自宅への防犯対策を検討している人に朗報だ。

闇バイトによる侵入強盗事件が各地で発生しているなか、北多摩エリアの西東京市・小平市・東久留米市・東村山市・清瀬市では、個人宅への防犯機器の購入・設置に対して補助金を出している。

購入・設置費の半分まで補助するもので、補助額の上限は2万円。多くの市で来年1月まで申請を受け付けているが、予算上限に達した時点で終了となるので、早めに申請しておきたい。

ネット通販で購入したものも補助対象になるが、購入者と申請者が同一かの確認のため領収証などが求められるので、その前提でご購入を。また、設置後の写真が必要となるので、購入後は速やかに設置することをお勧めしたい。

手続きなどが各市で異なるので、それぞれ各市の記事でご確認を。

都市防犯研究センターのリポートによると、侵入者が侵入した家を選んだ理由には①クレセント錠を外せば入れる、②人目に付きにくい、 というものが挙げられている。

また、侵入を諦める時間では①2分を超え5分以内、②5分を超え10分以内、③2分以内、となっている。これは周囲の環境にもよるだろうが、いずれにしても、短時間で判断していることが見えてくる。

さらに犯行をあきらめる要素では、①声をかけられた、②補助カギ、③セキュリティーシステム、④犬を飼っていた、とあり、セキュリティーシステムが有効なことが示されている。

これらの要素を集めると、特に有効なのは侵入までに時間を掛けさせる「補助カギ」といえそうだ。

業者に頼んでドアノブごと交換するのが安心だが、費用も手間も掛けたくないなら後付けの「スマートロック」がお勧め。スマートフォンなどで開閉するカギで、タイプによっては顔認証や指紋認証などのシステムもある。

ドアの形状によって設置できないケースがあるので、購入時はしっかり計画を。また、電池切れにはくれぐれも要注意だ。(参考記事

また、強盗では窓から入ってくるケースもあるので、窓の補助カギ防犯フィルムも有効。もちろん、宅配業者などを装ってくるケースもあるので、ドアを開けずに応対できるカメラ付きインターホンも活用していきたい。