私費で出版 市に寄贈も
屋敷林の魅力をもっと多くの人に知ってほしいと、先頃、西東京市の高橋俊郎さんが写真集『武蔵野の屋敷林』を私費で出版しました。印刷した1000部のうち500部を、同市に寄贈しています。
この写真集では、保谷駅北口近くにある「下保谷四丁目特別緑地保全地区」で撮影した約200点を収録。草木や花の写真が多く、サクラ、紅葉、雪景色と、一冊で四季を追える内容となっています。草花の種類が多く、同地のその自然の豊かさに驚かされます。
同保全地区は、かつての豪農の屋敷やその豊かな緑地を後世まで残していこうと、市が所有するものです。その保存には約50人の市民が参加する「高橋家屋敷林保存会」がかかわっており、高橋さんはその代表を務めています。
なお、同会の名は豪農の苗字から取っているが、高橋俊郎さんとは無縁です。
現役時代の広報経験を活かして
元警察官の高橋さんは、警視庁で広報写真主任を務めた経験があり、地元の写真サークルにも所属して、写真の腕を磨いてきました。保存活動の際には常にカメラを携帯しているそうで、今回の写真集は、撮りためた中からのえりすぐりを収めています。
「この屋敷林のガイドブックになるように意識しました。地元にこんなにも自然豊かな場所があることを、特に子どもたちに伝えたいです」
と高橋さん。
同書はA4変型判、104ページ、けやき出版。
なお、同保全地区内にある野草園は、毎週金曜日の午前10時から正午まで一般公開されています。
下保谷四丁目特別緑地保全地区
東京都西東京市下保谷4丁目6