「身近な生態系から再生を」~ 西東京市で市民団体・公民館・高校が協働

気候変動や持続可能性が問題となるなか、「足元から気候変動と生物多様性を考えよう」という活動が西東京市で続いている。

環境保全などに関わる17の市民団体等が連携する「アースデイ西東京」で、11月2日(日)には、同市田無公民館・都立田無高校との協働で、石神井川清掃と、講演会「未来に希望を持てる生態系の再生を」(同市公民館市民企画事業)を実施する。

11月2日、石神井川清掃と講演会

石神井川清掃は、午前9時15分に東伏見小学校集合で正午まで行うもので、誰でも参加可能。

午後2時からの田無公民館での講演会では、元環境省職員の柳谷牧子さんがグローバルな視点で「人と自然」の持続可能な仕組みづくりなどを話す。この会では、中高生が石神井川清掃の報告をする時間もある。

都立田無高校ボランティア同好会のメンバーたち。昨年発足したばかりだが、地域で精力的に活動している

「川での‟出合い”に驚いた」

この日の午前中の清掃にも参加予定の田無高校ボランティア同好会長の小関虹さん(2年生)は、前回参加した体験から「タバコやプラスチック系のゴミで45リットル袋が5袋もパンパンになった。衣類があったのもびっくりで、いろいろな発見があり、普段は入れない川原をきれいにしていくのは楽しかった」と話す。

また、前会長の峰岸梨紗さん(3年生)は「ヘビの抜け殻を初めて見られた。たくさんの鳥にも出会い、こんな身近なところに豊かな生態系があることが分かった」と振り返る。

7人のメンバーにインタビューしたが、ボランティア活動でさまざまな世代の人たちと交流するのも、日常にはない刺激となっているとのことだった。

イベントを通して「地域発見の場に」

企画するアースデイネット連絡協議会・共同代表の田中敏久さんは「グローバルに活躍する講師の話と、身近な自然に向き合った報告との両面がある講演会。地域の中にはさまざまな資源があるので、こうしたイベントが『地域発見』の場になれば」と参加を呼びかけている。

講演会は当日受付順40人まで。資料代100円(高校生以下無料)。

石神井川清掃は予約不要、当日集合場所へ。

詳細は共同代表の川地さん(☎090・4626・9600)へ。

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