後は衣食住の保障がほぼない状態で異国を生きることになった。

「同進会」結成 そして田無や保谷に住まい

生活苦などから将来を悲観して自死を選ぶ者もいるなか、共に歩んで生きていこうと1955年に結成されたのが「同進会」だ。

国に生活の保障を求め続けた同会には、関東近郊の都営住宅があっせんされた。そのうちの一つが、第18田無住宅。ほかにも保谷市にあった寮など、現在の西東京市には約20世帯の朝鮮人元戦犯者が住むことになった。

「父たちの名誉を回復したい」

スガモ・プリズンで出所拒否をし、当時から衣食住の保障を嘆願していた朴昌浩(パク・チャンホ)さんも、その一人だ。

息子の来洪(ネホン)さんは、幼少時の思い出を次のように話す。

「日本で戦犯とされた父たちは、祖国からは日本の協力者というレッテルを貼られて帰国できずにいた。そんななかで都営住宅に届いた、祖父の死去を知らせる電報。布団をかぶって号泣していた父の姿が忘れられない。私たちは父たちの名誉を回復したいだけなんです」

当時の最年少者が今は93歳

現在、戦犯とされた当事者で存命なのは、同進会の会長を務める李鶴来(イ・ハンネ)さんを含めて、片手で数えるほど。出所当時、年少者だった李さんは現在93歳だ。

「半世紀以上にわたって住んできた西東京市は、家族同然だった同進会の私たちにとって大切な地元。日本人の友人も大勢いる。だからこそ、この町の人たちには、戦禍で私たちの父の身に起きたことを知ってもらいたいんです」

と朴さん。

講演するイ・ハンネさん(左)(写真提供:同進会を応援する会、2017年撮影)

写真など展示

展示では、日本に対して謝罪・補償などを求めてきた同進会の歩みを写真で紹介する。16日には、同進会が過去にテレビ局から受けた取材の映像などを流す予定。午前9時から午後5時まで。

(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)

東村山・下宅部遺跡から出土の縄文土器に「漆塗り」の謎 イメージを覆すインパクトとは!?

2018-05-23

「縄文期の文明を証明した遺跡を知って」

東村山ふるさと歴史館が、現在、企画展「下宅部(しもやけべ)遺跡展 縄文の漆Ⅱ」を開いている(2018年)。

縄文時代後期に漆の管理や高度な利用がなされていたことを証明する同遺跡。その存在は縄文期のイメージを覆すほどのインパクトを持っている。

同館の学芸員・千葉敏朗さんに詳しく聞いた。

(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)

東村山ふるさと歴史館 学芸員 千葉敏朗さん

縄文人が漆を利用するために植物を管理していた

――まず、下宅部遺跡の概要を教えてください。

「東村山市多摩湖町4丁目に約3000平方メートルの規模で広がる縄文時代後期の遺跡です。縄文時代以降でも、古墳時代、奈良・平安時代の遺構・遺跡が見つかっており、これまでに、刀や斧などの鉄製品、文字や記号の書かれた墨書土器などさまざまな貴重な遺物が出ています。その数は総数で30万点以上になります」

――中でも、漆製品が注目されると聞きました。

「現在、企画展でも展示しているものですが、下宅部遺跡からは、縄文時代後期から晩期にかけての約1000年の間に製造された漆塗り土器や漆塗り木製品が発掘されています。また、樹液採取の跡が残る漆の木が44本見つかっていて、学術的には、この発見が非常に価値が高いです。今の考古学では『縄文時代の植物利用』が最前線のテーマなのですが、ここでの漆の発見は、縄文期に植物が管理されていたことを証明するものでした」

漆が塗られた弓

――なぜ管理されていたと分かるのですか。

「樹液を採られている44本のうち、8割が直径6センチ以下の細い木なのです。これを検証していくと、成長を促すために、直径6センチを目安に間伐されていたことが分かりました。現代と同じ管理が、縄文期に行われていたということです」

――西東京市の国史跡・下野谷遺跡も植栽の可能性を指摘しています。縄文人には原始的なイメージを持っていましたが……。

「下宅部遺跡からは漆塗りの土器や木製品が出ていますから、縄文人が漆を活用していたのは間違いありません。漆は計画的に時間をかけないと利用できませんし、そもそも、それがないと生きていけないというものではありません。従来の縄文人のイメージは、獣を追いかけ、食べるのに苦労して……というものでしょうが、実際には、漆を丁寧に扱うほどの余裕があった、といえます」

「土器への漆に実用性はない」

――漆ですが、何のために塗っていたのでしょう。

「一番の効果は赤い色を定着させられる、ということです。実用性はほとんどありません」

――実用性がない?

