西東京市中央図書館で、武蔵野大学文学部の学生たちが選んだ「大学生が選ぶ夏休みに読みたい一冊」が展示紹介されている。
同図書館と同大学が連携する今年で3年目の企画で、今年は16人の学生が21冊を選書。「表現やフレーズが好きな本」「手軽に読める本」「自分が生まれた年か月に出版された本」というテーマで選び、その本にまつわるエピソードやおすすめポイントなどをパネル展示している。

『流浪の月』『ボッコちゃん』など
例えば、3年生の石森美咲さんは「表現やフレーズが好きな作品」として、本屋大賞にも選ばれている凪良ゆうの『流浪の月』から「せっかくの善意を私は捨てていく。だってそんなものでは、わたしは欠片も救われてこなかった。」を紹介している。
また、同じく3年生の伊藤雅泰さんは「手軽に読める本」として星新一の『ボッコちゃん』を取り上げ、「この選書をきっかけに新たな本と出会ってもらえたらうれしいです」とコメントしている。

昨年の企画開催時には「学生の感性で紹介された本は新鮮だった」「普段手に取らないジャンルの本を読むきっかけになった」といった声が利用者からあったそうで、西東京市図書館の村瀬文香さんは「『西東京市で学ぶ学生が、どのような読書体験をしてきたのか』を知ってもらい、新たな本への興味を持ってもらえたらうれしい」などと来館を呼び掛けている。
展示は8月31日まで。
なお、同図書館はこの夏に開館50周年を迎える。「誕生日」となる8月23日から、先着2000人に記念品をプレゼントするなどイベントを予定している。
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