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近隣プール情報 市民プールからレジャープールまで~北多摩エリアのプール状況の解説も

2025-07-22

(記事の一部で業者の紹介をしています)

危険を感じるほどの猛暑の夏。頭から水を浴びたい! ということで、北多摩エリアで行きやすいプールをご紹介。末尾には、近年のこのエリアのプール事情もまとめておいた。ご参考にどうぞ!

(※北多摩=西東京・東久留米・小平・東村山・清瀬の5市)

(画像はイメージです)

近さ優先なら、地域の市民プールへ

まず、近さ優先なら、地域の市民プールがやはり利用しやすい。

屋外プールなら、「小平市東部公園プール」一択。北多摩エリアではここしかない。

屋内プールもOKなら、以下の選択肢も。ただし、これらはプール遊びというよりは「泳ぐ」という感じになるので、ご留意を。

  • 柳泉園グランドパーク(東久留米市)室内プール
  • 西東京市スポーツセンター(旭のかりん糖 西東京市スポーツセンター)
  • 東村山市スポーツセンター(TAC東村山スポーツセンター)
  • 小平市市民総合体育館 室内温水プール

なお、柳泉園グランドパークの室内プールは、中学生以下なら8月31日まで夏の間だけ100円で利用できる。料金、利用詳細等は、上記のリストにリンクを貼っているので、公式サイトからご確認を(以下同)。

一方、車で移動するなど、多少遠方まで行けるなら、他市の屋外市民プールを利用する手もある(※駐車場がない施設もあるのでご注意を)。以下などは人気だ。

  • 東原公園水泳場(青梅市の市民プール)
  • 東大和S&Dプール(東大和市の市民プール)
  • 福生市営プール

市民プールの魅力は何と言ってもリーズナブルな価格設定。一夏に何度も出かけようと思うと、気軽に行ける価格設定は重要ポイントだ。

青梅市の東原公園水泳場(市ホームページから転載)

行き放題のお得プランあり 西武園ゆうえんちプール

一夏に1、2回は大きなスライダーや流れるプールなどで、レジャープールを満喫したい! そんな方には、まずは「西武園ゆうえんちプール」(所沢市)が見逃せない。

流れるプール、波のプール、こどもプール、スライダーがある同プールでは、イベントも多数企画されている。フード類の充実ぶりもレジャープールならではだ。

ゆうえんち併設の同プールでは、プールとゆうえんちの両方を楽しめる「夏満喫1日レヂャー切符」も販売している。一日思いっきり遊ぶのにお薦めだ。

さらにこの夏見逃せないのは、東京都・埼玉県在住者を限定にした「ごひいきサマーパスポート」。9月15日までの間、プールとゆうえんちのどちらも何度でも利用できるという、いわばサブスクのお得券。中学生以上9800円、3歳以上~小学生は7600円という価格設定なので、2回以上行けば得する換算。特に、自転車でも行ける東村山市民には、これは魅力的だ。

そのほか、「西武線全線1日フリー切符付き」などのお得チケットもある。

これらのチケットは遊び予約サイト「アソビュー」で購入可能。チケット購入は会員登録をしなくても利用できる(※氏名等の入力は必要)。入場時にスマホを提示するだけなので便利だ。

なお、上記の「ごひいきサマーパスポート」については、遊び予約サイト「アソビュー」での購入時に顔写真の撮影が必要となる。

最もポピュラーな、ゆうえんち併用の「夏満喫1日レジャー切符」は一般5100円、中高生4500円、3歳~小学生3800円(※お盆中は、プラス200円)。

プールのみなら、中学生以上3200円、3歳~小学生2200円(※お盆中はプラス300円)

いずれも以下からチケット購入できる。

アソビュー➡ごひいきサマーパスポート

アソビュー:夏満喫1日レジャー切符

アソビュー:西武園ゆうえんちプール入場チケット

アソビュー:西武園ゆうえんちプール料金一覧

一度は行きたい東京サマーランド

さて、こうした記事では、やはり触れないわけにいかないのが、言わずと知れた「東京サマーランド」(あきる野市)だ。

全体で40万坪という広大な敷地の中に屋内プール、屋外プール、遊園地と多彩にそろい、その種類は書ききれないほど。総距離650メートルの流れるプールは、国内最大規模。屋内プールにもスライダーなどがあって楽しめるので、天候を気にせず出かけられる。もちろんフード類も充実だ。

