落合川清掃ボランティアグループ ゴミ拾い、なぜ14年も続く?

落合川は、1日に1万トンを超える湧水によってきれいな川として私たちの心を癒やしてくれています。2008年には「平成の名水百選」にも選ばれています。

昔、落合川にはたくさんのフナやコイ、ドジョウがいて、私たちは魚を捕ったり泳いだりしました。カワセミをはじめ、たくさんの野鳥が生息し、夏には水辺にホタルが舞い、カエルの合唱でした。

河川改修もあってその姿は変わりましたが、私たちや子どもたちが楽しめる川として落合川を守っていきたい。そんな気持ちで集まったボランティアグループが、第3日曜日の午前8時に「こぶし橋」に集合して、午前中に川中のゴミ拾い等を行っています(東京都の許可を取り、川中に入ります)。

活動の様子

活動のきっかけは07年に、南米などで繁殖する外来種の水草「オオフサモ」が大繁殖したことでした。そのときに市民有志が立ち上がり、除去して一件落着したのです。

その後、メンバーの中でカワセミの写真を撮り始めたところ、ペットボトルやレジ袋が写ってしまい、せっかくの写真が台無しになることから、「川をきれいにしてからカワセミを撮ろう!」と、清掃活動が続くことになりました。

後に「東久留米水辺の生きもの研究会」の会員も加わり、現在は29名のメンバーです。

集めたごみの一例
集めたごみの一例

湧水なので、真冬でも水温は14度ほど。夏は涼しく冬は温かいので、川中に入ることに苦労はありません。

ボランティア傷害保険にも入っていますが、ここ十数年、事故やケガは一つもありません。なぜこんなに続くのか不思議です。

毎月のゴミは、45リットルのゴミ袋3、4袋です。年間約36袋が宮下橋から上流の御成橋の間に捨てられているということです。

将来は、橋から橋ごとに私たちと同じようなグループができることを期待しています。そしていつまでもきれいな落合川であってほしいです。

(落合川清掃ボランティアグループ 代表 高橋喜代治)

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