設置された物置大のボックスに不用な品を自由に置き、欲しい人がそれを自由に持ち帰っていける――そんな無人の不用品譲渡のシステム「Baton BOX(バトンボックス)」が、5月(2024年)に東久留米市中央町地区センターに設置された。約2カ月がたち、食器や衣類、文具類などが譲渡されている。

「タウン通信」記事がきっかけ
バトンボックスは、東京都行政書士会多摩中央支部の有志メンバーによるグループ「SDGs研究会」が中心になって実施しているリサイクル・リユース活動で、昨年2月1日発行のタウン通信で小平市での様子を紹介している。
今回の東久留米市での実施は、その記事を見た市民団体「くるねっと」のメンバーが、同会代表の柴田明子さんに問い合わせたのがきっかけ。その後、勉強会などの機会を持ち、同会のノウハウが提供されることで、実現にこぎつけた。

「エコの時代。必要とする人の橋渡しになれば」
バトンボックスは現在、小平市で4カ所、小金井市で2カ所で稼働しているが、東久留米市の特徴は公共施設を利用している点。同市社会福祉協議会の協力で実現したもので、同センターの利用者など普段から往来が多いことから、活発な不用品譲渡が期待される。
主宰する「くるねっと」代表の石川敬さんは「エコが叫ばれる時代。使えるものは有効活用してほしい。ここが、必要としている人への橋渡しの場になれば」と意気込む。
利用は午前9時から午後5時まで。同センターの休館日(原則火曜日・祝日)は利用不可。利用は自由だが、食品類やボックスに収まらない物は置けない。
詳しくは石川さん(TEL:090・5342・0273)へ。