
2月に始まったロシア軍のウクライナへの侵略戦争についての報道は最近少なくなっている。
それにつれて少しずつ僕の中で、ウクライナでの戦争についての関心は遠のいていた。
そんななか、先月、僕が通う自由学園で、ウクライナ・キーウ出身で20年以上日本に暮らすテチャーナ・ソロツカさんとご家族による講演会があった。

ロシアによる侵攻後に現地で起きていること、暮らしている人のことなどのお話を聴き、僕は自分の無力さに気付いた。今、本当に苦しんでいる人がいるなかで何もしていない自分を恥じた。
「行動しなければ何も変えられない」
テレビの報道を見た時よりも新聞の記事を見た時よりも強くそう思った。
聖書にはこんな言葉がある。「隣人を自分のように愛しなさい」。私たちの隣人たちを、今こそ私たちの愛で支えるべきだと思う。
ただ、私たちはウクライナに行くことは出来ない。だからといって無力ではない。
寄付など形のあるものを送ったり、日常から紛争地の方々へ思いを馳せることが、今の僕たちには必要だと思う。
(自由学園男子部高等科2年生 乾 真徳)