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西東京で「春のミニフェス」 アースデイ週間

2021-04-21

明日4月22日から5月8日まで(2021年)、西東京市で「アースデイ西東京2021〈春のミニフェス〉」が開かれる。世界中で地球環境を考える「国際アースデイ」に合わせたイベントで、地域から気候変動やSDGsへの意識を高めていく狙い。コロナ禍を踏まえ、日程・会場ともに“分散型”で多彩にイベントを行っていく。

右から、協議会代表の川地さん、事務局長・田中さん、「ハハマナブ」の湯沢さん、西原自然公園を育成する会代表の池田さん

“分散型”でSDGsなどを考えよう!

「春のミニフェス」は、約40の市民団体や個人が参加・協働する「アースデイネット連絡協議会」が主催し、多摩六都科学館なども後援・共催する。

いわば町ぐるみで地球環境を考えようというイベントで、同市で合併前の1990年から市民主体で春に開かれてきた。

しかし、昨春は新型コロナウイルス感染症拡大の影響でアースデイフェアは中止に。一方で、市民のつながりは維持していきたいとの考えから、新たに「アースデイネット連絡協議会」を発足させ、常設の組織として、情報紙発行や活動動画の配信などを続けてきた。

年輪がくっきり分かる切り株ではユニークな展示を予定。「この木の年齢は?」

2年ぶりにリアルで開催

今回の「ミニフェス」は、実際に人々が交流する「アースデイ」のリアルイベントとしては2年ぶりのもの。ただし、コロナ禍は続いているため、“分散型”として、複数会場で、日程も分けて実施する。

数ある企画の中でも、特に人気を呼びそうなのは、25日に西原自然公園で開催される「新緑の雑木林を楽しもう!」(雨天時は29日に延期)。見頃の草花などが案内されたマップを手に、自由に公園を散策できる。

公園内では、ミニステージでの歌・コーラスやウクレレ演奏なども予定。近くの同市立けやき小学校5年生による「自然環境学習」のまとめのパネル掲示などもある。

また、子育て中の女性たちの団体「ハハマナブ」の企画「福meguru」では、幼児から10代の洋服を中心に、中古衣類の無料譲渡もある。

「20年以上にわたって樹林再生を行ってきた西原自然公園では、今、木々の新緑や草花が本当にきれいです。ぜひこの機会に見に来てください」

と話すのは、過去に「アースデイフェア」の実行委員長も務めた、西原自然公園を育成する会代表の池田干城さん。

新緑が美しい西原自然公園

走り出しが大事 秋にもイベントを

なお、最終日の5月8日<CODE NUMTYPE=SG NUM=81E5>には、アースデイソングなどのミニライブや期間中に行われるスタンプラリーの参加賞の発表・贈呈なども予定。

 同会では秋にもイベントを予定しており、代表の川地素睿さんは「こぢんまりと行うつもりだったが、どんどんつながりが深まって、2週間を超える規模になった。集客を呼びかけにくい状況ですが、走り出しが大事なので、何とか成功させたいです」と話している。

詳しくは同会事務局(EDNET20@outlook.jp)へ。

※編集部注:このイベントは終了していますが、地域のアーカイブ情報として公開しています。なお、ほとんどのイベントは緊急事態宣言を受け、中止されました

西東京市の郷土史家が、自費で発行「西東京の歴史を歩く」

2021-04-21

西東京市の郷土史家・近辻喜一さんが、昨夏に発行した冊子「西東京の歴史を歩く」(12ページ)を一部改訂(および訂正)し、増刷した。

市を6エリアに分け、各地の史跡や特徴を紹介するもの。冊子片手に、町を歩きたくなる一冊だ。

詳しくは近辻さん(benkc@jcom.home.ne.jp)へ。

「声の情報」届けて400回 保谷朗読ボランティアの会

2021-04-21

視覚障害者らに毎月「声の情報」を届けて400回――。

先月(2021年3月)、西東京市で活動する市民団体「保谷朗読ボランティアの会」が発行する“声の情報誌”「青空手帖」が、1987年のスタートから約34年をかけて、400号を迎えた。

「青空手帖」は、新聞や雑誌の記事、エッセーなどを同会メンバーが朗読して吹き込む80分のCD。その名称は、雑誌「暮しの手帖」をヒントにしたもの。現在、13人の視覚障害者らに届けている。毎回、編集担当者を替え、時節の挨拶を入れるなど、手作り感があるのが特徴だ。

「25人の会員が分担して記事を読んでいます。ボランティア活動ですが、私たちにとっても、良い勉強の場になっています」

と「青空手帖」担当の高田千穂子さんは話す。

メンバーが集まっての報告など

児童書朗読は40年

同会の発足は、1976年。地域で文庫活動をしていたメンバーが視覚障がいのある子どものために児童書の録音テープを作り出したのがきっかけ。作成したテープは筑波大学附属視覚特別支援学校に寄付するようになり、この活動は40年以上経た現在も続いている。

そのほか同会では、高齢者施設に慰問して朗読したり、小学校での朗読活動なども行っている。

「朗読を通して役に立ちたい、という思いで続けています」

と代表の一人の新野由紀子さん。

400回は通過点

「青空手帖」も、その趣旨から生まれた活動で、共に代表を務める松本富美子さんは今回の400回を「通過点」と捉えている。

「ふと気付いたら400回。これからも変わらずに活動を続けるので、できれば多くの人に聞いてほしい。高齢などで読書が困難な方にもお届けできますので、ぜひご連絡ください」

と話している。

【リンク】

◎保谷朗読ボランティアの会(ゆめこらぼ)

