
鉄道ファンなら一度は乗りたいJR只見線(福島県会津若松市~新潟県魚沼市小出、135.2㌔)の魅力を写真で紹介する2026年カレンダー「奥会津・只見線歳時記」が発売、人気を呼んでいる。
カレンダーは、会津・福島県出身者や鉄道ファンのあいだで年々購入者が増えている。
カレンダーの作成・販売者は、奥会津郷土写真家で「只見線を300日撮る男」として知られる星賢孝さん(77)。カレンダーは、30年以上も只見線を撮り続け、只見線の魅力と撮影スポットを知り尽くした星さんならではの写真が満載だ。

カレンダーの作成も20年以上続けており、星さんは「多くの人が只見線の魅力と存在意義を知り、実際に乗ってもらうことで只見線を守っていきたい」と語る。
周知のように、2011年7月の新潟・福島豪雨により只見線は橋梁や路盤が流出するという甚大な被害が発生し、特に被害のひどかった会津川口駅-只見駅の間が復旧し全線開通したのが2022年10月1日。開通後1年間こそは、マスコミ報道などで乗客数が増えたが、その後は伸び悩みなお一層の集客努力が必要とされる。
2026年カレンダーの目玉は、会津のシンボル鶴ヶ城の天守閣と只見線の車両が写っている写真(9月の暦)だ。
会津高田駅―根岸駅の間の山の上から500ミリの望遠レンズで撮影したもので、肉眼では見えない鶴ヶ城の天守閣がとらえられている。只見線の撮影ポイントを熟知し、卓越した撮影技術をもつ星さんならではの渾身の傑作だ。星さん自身が「今まで誰も撮ったことのない写真で、撮れたのは奇跡」と語っている。
カレンダーは税込み1100円(送料別)、10部以上まとめて注文すれば1部900円で買える。
申し込みは星賢孝さん(〒968-0002 福島県大沼郡金山町大字大栗山字雨沼2586、メール:tadamigawa@gmail.com)へ。
(文・『会津人が書いた 只見線各駅物語』著者、ジャーナリスト・鈴木信幸)
















