西東京市、東村山市、調布市、国分寺市、国立市の5市にある縄文時代の国指定文化財の史跡・出土品を訪ねようという「北多摩縄文スタンプラリー」が、7月19日(土)から2026年1月25日(日)まで開催されている。
スタンプを3つ以上集めれば「オリジナル野帳」(縦長のノート)、スタンプ10個(全部)なら「ロゴ入り真空タンブラー」がもらえる。野帳は先着各市200人、タンブラーは同80人までなので、興味のある人は早めにスタンプゲットを。

国指定の文化財を訪ねる
対象となる5市には、それぞれ、国の文化財に指定されている縄文時代の遺跡・出土品がある。
西東京市にあるのは「下野谷(したのや)遺跡」で、南関東では最大規模を誇る縄文遺跡。今年は国の指定からちょうど10周年に当たる。
東村山市にあるのは「下宅部(しもやけべ)遺跡出土品」。湧き水のある場所のため出土品の状態が良く、とりわけ漆の活用が認められる木製容器や武具などが貴重。
国立市には、「石棒(せきぼう) 附(つけたり)土器残欠 東京都緑川東(みどりかわひがし)遺跡出土」がある。祭祀遺物の石棒がほぼ完形で4本並んで出土した希少例。石棒は約30キロの重さで、長さ1メートルを超える大型品。くにたち郷土文化館では、出土状況が分かる形で常設展示している。
国分寺市の国指定文化財は「武蔵多喜窪(たきくぼ)遺跡第一号住居跡出土品」。状態の良い土器12点、石器8点、土偶1点、耳飾り1点が文化財指定されている。中でも、土器は、縄文時代中期前半の勝坂式土器らしい力強く豪華な特徴をはっきりと持っている。
調布市にあるのは「下布田(しもふだ)遺跡」。土偶、石剣、滑車型土製耳飾などが出土し、1987年に国史跡となったが、その後も、骨類や木製品などの重要な遺物が多数発見され、2005年と2011年にエリアを広げて国史跡に追加指定されるという大規模かつ重要な遺跡。現在、国指定史跡のエリアは約1万3000平方メートルに及んでいる。

各市で2カ所ずつ デジタルスタンプラリーも同時に
さて、スタンプラリーのスタンプを押せる施設は、各市に2カ所ずつ用意されている。
以下の通り。
- 西東京市郷土資料室(西東京市)
- 東伏見ふれあいプラザ(西東京市)
- 東村山ふるさと歴史館 (東村山市)
- 八国山たいけんの里 (東村山市)
- くにたち郷土文化館(国立市)
- 旧国立駅舎(国立市)
- 武蔵国分寺跡資料館(国分寺市)
- 文化財資料展示室(国分寺市)
- 調布市郷土博物館(調布市)
- 深大寺水車館(調布市)
このうち、東村山ふるさと歴史館は10月13日から12月17日までの長期休館があるので、ご注意を。八国山たいけんの里も、9月15日から10月14日まで、1カ月ほどの休館が予定されている。
スタンプラリーでは、スタンプ10個を集めたうえで、さらにアンケートに回答すれば、抽選で15人に5市のギフトセット詰合せのプレゼントもある。
また、デジタルスタンプラリーも同時開催で、スタンプを集めるとオリジナル壁紙をゲットできる。スタンプを押せる場所は上記同様だが、国立市の旧国立駅舎は対象外。計9カ所となる。
デジタルスタンプラリーの参加は下記から。
https://platinumaps.jp/d/kitatama-jomon?sr=821
【リンク】
◎北多摩縄文スタンプラリーの実施について(くにたち郷土文化館)