西東京市内の福祉作業所30カ所を動画で紹介 「知る機会に」

2021-04-21

西東京市内の福祉作業所など、主に障がい者福祉関連の施設などを紹介する動画「つなぐ~TSUNAGU~  みんなの笑顔」が公開されている。

制作したのは、地域福祉の推進に取り組んでいる「西東京市障がい者福祉をすすめる会」。

30年以上続けてきたイベントが「コロナ」の影響で中止になったのを受け、「代わりにみんなが楽しめ、連帯感の持てるものを」と取り組んだ。

動画の一コマ

動画では、障がい者たちが働く喫茶店やパン店などを紹介。福祉作業所の仕事の一端が見える工夫がされている。

「作業所は一般の方にはなじみが薄いですし、中を知る機会はそうそうない。この動画が活動を知るきっかけになれば」

と同会の根本尚之代表。

なお、制作には、市内のサークル「西東京カメラ部」が協力している。

動画はユーチューブで公開されている(https://youtu.be/WZ8X_PKTC-U)。

【リンク】

◎西東京市障がい者福祉をすすめる会(Facebook)

◎西東京カメラ部(インスタグラム)

◎西東京カメラ部TV(YouTube)

志賀泉さんが描くフクシマ『百年の孤舟』出版

2021-04-21

本紙エッセー「猫耳南風」でおなじみの太宰治文学賞受賞作家・志賀泉さんが、短編集『百年の孤舟』を出版した。

志賀さんは、福島第一原子力発電所そばの南相馬市(旧小高町)出身。親族は今も当地におり、震災以降は、支援のために頻繁に被災地を訪ねている。旧友等、当地の人々との交流も続けており、今回の短編集では、原発事故によって生活が一変した人々の姿を生々しく描いている。

表紙写真は志賀さん自身が撮影したもの。南相馬市の風景

表題にもなった短編「百年の孤舟」では、志賀さん自身が故郷で最も好きな場所(作中では架空の名称)と語る浦を舞台に、原発避難を強いられた中年男性が、祖父の思い出や弟との軋轢を通して、「土地」と向き合っていく姿を描く。土地に根付いて生きること、「帰る場所」の重みとはどういうものかを突きつけられる一作。

全4編収録。B6判、170ページ、荒蝦夷発行。1980円。

※現在、Amazonで中古品のみ購入可能➡『百年の孤舟』

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西東京市長選挙への異議申し立ては棄却 市選挙管理委員会

2021-04-07

西東京市長選挙で当選した池澤隆史市長の確認団体が配布した法定ビラをめぐり、同市の選挙人60人が「ビラは虚偽記載で法的に問題がある」などとして選挙のやり直しを求める異議申し立てをしていたが、市選挙管理委員会は3月30日に棄却した。

申出人総代の山口あずささんは「決定書を受け取ったが、不誠実な内容」と不服を表明している。

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テイクアウト料理を1カ所で引き取れる! 全国に先駆け「イオンモール東久留米」が実施中

2021-04-02

家族それぞれ好きなものを食べたいけれど、フードコートは混んでいるし、今は「コロナ」も心配……。

そんなことから、利用を見送ってしまいがちなフードコート。

そうした状況に対して、イオンモール東久留米が、全国に先駆けて、簡単・便利な取り組みを始めた。

スマートフォン等のアプリで注文・支払いをし、モール入り口近くで商品をまとめて受け取れるという「モバイルオーダー」だ。

2月11日から4月29日まで(2021年)の約3カ月の予定で、実証実験を実施中。

同モールを取材した。

イオンモール東久留米。フードコートのほか、飲食店、食品販売店が多数入っている

正面入り口そばで複数店のメニューをまとめて手渡し

「次の方からの注文は、ケンタッキーフライドチキン、丸亀製麺のかけうどん、ガネーシャ キッチンのカレー、築地銀だこの4品。13時のご予約なので、そろそろ見える頃ですね」

正面入り口そばに設置された商品引き渡しコーナーでそう語るポーター(商品を店舗からピックアップし、注文客に手渡す係)の男性。

言葉通り、間もなく女性が現れると、保温容器から4袋を取り出し、注文を確認したうえで手渡した。

その接客の時間はわずか30秒足らず。

「混み合う時間帯はありますが、今のところ、列になるほどお待たせしたことはないです。混みそうなときはこちらも人数を増やして対応しています」

と、ポーターの男性。

スタートから約1カ月の状況では、土日の昼と夕方が混み合うとのこと。

「ご近所の方のお夕食等でのご利用が多いのかな、という印象を持っています。基本的に店頭と同じメニューを同じ料金でお楽しみいただけるので、ぜひ積極的にご利用いただきたいです」

と話してくれた。

正面入り口そばの専門カウンターで商品を手渡すポーター

登録不要、簡単に利用できる

まずは実証実験として行われているこの「モバイルオーダー」は、一言でいえば、モール内のレストランの料理をワンストップで手軽に持ち帰れる、というサービス。

利用者の目線でそのサービスを整理すると、以下のようになる。

1,まずはオーダーで使用するアプリ(プットメニュー)をダウンロード

2,表示される店舗候補の中から「イオンモール東久留米」を選択

3,表示されるメニューから注文したいメニューを選択

4,選択後、カートに進み、支払い(カードのみ)

5,受け取り時間と場所を選択

6,指定した時刻に受け取り場所に出向き、ポーターに予約番号を提示して商品を受け取る

このように簡単な流れで、会員登録などは不要だ。

店頭と同じ料金で注文ができ、「モバイルオーダー」自体の利用料はかからない。

4月1日現在、専門店の17店で、利用できる。

ドライブスルーコーナーもあり

テイクアウトで気になるラーメンなどは…

上記の専門店リストで一目瞭然の通り、提供できるメニューは多岐にわたる。

しかし中には、テイクアウトにはそぐわないメニューもあるような……。

「ラーメンなどは、店頭と同じものを持ち帰れるのですか?」と尋ねたところ、麺類はほとんどのお店で、スープと麺を分けた形で持ち帰れるようにしているとのことだった。

なお、同モール内には数多くのレストラン・飲食店・食物販専門店があり、今後、モバイルオーダーへの参加店は増えていく見込みだそうだ。

全国に先駆けた取り組みを、なぜ東久留米で?