「厳密に言うと、弓などでは、樹皮やひもを強く張るために接着剤として利用しています。また、撥水効果もあったでしょう。しかし、土器の場合は、いくら塗っても強度は上がりません。内側まで漆を塗っている土器も見つかっていますが、それも見える部分だけなんですね。深いところや見えない部分は塗っていないんです。そこから推測しても、装飾のために漆を使ったとみて間違いないでしょう」

漆塗り土器の一例(展示品より)

――では、その装飾の狙いは?

「漆で着色できるのは赤と黒なのですが、特に赤は、炎や太陽、血など、生命力というイメージに直結します。そういう力を求めた面があるかと想像されます。

——赤の着色はどのように?

「着色料としてはベンガラや水銀朱などがあるのですが、水銀朱はこの辺では取れないんですね。実はこの遺跡からは福島地方の土器が複数見つかっています。そうした事実から辿ると、恐らくは北海道の水銀朱を東北経由で入手したとみられます」

——壮大すぎて、なんと言っていいか…。

「日本海側の翡翠が全国で発見されている事実もあり、縄文人がかなり広域に交易していたのは確かですね。話は変わりますが、土器の製造にしても、野焼きで700度くらいまでの高温にします。縄文時代に文明があったと考えるべきでしょう」

地下水脈が木製品・土器の状態を保った

――それにしても、なぜこのような貴重な遺跡がこの場所で発見されたのでしょうか。

「発見のきっかけは都営住宅の建て替えです。周辺に遺跡が複数あることから一応調べてみようということになったのです。結局7年間調査することになったのですが、民間の事業だったなら、そうはいかなかったと思います。そもそも、調査の義務もない場所でしたから。

幸運にもそういう事情で貴重な遺跡が発見されたのですが、もう一つ幸運だったのは、遺跡自体が数度の洪水で埋もれてしまっていたことでした。上から土は被っていたのですが、地下では水脈が生きていたので、木材が腐らずに良い状態で残ったのです。漆がこれだけきれいな状態で見つかるというのは、よほど好条件が重ならないと期待できません。全国でも数カ所から漆塗り土器などが出ていますが、どこも低湿地遺跡ですね」

――こういう遺跡があることに、市民はどう向き合うべきでしょうか。

「まず純粋に、それだけの文化がこの地のルーツにあるということを知ってほしいです。そして、これらの貴重な遺物が国の重要文化財に指定されるように機運が高まっていけばうれしいです。東村山市には国宝の正福寺地蔵堂と、国の重要文化財の『元弘の碑』(徳蔵寺)があり、下宅部遺跡を含めた3つが近くにあるので、いろいろな活用ができると思っています」
 

<展示情報>
企画展「下宅部遺跡展 縄文の漆Ⅱ」は7月1日(日)まで東村山ふるさと歴史間で開催。無料。月・火休館。6月10日(日)午後2時から講演会「下宅部遺跡からみた縄文時代の漆工技術」もある。詳細は同館(042・396・3800)へ。

※編集部注:このイベントは終了していますが、地域のアーカイブ情報として公開しています

 ◎下宅部遺跡、国の重要文化財に(2020年3月記事)

【リンク】

◎東村山ふるさと歴史館

◎東村山市・下宅部遺跡

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外国人が記録した“日本の街並みと日本人の記憶”

2018-02-15

【先週のあらすじ】

やあ、僕はタウン通信編集部の石川。ある日、僕は「田無なおきち」「六都なおきち」の店主である佐藤うららさんから、1本の動画の存在を告げられる。そこには、1991年の田無の街並みが映し出されていた。撮影しているのは外国人。「どうして田無に?」「なぜ動画で記録を?」。さまざまな疑問が湧いてきた僕は、彼のブログを辿り、連絡先を発見。慣れない英語で彼にメールを送り、コンタクトを試みたのだった……(※海外ドラマの「前回のあらすじ」をイメージしてください)。

