「農民の暮らし」を学んだ子たち、庶民の生き生きした姿に驚き

初めて聞く江戸時代の農民の暮らしぶりに驚きっぱなし――。

8月19日(2023年)、西東京市田無公民館で、「子どものための地域を知る講演会」と題した夏休みらしい講座「とびだせ 田無・保谷の村―江戸時代の生活とつながる人々」が開かれた。

2017年から同市図書館が主催するもので、講師は同市文化財保護審議会委員で、成蹊中学・高等学校社会科教諭の行田健晃(ぎょうだ・たけあき)さんが務めた。

講座で子どもたちから質問を受ける行田さん

今回のテーマは「江戸時代の農民の生活」。

身分制や村社会などの印象から閉塞感があると思われがちな江戸時代の農村だが、花見や富士登山、 伊勢参り、行商や引っ越しなど、そこには伸び伸びと生きる人々の姿があった。講座ではそうした様子が、古文書などを元に紹介された。

参加した子どもたちからは「歴史の楽しみ方を知れた」「農民一人ひとりの人生を感じた」などの感想が聞かれた。

講座を終えて行田さんは「歴史というと大きな事件や有名な人に目がいくが、その陰には、悩んだり笑ったりして日々を力強く生きる人々がいる。その姿が伝わったならうれしい」と話していた。 

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