空き家をリノベーション 1階は地域交流拠点に
東久留米市にある地域交流を重視するホスピス「はじまりの家そら」(前沢5-5-11)が、従来の1床から3床を増床し、3月22日(2024年)、開所式を行った。
同所は、2階建ての空き家をリノベーションして開設するもので、一昨年秋から1階を活用し、ギャラリーとなるスペースやカフェでの地域交流、リトリートステイ(短期の療養宿泊)を提供し、ホスピスとして看取りも行ってきた。
その活動を拡大すべく、このほど2階に、ホスピスの専用フロアとして3床を設けることになった。無垢材の床や珪藻土の壁など、自然素材が用いられ、居心地の良い空間になっている。こちらは5月1日から稼働する。

メットライフ財団×日本財団の支援で
この増床に当たっては、メットライフ財団から日本財団への寄付をもとに全国12カ所で実施する「高齢者・子どもの豊かな居場所プログラム」の支援を受けた。ちなみにこの支援は、清瀬市にある「ピッコロのおうち・たんぽぽ」でも行われている(「子ども第三の居場所」開設)。
運営するNPO法人コミュニティケア・ライフ代表の冨澤文絵さんは、「効率的なシステムのなかで死を迎えがちな現代、今一度『自然』に立ち返り、コミュニティのなかで安心して最期の日々を過ごせることが大事。死を今世の旅立ちとして祝福できるような、誰にとっても『はじまり』の場にしていきたいです」と話している。
詳細は同NPO(☎042・420・5040)へ。
[はじまりの家そら]
TEL:042-420-5040
住所:東久留米市前沢5-5-11