  ■前編「外国人が写した1990年代の田無の街並み」はこちらから

最近、海外ドラマの『X-FILES』にハマっている石川です。

今週は、動画の撮影者であるLyle(ライル)さんへのメールインタビューを公開。まだ先週の記事をご覧になっていないという方は、こちらをクリックしてください。


Lyleさんは、アメリカのカリフォルニア州出身。日本の文化や工業製品をきっかけに、日本そのものに興味を持つようになったといいます。

「どうして日本が好きなのかを説明するのは難しい。好きな色を、なぜ好きなのか言葉にするのと同じくらい難しいです」

日本への関心が膨らんでいったのは、サンフランシスコに住んでいた頃のこと。海に面した公園で、西の方角をぼんやりと眺めては「この海の向こう側に、日本があるんだ……」と感じたのだそう。

海の向こうに思いを馳せる日々。ライルさんの中で、次第に「日本を実際に見てみたい」「日本のことをもっと知りたい」と思う気持ちが強くなっていきました。

「『よし、行こう!』と決めたものの、友人や家族に、日本に対する気持ちを説明するのは難しかった。なので、誰にも言わずに飛行機に乗って日本へ。家族には、品川から『日本に行きました』と絵葉書を出しました」

こうして、ライルさんは1984年から東京に住み始めます。1990年からは、アナログビデオカメラを常備。日々の生活や、日本を散策する様子を記録するようになりました。

「写真を撮るのは、昔から大好きでした。ビデオを撮り始めたのは、それまで目の前にあった建物などが、どんどんなくなっていくのを目の当たりにして、『無くなる前に記録をしておかなくちゃ』と思ったからなんです」

ライルさんが田無を訪れたのには、2つの理由がありました。一つは、「田無タワー」を見ること。もう一つは、かつて建てられていたライオグランデ大学日本校の校舎を一目見るため。いずれも、日本のテレビ番組で見掛けて気になっていたのだそうです。その様子を撮影したビデオはこちら。当時の田無の印象について、「開発が進む前の田無駅前は活気があふれていて、ユニークに感じました」と振り返るライルさん。

「無くなる前に記録をしておかなくちゃ」というライルさんの言葉通り、2018年となった現在、ライルさんが残したビデオテープに映る街並みは、面影を残しながらも姿を変え続けています。田無という地域に限らず、当時の東京近郊の街並みを知る人にとって、ライルさんの撮った動画の風景は、とても懐かしいものなのではないでしょうか。


タウン通信編集部には、ライルさんのビデオを見たという40代の女性から、一通のメッセージが届きました。

「私が武蔵野大学に通っていた頃の田無駅です。動画を観ながら『あー、ここのセブンイレブン毎日寄ってた』『森永LOVEでお茶したなぁ』「この自動販売機でいつもタバコ買ったっけ」と、思い出がフラッシュバックしてきました。今ではもう、見られない景色なので、何度も、何度も、繰り返し見てしまいました」

街には人々の営みがあり、そこで暮らしていた人々の記憶が宿ります。ライルさんは、東京にあるベッドタウンの街並みだけでなく、月日とともに薄れゆく人々の記憶をも記録していたのでしょう。

ライルさんのYouTubeチャンネルには、田無以外にもさまざまな街の風景を記録したビデオがアップロードされていますので、ぜひご覧になってみてください。

https://www.youtube.com/channel/UCBkPgZh2RASVMn_fHh0TvTQ

(文・石川裕二)

外国人が写した1990年代の田無の街並み

2018-02-07

「石川さん、おもしろい動画があるんですよ」

カフェ「田無なおきち」「六都なおきち」の店主である佐藤うららさんから、この動画の存在を教えてもらったのが昨年12月のこと。動画のタイトルから分かるように、1991年の田無駅前の街並みを撮影したものです。

動画を再生すると、まだASTA(アスタ)が建てられる前の、駅前通商店街の様子を見ることができます。2009年に初めて西東京市を訪れた私の眼には、1991年当時の田無駅北口の風景は、非常に新鮮で、どこか懐かしく映りました。

