「弾けた!」のその先へ――幼少時から表現力を養う わだピアノ教室|西東京市

「将来的には自分で楽譜を揃え、読み、表現できるようになってほしい。それができれば、生活の中に音楽が溢れるから――」

西東京市にある「わだピアノ教室」は、「心が動くピアノレッスン」をモットーにした、幼児から大人までを対象にするピアノ教室。

国立音楽大学卒業後(教職免許取得)、カワイ音楽教室でピアノを教えてきた和田円佳さんが、「楽しさ」と「表現力」を大事に指導している。

ピアノ指導経験が豊富な和田円佳さん

毎回のソルフェージュと楽しく弾く工夫

レッスンの特徴の一つは、毎回の「ソルフェージュ」。

ソルフェージュとは、リズムを習得したり、楽譜を読めるようにするなど、音楽を身体で感じてしくみを学ぶ活動のこと。わだピアノ教室では、原則40分のレッスン時間のうち、毎回10分を必ずその活動に割く。

具体的には、小さな子の場合は、まずはリズムをたたけるようにし、それから音符を追いながら歌っていく。打楽器を使うなど基礎練習さえも楽しく行うのが、同教室のスタイルだ。習熟してきた子になると、初見で楽譜通りに演奏できるか、チャレンジしていく。

「小さいときから、基礎を大事に積み重ねていくことで、将来的に自分で楽譜を用意して、音楽を楽しめるようになります。まずは譜面通りに弾けるように目指します」

と和田さん。

ポーランドで購入し、移送したというドイツ製のピアノ

ソルフェージュが終わると、次にレッスンは、個別の課題曲に進む。

テキストは子どもの年齢や性格、趣向などによって最適と思われるものを勧めているが、始めたばかりの小さな子の場合は、童謡やポピュラーな曲が多く載っているテキストを選択することが多いという。「ザ・クラシック」という進め方ではなく、例えば、「かえるのうた」や「アルプス一万尺」など、歌って楽しい曲からスタートすることが多い。

「3歳からピアノを習ってきた私ですが、実は小学生以降、夢中になって取り組んできたのは『合唱』です。歌うことは音楽の基本。歌で歌心が得られます。弾んで歌ったり、セーブしたりと、歌なら表現がしやすい。まず歌で『表現力』を身に付け、それを楽器に反映させていく。曲を表現できるようになるためには、それが一番の近道だと考えています」(和田さん)

もちろん単純に、歌っている曲をピアノで弾けるようになるという喜びも大きい。取り組みやすく、達成感も得られ、次の課題曲への興味も広がっていく。そのようにして徐々に、本格的なクラシック曲へと入っていく。

ごほうび、鑑賞の日、発表会とイベント

ところで、レッスンがいかに楽しく工夫されたものでも、「毎日の練習はつらい……」という子どもは少なくない。音楽を習わせる親の共通した悩みどころだ。

ご自身にもそんな経験があるという和田さんは、自宅練習を続けやすくする工夫も凝らしている。

まずは、「ごほうび」でやる気を上げる仕掛けの数々。

そのうちの一つ、「毎日練習カレンダー」は、1日3回以上練習したらシールが貼れるというもの。月内に25日以上達成すると「ごほうびカード」がもらえる。カードは「作曲家の名言」「音楽カルタ」「音楽クイズ」など、さまざまに用意されている。

毎日練習カレンダー。ちょっとした工夫が練習を続けやすくする

また、「100マスすごろく」は、課題曲の演奏に合格したり、音楽記号を調べるなどの課題を達成したときにスタンプを押してもらうもの。100マス達成で、表彰式とごほうび。

さらに、ソルフェージュのテキストを使ってのリズム打ちなどの課題を達成すると、表彰式とごほうびが待っている。

ほかに、3カ月に1度のペースで行う「鑑賞の日」も、音楽への興味を喚起する工夫の一つだ。

和田さんが曲を選び、解説や鑑賞ポイントを添えて、生徒たちに紹介。それぞれが家庭で家族と共に鑑賞できるようにしている。

「ピアノ曲にこだわらず、馴染みのない楽器や曲も紹介するようにしています。演奏時に『バイオリンのイメージで弾いてみよう!』などと言うこともあり、さまざまな楽器を知ることは表現力アップにもつながります」

