夏の風物詩 「こわーい話」 〝地域の力〟で手作りイベント

中高生が装飾 ひばりが丘公民館で

夏といえば怪談。年長者たちの力を合わせて、小学生たちを楽しませよう――。

そんな夏らしい催し「こわーいお話を聞く会」が、先月25日、西東京市ひばりが丘公民館で開かれた。前に4年連続で実施されていたイベントを6年ぶりに復活させたもの。今回は中高生がボランティア参加し、会場の飾り付けを〝こわーい〟雰囲気に仕上げた。

こわーい話を読む朗読「草の会」のメンバーたち

期待以上の演出に、途中で泣き出す子も…

ボランティア参加したのは、保谷高校、ひばりが丘中学校、田無第二中学校の美術部員などの有志計57人。会場入り口付近を廃病院に仕立てるなど、小学生たちを震え上がらせる工夫を随所に凝らした。

点滴を作ったという女子中学生は「血が滴るイメージで創作した。奉仕が好きなので、こうした活動は楽しい」と笑顔で話していた。

また、美術指導をした澤田香南波さんは「お化け屋敷を作るのではなく、お話に集中できる装飾で怖さが増すような演出をしようとアドバイスした。期待以上の出来で、中高生たちの力に驚きました」と評していた。

廃病院をイメージした装飾

朗読を務めたのは、同館を拠点に活動する市民グループの朗読「草の会」。芝居のように役を分けて読む演目もあり、話に引き込まれた小学生の中には、途中で泣き出す子も。

企画した同館職員の小幡洋子さんは「私の郷里の話だが、地域の大人が見守るなか、大将となった上級生が下級生をリードして行う『地蔵盆』という子どもの祭りがあって、楽しかった思い出として心に残っている。多世代が繋がれるような催しができればと思って復活させました」と話している。

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