ところで、地域メディアとしては見逃せない点が一つ。

全国各所にあるイオンモールだが、なぜ「東久留米」で実証実験を行うのだろうか?

その理由を問うと……。

「多くのイオンモールは、広い商圏でやや遠方のお客さまにもご来店いただいているのですが、『東久留米』は地元のお客さまが多く、日常的に使っていただくデイリー型のモールです。そうしたことから、料理をテイクアウトしてご自宅で楽しんでいただくことのニーズがある程度見込めます。

また、ネットで食材や日用品などをご注文いただき、まとめてお渡しするというネットスーパーのご利用者も多く、コロナ禍を受けて、駐車場の一角にドライブスルーゾーンも整備しました。このような設備があったこともあり、東久留米で実証実験を、となったのです」

そう説明してくれたのは、同モール・ゼネラルマネージャーの中山暁さん。

中山ゼネラルマネージャーによると、利用者は20代から50代が多く、家族での利用が目立つとのこと。

3、4店の料理を注文する人が多いそうで、中山ゼネラルマネージャーは

「それぞれが食べたいものを食べるという、本来のフードコートのニーズをテイクアウトで楽しんでいただいています。もともとは飲食店支援から始まった企画ですが、注文のために並んだり席を探したりというご利用者様のご負担がないこともあって、『安心・安全で便利』とご好評の声をいただいています。

実証実験は4月末までの予定ですが、そこでさらに利便性を高め、その後も継続したいです」

と話してくれた。

ドライブスルー専用レーン

「ニーズの高まりを実感。もっと知ってほしい!」と、3Fフードコートのカレー店

このように好評のモバイルオーダーですが、店舗のほうはどう受け止めているのだろうか?

3階のフードコートを訪ねると、カレー店「ガネーシャ キッチン」の店長が料理仕事に追われながらも話を聞かせてくれた。

大手チェーン店が立ち並ぶなかで数少ない個店の同店は、モバイルオーダーに参加するために、メニューの写真撮影なども試行錯誤で行ってきたとのこと。

オーダーシステムの簡便性などもあり、

「参加して良かったです。ただ、こうした便利なサービスを知らない人がまだまだたくさんいます。テイクアウトのニーズが高まっているのを感じているので、今後は店頭でのPRなどにも力を入れたいですね」

と話してくれた。

3F・フードコートにあるカレー専門店「ガネーシャ キッチン」。中央は店長
ガネーシャ キッチンのテイクアウトメニューの看板

なお、イオンモールでは、この実証実験の結果を踏まえ、今後、首都圏のショッピングセンターを中心に、2022年2月までにエリア拡大を目指すとのこと。

【リンク】

◎イオンモール東久留米

◎プットメニュー

谷戸商協が「Go To 商店街」を活用し、ウェブ・小冊子で個店PR

2021-03-09

「谷戸商店街協同組合」(以下、谷戸商協)が、先月(2021年2月)、「Go To 商店街」を活用し、商店街を紹介するウェブサイトの公開と、小冊子を発行した。

「Go To 商店街」を活用して公開された谷戸商店街のウェブサイト(上記画像から当該ホームページに移動できます)

谷戸商協は、西武池袋線「ひばりヶ丘駅」南口から田無方面にかけて広がる商店街で、賛助会員等も含めると約70事業者が参加している。

ウェブサイトでは、参加店舗についてはもちろん、50年以上となる谷戸商協の歴史やメッセージを紹介している。

特に、地域密着の商店街としてキャッチフレーズにしてきた「街ごと家族」のコンセプトにそって、人々のつながりが感じられる写真を豊富に掲載しているのが印象的。

また、ウェブサイトからも電子版が見られる小冊子では、西東京市に移住してきた「戸谷(とや)一家」が登場し、各店を訪ねるエピソードがマンガで親しみやすく紹介されている。

商店街の温かみが伝わってくる内容になっている。

小冊子を手にする谷戸商店街商業協同組合理事長の山崎明さん(経営する三又酒店で)

「個店の魅力をアピールしていきたい」

今回のウェブ公開と小冊子発行は、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながら地元の良さを再認識させる取り組みを対象にした「Go To商店街」を活用して実施された。

谷戸商協の理事長で、三又酒店を営む山崎明さんは

「新型コロナウイルスの影響は大きいですが、それ以前から、大型店の地域への出店が相次ぎ、商店街は厳しい状況に置かれています。

その中で商店街が何をしていくべきかを考えると、やはり『それぞれのお店の魅力を磨く』という原点に立ち返ることと思っています。

そんな考えから、一過性のイベントではなく、個店の魅力発信のためのウェブ・冊子に取り組みました」

と活動の意図を話す。

小冊子を手にして地域の小中学校に回った際には、「『コロナ』の影響で、低学年が続けてきた『まち探検』ができない」「中学生の職場体験ができない」といった相談を持ちかけられたそうで、教職員との話の中から、今後新しい取り組みも生まれそうとのことだった。

