「コンサートに行きにくくなった私の地元で歌ってほしい」――「島唄」「風になりたい」などの曲で知られるシンガーソングライター・宮沢和史さんのコンサートが、12月12日㈮午後6時30分から、西東京市保谷こもれびホールで開かれる。

開催のきっかけは宮沢さんの30年以上のファンという同市在住の女性(47)が、宮沢さんが立ち上げた「あなたの町で歌います♪プロジェクト」に応募したこと。
ホールの大小を問わず、地元の人とコンサートを作り上げたいというプロジェクトだが、女性が「こもれびホールで……」と望んだのにはワケがあった。
というのも、女性は7年前に難病を発症し、車いす生活に。
それまでは日本全国どころか、ブラジルやキューバにまで宮沢さんのコンサートに出掛ける、いわゆる「追っかけ」をしていたが、移動困難となり、昨年にようやく行けるまで、6年間コンサートに行けない日々が続いた。
「一時はDVDなどのコンサート映像も見たくないと思うほど落ち込みましたが、一方で、『またコンサートに行けるようになりたい』というのが病気に向き合うモチベーションでした。宮沢さんの存在や歌に支えられました」
と女性。保谷こもれびホールの前を通るたびに「ここでコンサートがあれば……」と思ったそうで、プロジェクトを知り、迷わず手を挙げた。
ひばりが丘中学校・吹奏楽部と共演も
なお、「地域の方と一緒に」との宮沢さんの希望もあり、当日は、同市立ひばりが丘中学校の吹奏楽部との共演もある。
「誰もが知る名曲はもちろん、宮沢さんが組んでいたバンド『THE BOOM』時代の曲もある盛りだくさんのコンサートです。初めてという方にもぜひお越しいただきたいです」
と女性は呼びかけている。入場料7000円、未就学児入場不可。チケットぴあなどで販売中。
(編集部注:ご本人の希望に沿い、氏名・写真は記載・掲載しておりません)






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