どういう話の流れだったか、子どもたちと、現代語(?)の話題となった。
「とりま、KP」
みたいなことを言ってきて、「とりま」は「とりあえず、まあ」という意味だとは認識したが、「KP」が分からない。
「KPって何だよ?」
と聞くと、「えー!? 知らないの!?」と長男がマウントを取ってきた。
「韓国ポップスか?」
「そりゃ、KーPOPだろ!」
「じゃあ、韓国……?」
と考えを巡らしていると、「韓国は離れたほうがいいよ」と息子。降参して答えを聞くと、「乾杯」なのだという。
「何だ、それ? 本当にそんなの使っているのかよ」
と問い返すと、いろいろと問題を出してきた。
「じゃあ、『すきぴ』は知っている?」
「すきぴ、すきP……、隙あらば乾杯、か?」
答えは〝好きP〟で、好きな人(パーソン)、仲良し、などの意味。
「それなら、これは分かる? 『キャパい。メンディー!』」
答えは、キャパ(容量)オーバーで、面倒くせー! といったニュアンス。
まったく付いていけず、やり込められた気分になっていたところ、横から妻が参戦してきた。息子に対し、「じゃあ、これは分かる? 『てやんでい!』」
おおっ。これはまた、オツなところを来たな。
そう感心はしたものの、恥ずかしながら私自身、語源が分からない。息子と一緒になって考え、つい先刻の流れで、「てやんでいの『て』は多分『手前』だな。「手前、やんのか!? でい!……って何? でい、でい……?」
と、もごもご口にしていると、呆れたように妻から一言放たれた。
「何言ってやんでい!」