東京サマーランドで注意したいのは、当日券の発売がないこと。

日付指定で、事前購入が必要だ。なお、入場料は日によって異なる。西武園ゆうえんち同様、遊び予約サイト「アソビュー」で予約購入できる。

アソビュー➡東京サマーランド・チケット購入

安いのにスライダーなど充実 川越水上公園プール

もう一つ、最後に紹介したいのが、埼玉県川越市にある「川越水上公園プール」だ。

ここは公益財団法人による運営で、公的な性格を持つだけに、料金がリーズナブル。大人1100円、小中学生は300円。うれしいのは大人2人・子ども2人のファミリー券があることで、こちらは2500円。通常で買うよりも300円ほどお得で、もちろん、友人親子と利用することも可能だ(一緒に入場する必要があるのでご注意を)。

料金から先に説明してしまったが、ここは「安い!」と思わせるだけの設備が整っている。

長さ148メートルのチューブスライダーのほか、流れるプール、波のプール、飛び込みプール、ちびっこプールと多種多様。フード類も、定番の焼きそば(600円~)からばくだん焼き14種(500円~)、チキンガーリック丼(800円)など充実している。

こちらも東京サマーランド同様、当日券は販売しないのでご注意を。同じく予約サイト「アソビュー」で販売しているので、下記から事前購入を。なお、駐車場代(普通車1000円)は当日払い。キャッシュレス決済可能だ。

アソビュー:川越水上公園プール

番外編 おまけ情報

最後に、この地域ならではのおまけ情報。

実は川遊びのできるスポットが幾つかある。

有名どころでは、整備されていて安心な「清瀬金山緑地公園」。また、湧水による清流・東久留米の落合川も例年子どもたちでいっぱいになる。特に、多聞寺近くの「落合川いこいの広場」は定番スポットだ。

清瀬金山緑地公園

地域のプール事情~市民プールは廃園の流れ

さて、この記事の最後に、ちょっとだけ地域のプール事情の解説を。

少子化や自治体の財政難もあり、ここ数年、各市の市民プールは廃園が続いている。子どもたちが気軽に出かけ、日光の下、キャッキャと水と戯れる――そんな夏の光景は、もう北多摩エリアでは見られなくなりそうだ。

具体的には、屋外市民プールとして地域で親しまれていた「小平市萩山公園プール」(小川東町4丁目)は2020年から休止状態が続き、今では中止が決定している。「清瀬市下宿市民プール」(下宿2丁目)は2年前の2023年に廃園。「東村山市運動公園プール」(恩多町1丁目)は昨年・2024年に廃止となっている。

さらに、北多摩5市の中で、唯一「屋外」で今年も運営する「小平市東部公園プール」(花小金井6丁目)は、残念なことに、この夏が最後の開園。今後、屋内プールとして再整備されることとなっている。

背景に共通してあるのは、設備の老朽化。また、今や夏が暑すぎ、プールサイドですら熱中症などの危険があるという面がある。施設の有効利用という観点から見ても、年中利用できる屋内化への流れはやむを得ない。

では、屋内プールで遊ぼうか! となるところだが、この夏は文字通りそこにも水を差されている。

東久留米市民スポーツセンター(東京ドームスポーツセンター東久留米、大門町2丁目)は、6月に天井の異変が発見され、7月上旬に本格的な調査を開始。結果が出るまでに1カ月を要する見込みで、この夏の利用再開は望めそうにない。

天井の調査のため、休止中の東久留米市民スポーツセンターのプール(東京ドームスポーツセンター東久留米)

レジャープールも数少なく…

市民プールがダメなら、民間のレジャープールへ! そう思っても、このエリアには有望なプールが特にない。沿線で行きやすかった「としまえんプール」(練馬区)は、ご存知の通り、2020年に廃園。

もう一つ、比較的近場の「国立昭和記念公園」(立川市)のレインボープールは、コロナ禍で2020年に休園、続けて、施設老朽化などを理由に2021年から現在まで運営が再開されずにいる(エリアの再整備が計画されている)。

国立昭和記念公園・レインボープールのホームページより転載

利用することで、存続を後押し

そんななかでも上記のようにプール遊びの場を提供し続けてくれている施設が近隣に幾つかある。いつまでも続いてくれるためには、利用することで施設を応援していくことも大切だ。

ということで、ぜひ地元のプールにお出掛けを! レジャーの際は、熱中症や過度の日焼けなどにくれぐれもご注意を。

西東京市の市民課がより便利に! 事前予約10/1~

2026-09-17

西東京市の市民課窓口がより便利に!