「例えばウェブで個店を調べてもらい、オンラインで店主が小中学生のインタビューに答えるといった取り組みなどができるかもしれません。縁あって同じ地域で生きているのですから、私たちにできることなら、お役に立っていきたいです」

と山崎さん。

「Go To 商店街」を活用して発行された谷戸商店街の小冊子
小冊子の中面(三又酒店紹介ページ)

なお、小冊子は谷戸商協の各店舗で配布するほか、近隣のひばりが丘・谷戸公民館にもあるとのこと。

ちなみに、多摩北部で「Go To商店街」に参加したのは谷戸商協のみ。今回は、稲城市のペアリーロード稲城商店街との共同での取り組みだった。

今後、ウェブ上で通販ができる機能も加えていくとのこと。

【リンク】

◎谷戸商店街

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東久留米の駄菓子店「だがしやかなん」がオリジナルかるた発行

2021-03-09

東久留米市の閑静な住宅地にある駄菓子店「だがしやかなん」が昨年11月、開店5周年に合わせて、多世代の常連らと店オリジナルの「だがしやかなん かるた」を作った。

《いつまでも 必ず続けて だがしやかなん》《わすれもの いつも携帯 探す店長》——など、同店への思いやエピソードを詰め込んだ46札。

そんなユニークな制作を行った背景には、新型コロナウイルスにより臨時休校になった子どもたちとの交流を通して、同店がさまざまな世代の居場所になっていることを再確認できたことがあった。

作成したオリジナルかるたを前に微笑む山永和子さん

店主の山永和子さんは、多世代食堂など地域活動に幅広く取り組んでいる。「だがしやかなん」は「多世代の居場所を作りたい」との思いから、駄菓子店のある店舗を「ぷちコミュニティハウスとびら」とし、コミュニティをシェアする場を提供している。

制作に込めた思いや秘話を聞いた。

山永さんインタビュー  「61人のゆかりのある方たちと7カ月かけ制作」

——制作のきっかけは?

「昨春の緊急事態宣言のときに、お店の一時休業を決めたんですね。
そのとき常連だった高校生たちから猛反対を受けました。

『俺たちのいられるところがなくなっちゃうよ!』『もう終わった!』——と。
そこで、まずは4月4日にLINEグループ「自粛しながら楽しむ会」というのを作り、毎朝9時にLINEビデオチャットでラジオ体操をすることにしました。

みんなが繋がることは大事だし、何より昼夜逆転の生活がいちばん怖かったんです。子どもたちはもちろん、私も。
ラジオ体操にはさまざまな世代や親子まで参加してくれました。でも、一方で、LINEで『暇だー』『やることがないー』と訴えてくるんです。

そこで、『それなら、それぞれ離れた場所でもみんなでできることは何だろう?』と考えたときに、瞬間的にひらめいたのが『かるた』でした。以前、東久留米まちづくりサポートセンターで『東久留米かるた』を作った経験があったので。

常連の高校生たちは即答でやりたい! と賛同してくれて、あっという間に『かるたプロジェクト』なるものが発足しました。それが翌日、4月5日のこと。子どもたちのエネルギーって本当にすごいものがありますね」

——絵札はバラエティがあり、印象的です。

「読み札は元スタッフや、中学生、高校生などの常連に振り分けて半月で作りました。

46枚の絵札は多世代の方に描いてもらうことにしました。SNSで呼びかけたり、個人的にお願いして最終的には、総勢60人以上の人がボランティアで協力してくれて、子どもたちの手描きのほか、スマホやパソコンでの作成したもの、プロとして活躍している方の作品等、たくさんの絵札が揃いました。

最初の構想では、絵札をA4用紙にコピーし、ラミネート加工してそのまま大きなかるたにするつもりでした。ところが、届く絵があまりに素晴らしかったんですね。それで、『これはちゃんとかるたにしたい!』『商品にしたい!』と思い直したのです。

ちょうど11月1日は『だがしやかなん』の5周年だったので、多少コストがかかっても、それに合わせて作ることに決めました。

『ぷちコミュニティハウスとびら』のイメージカラーであるターコイズブルーを基調にしたかるたの箱は、知り合いのデザイナーがデザインしてくれました」

——とはいえ「コロナ」による緊急事態宣言が発令されていた時期。一筋縄ではいかなかったのでは? と想像されます。

「できるだけ直接会うことは避けたい時期だったので、作品の引き取りには少し手間がかかりました。郵送だと送料の負担も出てしまうから、家の前に置いてもらって取りに行ったり、『だがしやかなん』の前に置いてもらったりしました。

途中から学校の課題が一気に出て子どもたちが急に忙しくなり、なかなか絵が集まらなくなった時期もありました。
直接会えれば励ましたりの声がけもできたと思いますが、会話ができないもどかしさみたいなものを感じましたね。

また、著作権の関係で描き直しが生じたものが5つくらいあり、『子どもたちには学校の課題もあるのに、描き直しを頼んで良いのだろうか……』と珍しく弱気になりました。

でも、最終的には、『みんなで一緒に一つのことを成し遂げる。形にする』という思いが勝りました。

みんなと約束したし、楽しみにしている人たちがたくさんいる。何より私自身、『だがしやかなん』に来てくれる子どもたちのためにも、『何があっても完成したい』という思いが強かったです。

5周年を迎える『だがしやかなん』の歴史を残したいという気持ちもありました」

だがしやかなんの日常や店長の山永さんの様子を描いたかるた。山永さんからの感謝の気持ちも読まれている

——そんな強い決意のもと、7カ月で完成したかるた。コロナ禍において「かるた」はどんな意味があるのでしょうか。

「完成したかるたの箱を開けた瞬間は、『うわー!』と感激でした。とにかく可愛い!本当に可愛い!と(笑)ものすごい達成感でしたね。そのときの私は、うれしさで光り輝いてみえたと思いますよ。