個人店が立ち並ぶ活気ある商店街、建物に遮られることのない広い空、雑然としながらもどこかシンプルな街並み、エスカレーターのない駅の階段、改札で切符を切る駅員さんーー郷愁を誘う、数々の光景が記録されています。

動画の1分頃からは、田無駅南口の風景が映っています。北口と比べると、当時の面影が現在も残っているように感じました。

「わ、セブンイレブンはこんなに前からあったんだ!」「あー、この書店は今もある!」「RAJ(ラジ=石川の好きなカレー店)って、昔は青果店だったのかぁ~」と、なんだか興奮してしまいました。ぜひ、みなさんも動画を見てみてください。

撮影者にアプローチ。すると…

さて、動画を観たみなさんは、私と同じ疑問を抱いたことかと思います。

「この動画を撮ったのは誰なんだろう?」

※見出しでネタバレしていますが……!

YouTubeのアカウントを確認すると、「Lyle Hiroshi Saxon」という名前が記載されています。時折、動画に映る撮影者の姿を見て想像してはいましたが、どうやら外国人の方がビデオを撮っていた模様。

「でも、どうして田無に?」「なぜ動画で記録を?」などなど、さまざまな疑問が湧いてきた私は、彼のブログを辿り、連絡先を発見。慣れない英語で彼にメールを送り、「取材をさせてもらえないでしょうか」と、コンタクトを試みました。

その結果……

返信していただけました!! バンザーーーーーイ!!!!!!!

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庁舎屋上ではちみつ採取体験 清瀬市、約6万匹を養蜂中 返礼品などに活用

2017-09-07

市役所屋上で採れたはちみつの味はいかが?――。

さる8月29日(2017年)、清瀬市役所で市内の家族がはちみつ採取を体験するというイベントが開かれた。

採れたてのハチミツに笑顔がこぼれる見学者たち

同市では2014年から「花のあるまちづくり事業」の一環として庁舎屋上で養蜂を行っている。市職員が作業にあたっており、これまで、14年は40キロ、15年は118キロ、16年は30キロのはちみつを収穫している。

現在は4箱・約6万匹のミツバチがおり、今年は60キロくらいが収穫できる見込みだ。

採取したはちみつは、ふるさと納税返礼品にも

最盛期は13箱・約15万匹まで増えたことがあるが、産卵率が低くて世代交替が難しいうえ、ツバメやスズメバチなどの天敵もおり、一定数をキープするのは容易ではないという。一方で、養蜂が成立しているのは地域の農業が健全な証にもなっている。

なお、採れたはちみつは小中学校の給食や料理教室の原材料として活用されるほか、15年からはふるさと納税の返礼品にもなっている。

市役所産ハチミツ「きよはち」

養蜂の効果として受粉が進むという面もあり、例えば同庁舎で実施している緑のカーテンのゴーヤは、現在、鈴なりに実を付けている。

この日のイベントでは、小学生のいる家族8組が参加し、巣箱の見学や遠心分離機を使ってのはちみつ採取体験をした。採れたてを味わう場面もあり、「おいしい!」「きれい」などと笑顔がいっぱいにこぼれていた。

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小平井戸の会、Newsまとめ冊子に

2017-05-17

井戸のある住環境を目指して2015年1月から活動する「小平井戸の会」が、このほど、活動レポートとしてメールで発行してきたニュースレターを、一冊の冊子にまとめた。 

55号分が収録された冊子は、カラー写真やイラストが多く、ぱらぱらとめくるだけでも、活動の様子が伝わってくる作りになっている。

『小平市史』から歴史を探ったり、近隣市からさらには海外・バルカン半島にまで出かけての「井戸探し」などは、読み応えがある。

井戸の確保で、万一の被災に備える

同会の主な活動目的は、地域内の使える井戸を保全し、災害時の生活用水を確保していくこと。

市は上水道から直接取水するスタンドパイプなどで必要な水を確保できるとしているが、同会では、安定供給には井戸が有効として、その保全や情報共有などを訴えている。 

冊子は500円(税込)で頒布している。A4判、60ページ。

会のことなど、詳しくは金子さん(080・6689・3097 idonokai@gmail.com)へ。

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