10月から、来庁の予約ができるようになります。
予約受付は9/24~。

また、マイナンバーカード関連の専用窓口を開設するとのこと。

ちなみに、東久留米市も10月から市民課・保険年金課の窓口事前予約をスタートします!

#西東京市 #東久留米市 #窓口予約 #マイナンバーカード手続き

さくらジュニアオケ演奏会 27日㈰、小平の高齢者施設で、無料

2026-09-16

小平市を拠点に活動する「さくらジュニアオーケストラ」の演奏会が、27日㈰午後2時から、同市の高齢者施設「プラチナ・ヴィラ小平」(鈴木町1の85の1)で開かれる。

子どもの居場所づくりに取り組んでいる「こだいら・自分らしさ学びの広場」が招いて実施するもの。同会では普段、日曜日に同施設を会場に誰でもふらりと寄れる場を設けており、今回、子どもたちに生の音楽に触れてほしいと企画した。

鑑賞無料。詳細は近藤さん(ns500m0803@gmail.com)へ。

➡Instagram「こだいら・自分らしさ学びの広場」

認知症支えて30年 「西東京ゆとりの会」が記念の集い

2026-09-16

認知症の家族会「西東京ゆとりの会」が今月、発足30周年を迎え、9日に記念の集いを開いた。

現在介護中という人から、すでに認知症の家族を亡くされた人まで約30人が参加。市の担当課や地域包括支援センターの職員、山田病院の認知症認定看護師らも駆け付けた。認知症の妻と参加する男性の姿もあった。

集まった会員や関係者たち

同会は、当時の田無保健所の主導で「家族交流会」として発足。認知症という言葉もない時代で支援体制が乏しいなか、精神的に支え合ったり、情報交換の場として役割を果たしてきた。名簿を作り始めた2002年以降で164人が登録している。現在の会員は40人。

発足時から会に関わってきた現会長の田村賀代子さんは「気付けば30年。ここで立ち止まらず、今後も一人でも多くの方をサポートしていきたいです」と話している。

なお、30周年に合わせて記念文集を作成しており、同市の各地域包括支援センターで閲覧できる。

30年、会に関わり、現在は会長を務める田村賀代子さん(左)と谷恭子さん

Nゲージ愛好家、集まれ! 9/26㈯、西東京市柳沢でサークル活動

2026-09-16

広い場所がないと存分にできないNゲージ(鉄道模型)を思いっきり走らせよう!――9月26日㈯正午から午後6時まで、西東京市柳沢の集会所(都営柳沢二丁目第二アパート17号棟 1階)でNゲージの「運転会」が開かれる。車両持ち込み歓迎、見学だけでもOK。

日頃から鉄道をテーマに、情報交換やNゲージ制作・作動を楽しんでいるサークル「柳沢鐡道」のイベント。今回、安定して活動できるようになったコロナ禍後で10回目の節目とのことで、新規参加者も募っている。参加無料。

詳細は同会(hosupi_okumoto@yahoo.co.jp)へ。

➡柳沢鐡道

[この町この人]トランペット奏者・塚本義成さん

2026-09-14

(下部に動画あり)

美空ひばり、八代亜紀、吉幾三、サラ・ブライトマンらのバックバンドを務めたほか、ミュージカルのオーケストラなどで活躍してきたトランペット奏者。

60代になった今は、観客を目の前にした小ステージや時には招かれた家で、自分の演奏を届けることに注力している。

10月11日㈰には、15年ほど前から暮らす地元・西東京市の保谷こもれびホールで、自ら率いる「アンサンブル・ドリーム」による「オータム コンサート」を開く。



3歳でピアノを習い始め、文字の前に楽譜を覚えた。トランペットとの出会いは小学5年生の時。学校で楽団結成があり、その選考時に一発目で音が出た。

中高と吹奏楽部に所属し、当時、吹奏楽に実績のあった国立音大へ。正統なクラシックを学ぶ傍ら、ジャズに傾倒し、幅広い音楽に触れた。これが良かった。

「プロは、現場で初めて楽譜を見せられ、顔を合わせたばかりのメンバーとセッションすることがほとんどです。『楽譜も読めて、アンサンブルも理解している』ということで、よく声を掛けていただきました」