1枚1枚読み札を改めて読んでいると、応援されていることがじわじわと伝わってくるんです。ここでのイベントの思い出やちょっとした日常、私のことなどを書いてくれていて、たくさんの人たちに支えられて今があることを実感しました。

『あなたとね 出会えて僕は幸せだ』なんていう読み札もあるんですよ。常連の高校生が考えてくれたんですが、涙が出るほどうれしかったです。

身近に感じていた著名人の方々が亡くなり、『コロナ』で一瞬にして命が奪われてしまう現実に直面して、一気に不安が高まった気がしています。

いつ、何が起きるか分からない。明日はどうなるか分からない。でも、そんな不安に負けちゃだめだと、子どもたちだけでなく自分自身にも言い聞かせていました。

クリエイティブな作業に携わることで不安を忘れることができましたし、『コロナ』が収束したら、いつかみんなで集まってかるたをやろう! と決めて、そこに希望を見出していましたね。

一致団結して共有した時間の濃さはすごかったと感じています。『コロナ』で全部閉ざされてしまったけれど、それでも楽しいことを考えて形にして産み出していく、錬金術ですよね」

——かるたは「だがしやかなん」5周年の当日11月1日、小平市東部公園で開催された「みんなデパート」で初お披露目となりました。「かるた対決」と銘打ったブースは、大勢の参加者があったそうですね。 

「形にするって本当に大事だなあと思いました。商品にしたことによってすごく広がったし、自分がやってきたことがはっきりと見えてきて、いろいろな人たちに『だかしやかなん』ってこんなところよ、というのが伝えやすくなりました。

私の呼びかけに応えてくれた人たちに、本当に支えてもらいました。

『コロナ』で立ち止まったことでできたと考えると、決して悪いことばりじゃなかったと思えてきます。

当面の願いは、体育館で思いっきりかるた取りをすること。原画を拡大コピーして、大きな絵札目がけて、子どもも大人も一緒になって走り回る大会を考えています。以前、『東久留米かるた』でやったことがあり、大盛り上がりだったんです。

これからも、『だがしやかなん』から幸せの連鎖を起こしていきたいです」

まちづくり、人生相談なども

山永さんが「だがしやかなん」を運営するのは、「わが街の子はわが街で育てる」の思いから。

公立学校でのボランティア活動や、まちづくり活動などを経てきた山永さんは、「地域の人や子どもたちがふらりと集まり愚痴などを言える、そんなほっとできる場を作りたい」と2015年に「だがしやかなん」をスタートしている。

そんな山永さんは、「ぷちコミュニティハウスとびら」を、

・子どもたち向け自習室
・シェアスペース&キッチン

などで活用するほか、

・小さなフリースクール・ひきこもりの方の居場所
・仕事や子育ての悩み相談(かなんyorozu相談)
・つながりの場をつくるセミナー開催

など、多彩な活動を行っている。

4月に始めたLINEラジオ体操も、最初の3人から、2カ月後には20人以上、家族単位で参加されるほどになったという。また、昨年3月にやんちゃだった中学生が高3になり顔を出してくれて、「20歳になったらここ(『だがしやかなん』)で一緒に乾杯しよう」と言ったことも。山永さんがいかに子どもたちに愛されているかが分かるエピソードだ。

「だがしやかなん」の内観。駄菓子が多数並ぶ

1セット3000円で販売中

かるたは「だがしやかなん」で、1セット3000円(税込)で販売している。

山永さんの「顔を見て、手で渡したい」という思いがあるので、基本的には来店をお勧めしているが、遠方などで事情のある方には郵送も可能とのことだ。

気になる方は、まずはお店に連絡を。

だがしやかなん
東京都東久留米市幸町1−5−23
042-453-0048
◎公式サイト https://to-bi-ra.com/kanan

【リンク】

◎だがしや かなん

池澤隆史市長が初登庁 抱負述べると共にビラの説明も

2021-03-01

西東京市長に新たに就任した池澤隆史市長が、2月18日(木)、初登庁した。

春めいた快晴の空の下、午前10時に池澤市長が市庁舎前に姿を現すと、待ち構えていた市職員たちから出迎えの拍手が起こった。

その中を池澤市長は、花束を受け取り、ゆっくりと「セレモニー」会場となる2階玄関口へ。

マイクを手に取り、抱負として、「(自身の)39年の行政経験を生かして、西東京市のまちづくりの発展に全力で取り組んでいく覚悟」などと語った(挨拶の様子は以下動画に収録 ※動画の後半は記者会見の様子)。

「市民を二分した選挙だったが、20万市民の声を聞いていく」

セレモニー終了後、3階に場所を移し、市長として初となる記者会見を開いた。

その冒頭で、接戦となった選挙を振り返り、「市民の思いを大きく2つに分けるような結果となりましたが、私としては、20万6000人の市民の声を聞き、市政運営に邁進していく所存」と挨拶。

その後、記者からの質問を受け、以下のようなやり取りがあった。

市長として初の記者会見で語る池澤隆史市長

庁舎統合について

――庁舎統合について改めてお聞かせください。

「『コロナ』によって財政状況が不安定である一方、国全体でデジタル化が進んでいます。2016年に庁舎統合方針を策定していますが、このままで良いのかという疑問が生じており、それは市長選挙でも明言してきました。