こうした日々の取り組みに加え、年に一度の発表会も実施。クリスマス会などのイベントも大事にしている。

「音楽は自分一人でも楽しめますが、聴衆がいて、本当の意味で成立するものです。『すごい良かったよ!』『感動した!』と言ってもらえると、『習ってきて良かったな』と気持ちも新たになります。先を行く子の演奏を聴くことも刺激になりますし、いろいろな曲との出会いの場としても演奏会は貴重です」

と和田さんは話す。

ちなみにレッスン生の保護者からは、以下のような声が寄せられている。

「小学2年生から通っています。先生がやさしいので、子どもが楽しく通っています」

「5歳頃から通っています。子どもが緊張せずに、自分のペースで楽しく練習ができています。子どもたちをやる気にさせてくれるところが魅力的です」

「6歳の頃から通っています。一人ひとりのレベルや性格に合わせたレッスンをしてくれるので、安心して受けさせられます」

ごほうびカードの数々。集める楽しさが練習のモチベーションにつながる

欧州生活後に、ママ友の頼みから教室開講

そんな「わだピアノ教室」だが、西東京市で開講するまでに幾つかの変遷を経ている。

前述の通り、カワイ音楽教室で指導者となった和田さんは、同時並行で自宅でも生徒を持つようになっていたが、結婚後に夫の仕事の関係で、ヨーロッパに移住することに。一時期は指導を離れ、ドイツ、ポーランド、イギリスで延べ10年以上にわたって、異国での子育て中心の生活を送った。

帰国したのは、10年ほど前。二女がちょうど幼稚園生の頃で、あるとき自宅に「ママ友」を迎えたところ、ピアノと楽譜の山に気づいた一人から「もしかして、ピアノを専門でやっている方?」と声が掛かった。

「音大を出て、昔、教えていたことも……」

と答えたところ、「ぜひ、ウチの子に教えて!」と頼まれ、いつしかその輪が広がっていた。

当初は友達の子だけ、というつもりで宣伝もせず指導していたが、評判を呼んで生徒が増えたため、二女が小学校に入った頃から、本格的に教室をスタートさせた。

リラックスした雰囲気でレッスンを受けられる

2025年に、中野区から西東京市に移転。現在、「ジュニアコース」「大人のコース」の2つのピアノコースに加え、シニアを対象にした「大人の鍵盤ハーモニカコース」を開講している。

長い海外生活を経験してきた和田さんは、音楽の持つ力をこう話す。

「言葉も分からずポーランドに暮らして間もない頃、『おばあちゃんの誕生日だから、何か弾いてよ』と声を掛けられ、現地の教会で小さな曲を披露したことがあります。終わった瞬間に、うわーっと人が寄ってきて、『良かったよ!』とハグとキスの嵐(笑)。音楽は言葉の壁を超えるというのを、身をもって体験しました。音楽には、人と人をつないだり、人を動かす力があります。ピアノは何歳からでもスタートできます。ぜひ、まずは体験にいらしてください」

ちなみに、わだピアノ教室にあるピアノは、和田さんがポーランドで購入したドイツ製のもの。戦時中ないし戦後間もない頃に製作されたとみられるピアノだそうで、細部まで丁寧に手作りされ、かつリメイクされている。日本ではなかなか見ないデザインも印象的だ。

さまざまな教材から、それぞれに合った練習曲を選んでいく

体験キャンペーン

気になるレッスン料は、コース別で、

・ジュニア/大人のピアノ (40分レッスン×月3回):9,000円

・月2回コース (40分レッスン・高校生以上対象):6,000円

・大人の鍵盤ハーモニカ (60分レッスン・月2回):4,500円

別に、入会金が5,000円、設備費が半年ごとに1,500円(ピアノコースのみ)となっている。

なお、体験は通常1500円だが、現在、体験後の入会で体験料1500円を差し引くキャンペーンを行っている。

さらに、体験翌日までの入会なら、入会金5000が半額になる。

これに加えて、先着15人に小冊子「ピアノを弾くってどういうこと? きっと練習が好きになる秘密」をプレゼント。

下記から気軽にお問い合わせを。

[わだピアノ教室]

TEL:050-1869-6465

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住所:西東京市ひばりが丘北1-7-4

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