弱冠25歳にして、大御所・美空ひばりの専属バンドにも参加。トランペットはバンドの真ん中に位置したため、当時の美空ひばりの歌唱映像には、たいてい自身の演奏姿が映っている。

「直接話せる立場ではなかったですが、コミュニケーションなんて不要なくらい歌唱力がすごかった。リハーサルもなく、本番一発なんですが、バンドが自然と引っ張られていくのです。世界屈指の歌手のバンドも務めましたが、私の中ではひばりさんが一番ですね」

昭和歌謡、ミュージカルとさまざまなバックバンドを務め、なかなか家に帰れないほど全国をツアーで巡った。

現在は、そんなハードな第一線から引き、自分の音楽を届ける活動に切り替えている。

「美空ひばりやレ・ミゼラブルなど『誰か』を見にくる方に向けて演奏をしてきましたが、これからは塚本義成のトランペットを聴きたいという方に吹きたいのです」

実際、直接感想を言われることが多く、これまでなかった経験に、やりがいを新たにしている。

■つかもと・よしなり 岐阜県出身、1985年 国立音楽大学卒業。88年から美空ひばり専属プレイヤーとして東京ドーム不死鳥コンサートなどに参加。現在は、「夢音宅配便」と題した懐かしの名曲コンサートをイベントやホームパーティーなどで披露する活動を行っている。

➡夢音宅配便~懐かしの名曲コンサート
    

#タウン通信 #トランペット #塚本義成 #こもれびホール

練馬に、逸品イチゴのジェラートやパフェを提供する店がオープン

2026-09-14

本日オープン!

練馬区三原台に、自社農園で収穫したイチゴを使用した
・ジェラート
・パフェ
・スムージー
・グルテンフリーの米粉バウムクーヘン
などを提供する
「Ichigo Tokyo(イチゴ トーキョー)」が9/14(月)にオープン。

同園のイチゴは、今春のフランス・マクロン大統領を迎えた晩餐会にも並んだという逸品。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000190472.html

#イチゴ トーキョー #カトウグリーンファーム #加藤農園

武蔵野大学建築デザイン学科の学生が、最優秀賞受賞! 10月下旬にワークショップ実現へ

2026-09-14

祝・最優秀賞!

西東京市にキャンパスのある武蔵野大学工学部建築デザイン学科・伊藤泰彦教授ゼミの学生が、「子どものまち・いえワークショップ提案コンペ」(日本建築学会)で最優秀賞受賞!!

段ボールの家を被ってまちを歩き、子どもたちが自分の居場所を見つける体験を提案するというユニークな企画。
題して「家どかり(やどかり)」。

10月下旬に、受賞した提案を実現するワークショップを開催するそうで、現在、商店街などに掛け合っているところだとか。

これは面白いワークショップになりそうですね!

#家どかり #武蔵野大学

9/20、清瀬聖母教会でコンサート

2026-09-14

フルート奏者の桂綾子さんからご案内いただきました!

9/20(日)、清瀬聖母教会礼拝堂で、フルートやオルガン、リコーダー演奏など。

「音楽と絵画と物語による 聖フランチェスコ 没後800年記念公演」。

午後2時から、入場無料。

詳細は同教会へ。
TEL:042-493-7472

#清瀬聖母教会 #教会コンサート 

ゲーム感覚で、東大和市の魅力を体感! 10/12、ロゲイニング

2026-09-14

狭山丘陵に設定されたチェックポイントを制限時間内に巡ろうという「狭山丘陵ロゲイニング」が、10/12㈪㈷に開催されます。

東大和市の主催で、先着順380人。参加は無料。

詳細は同市ホームページご参照を。
https://www.city.higashiyamato.lg.jp/bunkasports/event/1003707/1011086.html

#東大和 #狭山旧臘ロゲイニング #ロゲイニング

田無ジャズ研究会主催、増渕英紀の酔いどれトーク

2026-09-14

田無ジャズ研究会から、9/26に西東京市柳沢公民館で「増渕英紀の酔いどれトーク・ショー」のご案内をいただきました!

音楽評論家の増渕さんが、世界の音楽を語りつくすというプログラム。
入場料500円。19時~。

お問い合わせは同会へ。
ec4439@yahoo.co.jp

#増渕英紀 #田無ジャズ研究会 

職業能力大の今村遼さん、技能五輪に出場!

2026-09-11

小平市ゆかりの日本代表選手!