私としては、まずは田無庁舎がどの程度使えるのかを客観的な基準で判断したい。それと同時に、庁舎統合方針を見直したいと思っています。

デジタル化が進む今後は、それほど大きな庁舎は必要でなくなるかもしれない。その辺も踏まえながら、庁舎の位置を考えたい。

公共施設というのは、市民がいちばん利用する施設に財源を配分するべきと考えています。その点では、庁舎はいちばん後回しでも良いと思っています。

できるだけ効率的に統合できることを考えて、統合方針の見直しを図りたいと思っています」

「子どもど真ん中」

――最初に取り組みたいことは何でしょうか。

「『二十歳の町・西東京』を考えるときに、『次世代を担う子どもたちのために』を政策の柱に、『子どもがど真ん中のまちづくり』というものを作っています。子ども施策に力を入れていきたいと考えています。

2018年に『子ども条例』を作ったときも、副市長としてその策定に携わってきたので、その理念を大事にしながらまちづくりをしていきたいと思っています。

例えば、学習環境の向上です。私は副市長になる前は、教育委員会で教育部長、教育長職務代理者を務めていたので、学校教育の中で学力向上に結びつけられるような施策に取り組んでいきたい。

その一例が、すでに実施している『GIGAスクール構想』です。学習環境の向上を図りつつ、学力の向上につながるという取り組みをしていきたいです。

ハード面では、学校整備も進めます。また、保育園の待機児童ゼロを目指していきます」

ネガティブキャンペーンと批判されている「法定ビラ」

――選挙中、対立候補者を批判する内容の「法定ビラ」を撒かれました。さまざまな意見が出ていますが。

「ビラの出所は『明日の西東京を創る会』という私の確認団体です。

『法定ビラ』なので、一定の法令等に基づいてお出ししたビラと思います。

その内容は、新聞記事の抜粋等に基づいたものでして、特に手を加えたわけではないと認識しています。確認団体からは、発行前に、『他団体での事実関係を市民に伝えたい』という意向を聞きました。
私自身は、自分自身の政策を打ち出していって、市民の皆さんにお認めいただけるかどうかを戦おうと、最初から考えていました。確認団体には、『事実を知らせるものなら確認団体のご判断で』とお話しさせていただいた記憶があります。

表現については賛否両論あると思います。市民の方からは、選挙運動中もさまざまな意見をいただきました。私自身、ご意見を真摯に受け止めています。

決して、他市の方を西東京市が受け入れないということではありません。西東京市は毎年1万人くらいの方が新たにお住まいになり、同時に、1万人くらいの方が転出されている町です。そういう典型的な住宅都市ですから、私自身、他市の方を排除するというような思いや考えはまったくありません」

新年度予算はどうする?

——新年度まで時間がありませんが、予算はどのようにお考えですか。

「本日の就任なので、これから企画・財政の担当課から現在の予算編成の状況を受けて判断したいと思います。

丸山浩一前市長が就任された8年前は、3カ月の暫定予算を組んでいました。

今回は、『コロナ』もあり、収支がどのくらい乖離しているのかが分からないという事情もあります。

一方で、選挙期間中に約束したことを予算に盛り込んでもらいたいという私自身の思いも持っています。

ただ、日数的にも厳しいので、3月議会に向けて本予算を組むのは今の状況では厳しいかな、と思っています」


なお、就任日となったこの日は、記者会見の後は、庁内会議(幹部級職員が参加する会議)、『コロナ』対策の現状確認および対策の会議、さらに、2月26日に開催予定の市議会臨時会に向けての手続き等を行う予定とのことだった。

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西東京市長選挙のやり直しを求めて異議申し立て ビラ問題

2021-02-26

西東京市長選挙をぐちゃぐちゃにされたので、やり直しにしてほしい―—。

池澤隆史市長の確認団体が選挙期間中に配布した法定ビラ2号の内容は違法だとして、2月22日(2021年)に、西東京市の選挙人60人が「西東京市長選挙の効力に関する異議申し立て」を同市選挙管理委員会に行った。

問題の法定ビラは、池澤市長の確認団体「明日の西東京を創る会」が投票日直前に全戸配布したもので、名指しこそしていないものの、表に「逗子での失敗のリベンジは、逗子でやってください」などとあり、対立候補者の平井竜一前神奈川県逗子市長を批判する内容だったことから、「ネガティブキャンペーンだ」といった指摘が出ている。

批判が出ている法定ビラ。左の青地の部分が表面。裏面には新聞記事の抜粋が記載されている

ビラの裏面には新聞記事の抜粋が複数掲載されていたが、今回異議申し立てを行った選挙人たちは、「それらは事実をゆがめる形で編集されている」と指摘する。

そして、公職選挙法235条2項に「当選を得させない目的をもって公職の候補者に関し(中略)事実をゆがめて公にした者は、4年以下の懲役(等々)」と定められていることから、「違法行為によって選挙結果に影響が出た」として、選挙の無効を求めている。

発起人の一人の山口あずささんに、電話でインタビューを行った。

以下、一問一答。

「異議申し立て選挙人」発起人にインタビュー

——まずは、異議申し立ての経緯と参加者について教えてください。

「異議申し立ては当選人の告示から14日以内に行わないといけないので、団体を組織する余裕もなく、ネットやメーリングリストでつながった人たちで行いました。

私自身は幾つかの市民活動にかかわっていますが、今回の参加者については、従来の仲間ではなく、大半が面識のない方です。

皆さん、『これはないな』というお気持ちで参加されているようです。

時間の制限から60人で異議申し立てをしましたが、『間に合えば参加したかった』という方もおり、これから賛同者が増えそうだと感じています」

―—選挙の無効を訴えています。

「まず申し上げたいのは、どちらかの応援ではないということです。

これは、落選した平井陣営の活動ではありません。私自身、平井さんとこの件に関しては直接話はしていません。

この異議申し立ては、平井さんのためではなく、西東京市のためだからです。

あのビラによって、この選挙はぐちゃぐちゃになってしまいました。

ビラを信じて池澤さんに投票した人もいれば、『排他的だ』と反発して平井さんに入れた人もいる。『ケンカみたいで嫌だ』と保谷美智夫さんに投じた人もいたでしょう。

事実をゆがめたビラによって選挙に異動が生じるという、異常な選挙だったということです。ですから、その効力を無効にし、もう一度選挙をやり直してほしいと求めています」

—―ビラのどこを問題視していますか?

