西東京市東伏見に練習拠点をおく早稲田大学米式蹴球部(アメリカンフットボール)が、大学日本一になるための強化費を求めて、クラウドファンディングを行っている。
同部はこれまで大学日本一を目前に7度破れており、その勝利は選手だけでなく、OB・関係者ら全員の悲願となっている。ちなみに同部の特徴として、強豪校の中では未経験者が占める割合が高いことがある。その割合は約4割にものぼる。
それが直接影響しているわけではないだろうが、同部では、直近で敗れた関西大学および立命館大学の関西勢に比べて基礎的技術とフィジカルが劣っていると分析しており、その強化に必要な大型練習器材の更新、プロテインやサプリメントの摂取体制の充実を図りたいとしている。
クラウドファンディングでは、その強化費に充てる500万円を第一目標金額に設定し、さらに今年度に更新した新ユニフォームの制作費などに充てるプラス500万円(合計1000万円)を第二目標と定めている。

日本のフットボールのルーツ校
早稲田大学米式蹴球部は、1934年に創部している。立教大学のポール・フラッシュ教授の呼びかけに応じたもので、早稲田、立教、明治の3校が、日本におけるアメリカンフットボールのルーツ校となった。
1983(昭和58)年からは「BIG BEARS(ビッグベアーズ)」の愛称を用いている。もちろん、早稲田大学創設者の大隈重信にちなんだ愛称だ。
戦績としては、大学日本一を決する「甲子園ボウル」に2002年、10年、15年、16年、18年、19年、22年と7度出場し、そのたびに関西勢に阻まれてきた。中でも15年のときは1点差で敗れている。
勝利が手の届くところにあるだけに、ルーツ校としても、大学日本一は何としても達成したい目標だ。

返礼品にレプリカTシャツなど スタンドとの一体感を求めて
勝つためには、チーム力の向上に加え、応援の力も重要だ。今年度から新エンジユニフォームを更新した同部では、クラウドファンディングの返礼品に新ユニフォームのレプリカTシャツも用意しており、スタンドとの一体感も求めている。
支援は3,000円から行える設定で、返礼品は下記のように用意されている。
- 3,000円=お礼状
- 5,000円=早稲田大学米式蹴球部キーホルダー
- 10,000円=秋季リーグ戦チケット(引換券)
- 20,000円=新ユニフォームレプリカTシャツ1枚+チケット1枚
- 39,000円=同2枚+チケット2枚
- 58,000円=同3枚+チケット3枚
- 100,000円=同3枚+チケット3枚+チームイベントへ招待
- 300,000円=同3枚+チケット3枚+チームイベントへ招待
- 500,000円=同3枚+チケット3枚+チームイベントへ招待
なお、早稲田大学への寄付金は、寄付金控除の対象となる。個人で2,000円以上の寄付をした場合は、確定申告を行うことで所得税および住民税で控除を受けられる(※一部条件あり)。

「フットボール界の発展に向けて」
寄付募集は9月29日(月)午後11時まで。クラウドファンディング「ReadyFor」で実施されている。
同部ではすでにOBや保護者から多額の支援を受けているとのことで、今回の呼びかけに関して主将の功能誠也選手は「恵まれた大学施設を使用させていただいているが、さらなるチーム強化のため、ご支援をお願いしたい。結果という形でお返しし、日本一を獲るだけでなく、フットボール界の発展、成長に向けても尽力して参ります」と発信している。
寄付および詳細は下記のReadyForのページから(➡こちら)。
◎ReadyFor「早稲田大学米式蹴球部 創部初の「大学日本一」へ。まだ見ぬ頂点に挑む
【リンク】