職業能力開発総合大学校の今村遼さん(電子情報工学専攻)が、「技能五輪国際大会・ソフトウェアテスト職種」の日本代表に!

中国・上海で22日に開会となる大会で、実務に即したソフトウェアのテスト能力を競い合うとのこと。
この競技は今大会新設のものです。

(小平市・プレスリリースより)

#技能五輪 #今村遼 #職業能力大 #職業能力開発総合大学校

[アーカイブ]世界最北にマイホーム グリーンランドに暮らす 大島育雄さん

2026-09-09

※編集部より 大島育雄さんの訃報に際し、2009年1月に掲載した記事を改めて公開します。東久留米市出身、清瀬市育ちとのことで、帰国時にインタビューさせていただきました。ご冥福をお祈りします。


世界最北の村、グリーンランド・シオラパルク村(北緯77度47分、西経70度46分、北極点まで約1300キロ)に暮らして35年。

隣町まで60キロ、海に面したわずか60人強の村で、クジラやセイウチ、アザラシ、鳥などを獲る猟師として生きる。

現地の女性と一男一女をもうけ、今は孫が7人。北極点に立った最初の日本人の一人でもある。

グリーンランドに行ったのは、日本大学に在籍中、山岳部に所属したのがきっかけ。同部はかねてグリーンランド冒険に力を入れており、文献の整理などでその研究にかかわった。20代前半で生き方を迷い、「アフリカでもどこでもいい。とにかく外国に行きたい」と思いを募らせたとき、グリーンランドを選んだのは自然のことだった。

初めての海外旅行で不安もあったが、心強い仲間もいた。世界的な冒険家、植村直己さんだ。犬ぞりの練習地に世界最北の村を選んだ植村さんとは、1972年11月から、3カ月ほど一緒に暮らした。

犬ぞりで頻繁に出かけていく植村さんを横目にしながら、興味は村の人々に向いた。痛感したのは、自分の生活技術の足りなさ。自分よりも子どものほうが生活力があることに愕然とした。

「まがりなりにも大学を卒業し、日本では一人前のはずなのに、生きるためにするべきことが何もできない。食料や衣類のことを子どもに教わる始末です。それまで生きてきた自分の25年って何なのだろうと考えこみましたね」

1年の滞在をへて帰国するも、イヌイット(エスキモー)を取材したいというテレビ局の同行依頼もあって、3カ月後に再びシオラパルク村へ。そして、そのままグリーンランドに暮らすことになった。

74年8月、27歳のときに現地の女性と結婚。78年には、日大隊に雇われる格好で北極点遠征に参加し、世界で4番目の北極点到達者となった。もっとも「行った、というだけのこと。経験にはなったけど、あまり感動はなかったね」。興味はやっぱり、冒険よりも暮らしのほうに向く。

移住してからの35年で、村の暮らしはずいぶん変わった。欧米強国の”圧力”で、自給自足に近かったイヌイットの伝統的な慣習や食生活は、便利さと引換に失われつつある。かつては口にできなかった豚肉や米、春巻き、野菜などが買えるようになり、発電所ができ、入浴の習慣がなかった村にシャワー施設が常設されるようになった。暮らしやすくなった半面、金稼ぎに追われるようにも……。

収入源となる猟も、欧米強国の理屈を押し付けられて、自由を奪われている。トラバサミ(仕掛けを踏んだキツネなどの足を挟むワナ)は「かわいそう」という理由で使用禁止。クジラはIWC(国際捕鯨委員会)から捕獲できる頭数を制限されている。

「結局は強い者のエゴがまかり通る。エゴっていうのは、裕福になると生まれるもの。貧しいときは、生きることだけで必死だから。しかも、そういうエゴのしわ寄せは、いちばん弱いところに来る。4年ぶりに日本に帰ってきたら、ニュースでやっているのは社員のクビばかりでしょ。ここも同じだな、と思いましたよ」

猟の規制に対して反対運動を試みたこともあるが、最近は自分のするべきことを淡々とやろうと考え方を変えた。

「世界の端っこから大声あげたって届かないもの。お手上げっていうんで、今はのんびりやることにしています」

◆おおしま・いくお
1947年東久留米市の農家に生まれ、後に清瀬市に転居。72年からグリーンランド移住。著書に『エスキモーになった日本人』(文藝春秋)がある。

(※編集部注 2009年1月7日発行「タウン通信」より)

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