「裏面に新聞記事が引用されているのですが、例えば、財政危機の中で事業を削ったという記事では、元記事ではきちんと、障害者や母子家庭などの費用は残したことが書かれています。ところが、それらは「(中略)」としてカットされ、削減される部分だけを抽出しています。

表面には『逗子市での失敗』と書かれており、それを裏付けるように記事の抜粋がされているわけですから、原典があるとしても、これは明らかに編集の著作物です。従って、『事実をゆがめる』という法律の条文に当てはまるのです。つまり、公職選挙法に抵触する犯罪です。

それによって西東京市の人たちの公明で公正な選挙がゆがめられたのですから、その選挙には効力はありません」

——先ほど、西東京市のため、とおっしゃいました。その真意は?

「フェアでも前向きでもなく、とにかく人の足を引っ張るだけの選挙。

ビラにはさまざまな反応があったわけですが、中には、『西東京市というのはこういう排他的な町なのか』と思った人もいます。

それを、このままにしてしまったら、西東京市という町の品位が損なわれてしまいます。

私たちは、『これはないでしょ』と声を挙げる必要があります。

また、平井さんに対しても、大変失礼だったと思います。

逗子市から転居して西東京市の市長になるという決意をしたというのは、大変な決断だったはずです。経済的にもリスクを追うわけですから。

夢とか何かを感じ取ってチャレンジしてくれたはずなのに、悪口をいう選挙で負けたというのは、納得がいかないことでしょう。

ご本人は、『結果は結果』とおっしゃっているようですが、西東京市民の一人として、『大変失礼なことをしてしまったな』と感じています」

―—法定ビラですから、認可されて配布されたのではないですか?

「確認団体から法定ビラは2種類まで出せるのですが、その要件は、選挙の名前、団体名、法定ビラの番号(1号か2号か)、の3つだけです。

選挙管理委員会は、その中身には触れません。検閲になってしまうからです。

ですから、今回のビラもその3要件は満たしているので、法定ビラとして配布されました」

——今後について、どうお考えですか。

「まずは市選挙管理委員会の審査を待ちます。

却下された場合は2つの道があるのですが、一つは都の選挙管理委員会に審査請求し、その結果を受けて東京高裁に提訴します。

もう一つは、都選挙管理委員会を経ずに直接高裁に行くことですが、どのルートを取るかは、みんなで話し合って決めたいと思います。

というのも、この異議申し立てには、市民活動的な要素もあると思うからです。

市民がしっかりして、今後はこういうことが起こらないまちづくりをしようということに意味があります。
だからこそ、みんなでよく話し合いながら進めていければと思っています」

※山口さんは自身のFacebookで、詳細をレポートしている。
◎山口あずささんFacebook

審議日は未定

なお、西東京市選挙管理委員会では3月1日に委員会を開催するが、この日はこの件の具体的な審議には入らないとのこと。

異議申し立てから概ね30日以内に審査することが求められているとのことで、具体的な日程は調整中。

別団体は、ネットでの署名運動

このビラをめぐっては、多くの野党議員が参加する「公正でフェアな選挙を求める西東京市議会議員有志」と「西東京市のみらいをひらいていく会」によって、「ネガキャン選挙を許さない!」としたネット署名運動も行われている。

こちらは、選挙の結果を受け入れながらも、今後の選挙のあり方を視野に入れて抗議をしていくというもの(詳細はこちら「ネガキャン選挙を許さない! 西東京市長選への抗議活動始まる」)。

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「ほくほくラジオ」1周年 小平・清瀬の市職員が発信 FMひがしくるめで

2021-02-26

コミュニティラジオ放送局「FMひがしくるめ」(85.4MHz)で、小平市の職員・神山伸一さんと清瀬市の職員・植田貴俊さんがパーソナリティーを務める番組「ほくほくラジオ」が、2月12日(金)、1周年を迎えた(2021年)。

市職員がラジオパーソナリティーを務めるのは全国的にも珍しく、特に2市の職員が一緒に番組を持つのは異例のこと。

「両市の情報を発信することで、多摩地域の連携や人の動きを活性化できれば」と、二人はさらなる情報発信に意欲を燃やしている。

第2金曜・午後8時から1時間の生放送

番組は毎月第2金曜日の午後8時から8時55分までの生放送。二人がメインパーソナリティーを務め、小平市・清瀬市からそれぞれ1人ずつゲストを招いてトークを繰り広げる。

ゲストはこれまでに、

  • 小平観光大使でサッカーJ1「清水エスパルス」に所属した吉本一謙さん(現在は引退)
  • 清瀬市で育った世界的映画監督の是枝裕和さん
  • 清瀬市出身のタレント・村野武範さん

