西東京市立田無小学校で昨夏(2018年)に発見されて全国ニュースにもなった約3000点もの銃剣類。その詳細についてはいまだ調査中ではあるが、現在、同市郷土資料室で一部が特別展示されている。
「この機会に、身近にある戦争の歴史を感じてほしい」と、同館では来館を呼びかけている。

歩兵銃や銃剣など約30点
展示されているのは、発見された歩兵銃や銃剣、軽機関銃、バケツやラッパなど約30点ほど。
そのほか、関連資料として見つけ出された教職員の日記や、当時の教練の様子の写真などが掲示されている。
この銃剣類は、同校校庭に埋まっていたもの。鉄砲約1400点、刀剣約1200品、訓練用手りゅう弾8点、銃砲弾(空砲)302点などが、南北約3.4メートル、東西約4.4メートル、深さ約1メートルの長方形の穴に、整然と置かれていた。意図的に焼かれた跡があり、終戦時に何らかの指令によって処分されたと推測されている。それを裏付ける教職員の日記なども見つかっているが、まだ分からないことが多い。
これらの銃剣類は教練で用いられていたとみられる。当時の同校は田無国民学校で、校庭には武器の保管庫もあった。

今回の特別公開に当たり、同市教育委員会文化財係の亀田直美さんは「学校教育の一環で用いられてきた教練銃だけに、戦争が身近なものだと改めて感じさせられます」と話している。
展示は9月28日まで(2019年)。午前10時から午後5時までで、月・火曜は休館。
詳しくは同館(TEL:042・467・1183)へ。