国民主権を実践していくには、国民自身が学び続けないと――そんな思いで公民館に集まる若者たちがいます。
今春誕生したばかりの学習サークル「知りたい!」のメンバーです。
18歳選挙権がテーマの公民館講座から発展
参加するのは二十歳を中心に、10代、20代の約10人。2月から小平市中央公民館で開かれた連続講座「18歳選挙権であなたが主人公になるとき!」の受講生を中心に発足しました。
講座を通して自分たちがいかに社会に無関心だったかを痛感したそうで、その終了後に、「もっと学び合おう!」と自然発生的に始まったそうです。
「でも、『知らなきゃ』という義務感ではないです。『もっと知りたい!』という気持ちで集まっています」
とメンバーの一人。
公民館の連続講座で意識が変わった面が大きく、メンバーは口々に、
「興味を持って調べて人に伝えるというのはとても深まるし、楽しい」
「ニュースが自分に関係していることがよく分かった」
「単純に、知ること自体が楽しい」
などと話します。
生活者として「選挙」「政治」「戦争」などに向き合う
発足から間がなく、会の進め方も試行錯誤しながらですが、当面は「戦争」を大きなテーマとして取り組む予定です。
さる6月25日の会では、イスラム国についてメンバーそれぞれが調べてきたことを披露し合いました。
ちなみに、この日参加したのは大学生ら7人ですが、全員が政治・経済以外を専攻しています。学究ではなく、生活者として社会を知ろうという意欲が垣間見えました。
「公民館講座を受ける前は、同世代とこんなふうに学び合える場があるとは想像できませんでした。先生もいないし、手探りの勉強会ですが、自由にのびのびと発言し合えるのは本当に楽しい。ぼくにとっては奇跡のような場です」
と話すメンバーも。
当然ながら、10日の参議院議員選挙には、全員が投票の意思を示しています。
活動は隔週土曜日、同市中央公民館で。