我が家のポイ活

どこもかしこも「ポイント」の時代で、どのポイントを重視すべきか迷ってしまう。年末年始に「戦略」を立てるつもりでいたが、結局体調を崩してしまい、今もって十分なポイ活ができていない。

そんななか、我が家で小学生と中学生の娘二人が「私は**ポイントゲット!」「お姉ちゃん、今、何ポイント?」と紙を見せ合っている。「ゲームの話?」と聞いたら、「ポイ活だよ!」ときた。

「ポイ活? 何の?」

尋ねると、自作のポイントなのだという。米を炊いたら5ポイント、食器を洗ったら7ポイントといった具合だ。中には、7時までに起きたら2ポイント、といった項目まである。

うーん、これは考えたな。我が子ながら、自分たちでやり始めたというのが立派に思え、「じゃあ、勉強のポイントも付けるようにしよう。このテキスト2ページやったら3ポイントね!」と便乗しておいた。ちなみに、ポイントが一定数貯まるとお菓子に交換できるシステムで、そこはすでに母親と交渉済みという。

もっとも、問題もある。以前も書いたが、もともとウチの娘たちはやりたがりで、仕事を取り合う傾向がある。「ちょっと待って! 食器は私が洗うからねっ!」「私だよっ!」と言い争う様には、怒ってよいのか分からない。最近は飼いネコの世話も項目に加わり、特にトイレの後始末は10ポイントという高価に設定された。これに娘二人が目の色を変えている。

というわけで、ここ数日は、二人そろってビニール袋を手に「ウンコしろー」「ウンコしろー」とネコを追いまわしている。

いや、それじゃネコも、出したくても出さなくなると思うぞ。
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谷 隆一

「タウン通信」代表。多摩北部にて、2008年から「タウン通信」を発行。
著書に、『中高生からの選挙入門』(ぺりかん社)、『議会は踊る、されど進む~民主主義の崩壊と再生』(ころから)ほか。
当コラムは、地域情報紙「タウン通信」で掲載した原稿を転載したもの。

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