ルーマニアのワイン

前号に続いて、またお酒の話。

先日、ルーマニア料理研究家のスクタリウともこさんに、ご来社いただいた。スクタリウさんはルーマニア人男性と結婚して現地にも暮らしていた方で、現在は、日本ルーマニア親善協会の理事も務めている。本紙では2018年に、人紹介の欄でご登場いただいた。

西東京市での料理教室やケータリングなどを多角的に展開するスクタリウさんだが、先ごろ、ルーマニアワインを輸入・販売する会社を立ち上げたのだという。すでに少量をイベントなどで試行販売しており、ずいぶんと好評を得ているようだ。

スクタリウさんいわく、ルーマニアワインには約6000年の歴史があるといわれているそうで、俗にワイン発祥の地とされるジョージアと黒海を挟んで面していることもあり、「ルーマニアにこそ、ワイン醸造の世界最古の歴史がある……」とまことしやかに語られているらしい。ちなみに、ルーマニアという国名は、ラテン語で「ローマ人の土地」という意味の表現に由来しているそうで、言語(公用語)もラテン系なのだという。そう聞くと、勝手に頭の中でイタリア半島とつながり、「なるほど、ルーマニアからギリシャ経由でワインが伝わったのか……」と浅はかにも思えてくる。ついでに言えば、ルーマニア出身とされるドラキュラの口元に流れるのも、赤ワインに見えなくもない。

と、くだらない連想はともかくとして、ルーマニアに葡萄栽培に適した土壌があるのは確かなのだろう。

その優秀なワインが日本にさほど出回っていないのは、長く共産圏であったため、他国に出遅れたせいだという。

というわけで、「もっと多くの日本の方に、ルーマニアワインの魅力を知ってもらいたい」とスクタリウさん。本格的な販売は4月1日からの予定で、田無駅にあるアンテナショップ「まちテナ西東京」で扱われる。

赤1880円~など。スクタリウさんのオススメはロゼ(3800円~)だそうだ。詳しくはスクタリウさん(info@jpn-rom.com)へ。


なお、スクタリウさんの同国との出会い、料理のことなどは、著書『ルーマニアクッキング』(セルバ出版)に詳しい。ご興味ある方はご一読を。

【リンク】

ルーマニアワイン(スクタリウともこさんホームページ)

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谷 隆一

「タウン通信」代表。多摩北部にて、2008年から「タウン通信」を発行。
著書に、『中高生からの選挙入門』(ぺりかん社)、『議会は踊る、されど進む~民主主義の崩壊と再生』(ころから)ほか。
当コラムは、地域情報紙「タウン通信」で掲載した原稿を転載したもの。

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