東久留米市浅間町2丁目の10年以上空き家となっていた戸建て家屋が、先月末、倒壊リスクが高く、かつ所有者等がいない状態だったことから、略式代執行によって除却された。同市では初の執行。
同市では、「空き家にさせないことが大事。何でもご相談を」と呼びかけている。
市「空き家にさせないことが第一。何でも相談を」
この家屋は、立野川に面する木造2階建てで、今から13年前になる2012年には空き家になっていることが確認されていた。この間、相続人の調査などがさまざまな形で行われ、今年3月に、専門家によって相続人不存在と判明。倒壊の危険や衛生上の問題がある「特定空家等」に認定され、事前の公告を経て、今回の除却となった
家屋は、全体的に腐朽し、軒や柱の一部の破損が目視で確認できるなど、倒壊の危険のほか、周辺環境への悪影響なども生じていたという。
市によると、このような特定空家は市内にもう1棟あり、現在、対策を取っているとのこと。
担当する環境政策課では「空き家対策は、まずは空き家にさせないことが第一。相続や所有している家屋の売却等お困りのことがあったら、ささいなことでも、お住まいの自治体の空き家対策部署に相談してほしい」と呼びかけている。
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