清瀬のホップ

清瀬市が2年前からホップを栽培、収穫している。

きっかけは庁舎屋上で行う養蜂で、南国のシークワーサーを栽培したところ、訪花活動により受粉が進み、見事に実がなった。ならば、今度は寒冷地で育つホップにチャレンジしてみよう、ということで、40株ほどを育て、2年続けて約10キロずつ収穫した。採れた球花(一般に「実」と思われている部分)は冷凍保存されており、将来的には地域ブランドとなる地ビール醸造を目指している。

――と、ここまでの話の大半は昨夏の本紙でも紹介しているのだが、この春、一歩前進するというニュースが届いた。清瀬市が中心になってのトピックではないのだが、大田区でクラフトビールを醸造・販売する企業と愛媛県東温市がコラボして造るビールに、清瀬市産ホップ約2キロが用いられることになったという。

すでに醸造は始まっており、出来上がるのは3月半ばの見込み。経緯等の詳細は割愛するが、東温市で誕生した「陽光」という名のサクラの葉を活用した、香り豊かなビールになるそうだ(先日、「陽光桜」ビールとして仕込み式が行われている)。

もっとも、醸造量は330ミリリットル瓶・450本分と限定されたもので、清瀬近隣で販売されるかは不透明。やはり、いつか清瀬市主体の地ビールが生まれることを期待したい。

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谷 隆一

「タウン通信」代表。多摩北部にて、2008年から「タウン通信」を発行。
著書に、『中高生からの選挙入門』(ぺりかん社)、『議会は踊る、されど進む~民主主義の崩壊と再生』(ころから)ほか。
当コラムは、地域情報紙「タウン通信」で掲載した原稿を転載したもの。

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