どこもかしこも「ポイント」の時代で、どのポイントを重視すべきか迷ってしまう。年末年始に「戦略」を立てるつもりでいたが、結局体調を崩してしまい、今もって十分なポイ活ができていない。
そんななか、我が家で小学生と中学生の娘二人が「私は**ポイントゲット!」「お姉ちゃん、今、何ポイント?」と紙を見せ合っている。「ゲームの話?」と聞いたら、「ポイ活だよ!」ときた。
「ポイ活? 何の?」
尋ねると、自作のポイントなのだという。米を炊いたら5ポイント、食器を洗ったら7ポイントといった具合だ。中には、7時までに起きたら2ポイント、といった項目まである。
うーん、これは考えたな。我が子ながら、自分たちでやり始めたというのが立派に思え、「じゃあ、勉強のポイントも付けるようにしよう。このテキスト2ページやったら3ポイントね!」と便乗しておいた。ちなみに、ポイントが一定数貯まるとお菓子に交換できるシステムで、そこはすでに母親と交渉済みという。
もっとも、問題もある。以前も書いたが、もともとウチの娘たちはやりたがりで、仕事を取り合う傾向がある。「ちょっと待って! 食器は私が洗うからねっ!」「私だよっ!」と言い争う様には、怒ってよいのか分からない。最近は飼いネコの世話も項目に加わり、特にトイレの後始末は10ポイントという高価に設定された。これに娘二人が目の色を変えている。
というわけで、ここ数日は、二人そろってビニール袋を手に「ウンコしろー」「ウンコしろー」とネコを追いまわしている。
いや、それじゃネコも、出したくても出さなくなると思うぞ。
