児童たちに「支え合う喜び」語る~パラトライアスロン選手とガイド

向台小の道徳授業地区公開講座

先月26日、西東京市立向台小学校で「道徳授業地区公開講座」が開かれ、パラトライアスロン競技で東京パラリンピックを目指す米岡聡選手(三井住友海上火災保険)と、そのガイド(伴走者)の西﨑昌宏さんが登壇しました。

西崎さんは同校児童の保護者で、その縁からの講演となりました。

自転車走行のデモンストレーションをしてみせる米岡聡選手(三井住友海上火災保険)と、ガイド(伴走者)の西﨑昌宏さん

パラトライアスロンの難しさと醍醐味

パラトライアスロンは、スイム(0.75キロ)、バイク(20キロ)、ラン(5キロ)を続けて行う競技で、肢体不自由者と視覚障がい者が対象です。

米岡選手には視覚障がいがあり、レースではガイドが不可欠です。

選手とガイドは、泳ぐときにはロープで体を繋いだり、自転車では2人乗りタンデムバイクを利用します。

1秒を争う高速のレースのためタイム的にも安全面でも2人の連携が非常に重要ですが、合図や誘導をやりすぎるとタイム・体力に悪影響が出るジレンマもあるそうです。

そうした難しい条件下で、工夫しながらレースに挑むのが醍醐味ともいえます。

 

「チームで喜び合える」のが魅力

「一人で取り組むよりも頑張れること。一人では思いつかないアイデアを持ち寄れること。チームみんなで喜び合えること。この3つがパラトライアスロンの魅力です」

講演では、米岡選手と西﨑さんが口をそろえてこう語りました。

児童たちからは「目が見えなくなっても生き生きしている米岡選手に感動しました」などの感想が寄せられていました。

2人は昨夏のASTCアジアパラトライアスロン選手権で2位になっており、会場では、児童たちに銀メダルを披露する一幕もありました。

講演は一般公開され、児童のほか、約120人の保護者らが聴講しました。

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