のほか、市民活動を続ける市民や、両市の職員など多彩な面々を招いてきた。その数は1年で、延べ52人に上る。

定期配信の番組のほか、第5金曜日や正月などに特別番組も放送してきており、1年間で放送したのは17回に達した。

その間に、

  • 清瀬市の市制施行50周年を記念するスペシャル番組
  • 小学生が参加する夏休みスペシャル
  • 小平市にある喫茶店「永田珈琲」からのサテライト放送
  • 正月の2時間番組

といった取り組みもしてきている。

小平市職員の神山伸一さん(左)と清瀬市職員の植田貴俊さん

新成人スペシャル番組を急きょ放送したことも

今年1月には、新型コロナウイルスの影響で成人式が各市で取りやめになったことを受け、急きょ「新成人スペシャル」を放送。わずか3日で企画し、新成人の生の声を地域に届けた。

この放送については、出演した新成人の祖父母が地方でネット回線を通じて聴き、孫の声に涙を流して喜んだというエピソードもあったそうだ。

こうした取り組みについて神山さんは「フットワーク良く、コミュニティラジオらしい放送ができたと思います」と振り返る。

さまざまな縁とタイミングが重なり、番組がスタートした

東久留米のコミュニティラジオで、小平と清瀬の市職員が番組を持つ―—。

少々不思議な取り合わせですが、番組の発足はそれぞれのタイミングが合ったからという。

現在、環境政策課課長の神山さんは、昨年度まで小平市の文化ホール「ルネこだいら」に配属されており、同局に電話で出演し、イベント案内の放送を行うことがあった。

そんな縁から同局の代表・高橋靖さんと交流があり、「番組をやってみない?」と持ちかけられた。

とはいえ、小平市はFMひがしくるめの放送圏外。どうしたものか……と思いを巡らしたときにピンときたのが、清瀬市との連携だった。

「小平市にも清瀬市にもコミュニティFM局はなく、その間の東久留米市にはある。それならば、東久留米を中心に、小平、清瀬を含めた大きな円として捉えれば、エリア内の人の動きを生み出し、地域活性化に役立てるのではないか」

そこで声を掛けたのが、20年ほど前に自治体職員向けの研修で知り合い、交流を持ち続けてきた植田さんだった。

実は植田さんは、現在、秘書広報課の課長。情報もたくさんあるはず―—と連絡を取ったところ、一方の植田さんも、ちょうど新しい情報発信を模索していたところだった。

「FMひがしくるめとの接点は、清瀬市が防災協定を結んだことです。それを機に、もっと深いつながりを持てればと考えていたところでした」

と植田さん。

さらにいえば、FMひがしくるめの側も、今後の聴取エリア拡大を模索していたところだった。もし、小rう平・清瀬の情報を発信できる番組が作れれば、「これから見本になっていく番組」(高橋代表)となる。

このようにそれぞれのタイミングが合致し、番組がスタート。番組内では、行政職員のネットワークを活かして東久留米市の話題も入手し、小平・清瀬・東久留米を中心にした情報発信を行っている。そんな思いから番組名を、「北多摩」と「旬」にちなんだ「ほくほくラジオ」と命名した。

市民として自由に情報発信

ところで、二人はどういう立場で番組にかかわっているのだろうか?

質問したところ、「市職員ではあるけれど、一市民として参加している」との返答だった。

「当然ですが、私たちは無償ボランティアで参加しています。市にはきちんと申請をし、活動を認めてもらっていますが、市を代表して来ているわけではありません。職員のネットワークや情報を生かしながら、自由にやっています。市職員にも多数ゲスト参加してもらっているので、市の職員を身近に感じてもらえる機会になったらいいですね」

と神山さん。

対して植田さんは、

「番組には渋谷金太郎市長にもご登場いただいており、市からは好意的に見てもらっています。広報誌では書ききれないことも多いですし、特定の市民団体などを紹介するのは難しい。その点、この番組があるおかげで情報発信の幅が広がりました」

と話す。

「温度が感じられる放送を続けたい」

1周年を迎えるに当たっては、それぞれこう振り返ってくれた。

「いろいろな人にご登場いただき、バラエティある番組をお届けできたと自負しています。ラジオはリスナーとパーソナリティーの距離感が近いメディアだと思っています。寄せられたメッセージはできる限り番組内で読んでいますし、意外に双方向です。温度が感じられるような番組を続けていきたいですね」(神山さん)

「だいぶ慣れてきて、情報を伝える楽しさを感じているところです。市の公式な活動では伝えきれないような、埋もれていた情報を掘り起こしていけたらと思っています」(植田さん)

こうした二人に対して、同局の高橋代表は「正月特番もお任せしましたし、信頼しています」と話す。

「現在、小平市・清瀬市への聴取エリア拡大に向けて申請の準備をしており、こうした先行例があると進めやすい。この番組があることはウチの局にとってとても大きいです」(高橋代表)

オリジナルマスクを10人にプレゼント

今回、「ほくほくラジオ」では、番組1周年を記念して、オリジナルマスクを10人にプレゼントする。

このマスクは、清瀬市の市民団体「まちづくり清瀬」のメンバーが、番組への応援として提供してくれたもの。グレーのマスクに、オリジナルロゴが配されている。

応募はメール(854@fm-higashikurume.com)またはファックス(050-5241-3861)で。応募締切は2月19日(金)。

番組の感想を添えてご応募を。応募多数時は抽選。当選者の発送は賞品の発送をもって代えます。

(※すでに応募は終了しています)

プレゼントするロゴ入りオリジナルマスク

番組はスマホでも

なお、現在は東久留米市が聴取エリアとなっているFMひがしくるめだが、スマートフォンのアプリ「FM++」を使えば、全国どこででも聴取可能。

【リンク】

 ◎FM++ [FMひがしくるめ]

 ◎FMひがしくるめ(公式サイト)

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