都内初! 小平で
小平市長選挙に子どもも「投票」しよう!――選挙権のない子どもたちも意思表示できる模擬選挙「こだいらこども選挙」が、同市で実施されている。先月には「こども選挙委員」も決まり、15人の子どもたちが立候補者にぶつける質問について話し合った。実際の選挙同様、4月6日の開票予定で、その結果はコミュニティFM「TOKYO854 くるめラ(85・4МHz)」の選挙特番でも取り上げられる。なお、投票は市外在住者もできる。

市外在住者も投票できるよ! こども委員が活動中
「こども選挙」は、投票権のない18歳未満の子どもたちが一票を投じる「模擬選挙」のことで、民主教育の一つとして、北欧など多くの国で取り入れられている。
国内では2022年の神奈川県茅ヶ崎市を皮切りに十数カ所での実施例があり、都内では小平が初となる。(全国こども選挙実行委員会調べ)。
その取り組みは高く評価され、「キッズデザイン賞 最優秀賞・内閣総理大臣賞」や「マニフェスト大賞 市民・団体の部 最優秀賞」などを受賞している。

小平での取り組みにおいては、市内外の数カ所に「投票所」を設ける予定で、現段階で、▼花小金井愛育園、▼小平神明幼稚園、▼国分寺マルイが決まっている。
子どもたちが立ち寄って投票できる仕組みで、「投票体験をしてほしい」と、市外在住者でも一票を投じられるようにしている。なお、市選挙管理委員会の協力で、実際の投票箱を設置する。


こども選挙委員も
「こども選挙」を実施するに当たり、先月16日には「こだいらこども選挙委員」も決まった。メンバーは市内小中学生約15人で、投票受付や開票作業、候補者への投票結果の報告などを担う。
選挙に向けて立候補者への質問も練り、「自然や公園を守るためにどんなことをしてくれますか」「災害への対策をどうするか」など5つに絞った質問を、子どもたち自身が動画メッセージに残した。後に、候補者から回答を得る予定でいる。


投票体験が大事
取り組みを主催するのは、市内小学校の元PTA会長が集まって組織する「こだいらこども選挙実行委員会」。メンバーに、早稲田大学マニフェスト研究所招聘研究員で、子ども・若者参画研究会幹事を務める青木佑一さんがおり、発起人となった。
青木さんは「子どもも市に暮らす一人として、意思表明する権利がある。また、選挙を通して地域や自分たちの生活のことを考える良い機会になる」と模擬投票の意義を説明し、「投票をしてみるという体験をすることが大事。何歳でも、市外のお子さんでも投票できるので、この機会を活かしてほしい」と地域の子どもたちの参加を呼びかけている。

なお、市長選挙の投開票日となる4月6日午後9時から「くるめラ」で選挙特番があり、番組内で「こども選挙」の開票結果も速報される予定。
詳細は同委員会ホームページ(https://kodaira-kodomo-senkyo.jhp.jp/)参照を。

【リンク】
◎くるめラ