地域の魅力を伝える曲を数々作り、歌ってきた小平市職員の市川裕之さんが、4月25日に、全7曲を収録した音楽アルバム「Φ(ファイ)」を発売します。
テレビドラマ「北の国から」の演奏などで知られるギタリスト・坂元昭二さんらが制作に協力しています。
コロナ禍で沈みがちな雰囲気のなか、「前を向いていこう!」と希望が込められた作品になっています。
市川さんにインタビューをしました。約9分の動画にまとめています(冒頭に市川さんからのコメント。後半にインタビュー。BGMは市川さんの歌)。
動画のラストには、プロモーションビデオを入れています。
このビデオ、なんと撮影したのは、市川さんの次男の虹響(こうき)さん。そして、出演しているモデルさんは、芸能活動をしているという市川さんの次女・春鈴(あつり)さんです。
ぜひご覧ください。
動画(8分54秒)
「誰もが不安なときこそ、『言葉の力』が大事」
市川さんは、本業の傍ら、同市のマスコットキャラクター「ぶるべー」のテーマ曲「サンバDEぶるべー」を作るなど、音楽で地域を盛り上げてきました。
地域のイベントで自作を披露することも多く、「歌う公務員」として親しまれています。
本業と切り分けるため――というわけでもないですが、音楽活動のときは「Big市川」と名乗っており、FM西東京やFMひがしくるめでもパーソナリティーを務めてきています。
そんな市川さんがCDアルバムを作るのは、プロを目指していた20代の頃以来の22年ぶりとのこと。
市職員になってからはアルバム制作などは無縁のものと割り切っていたが、昨年のコロナ禍で、大きな心境の変化があったそうです。
「コミュニケーションも取れず、不安感が増す中で、自分も含めて、苦しむ人が周りにたくさんいました。そんななかで思ったのは、こういうときこそ『言葉の力』が大事だということ。
それから、この間のさまざまな感情を書き留めておきたい思いもありました」
と市川さんは話します。
バラエティある7曲を収録 歌い方も多彩に
今回のアルバムのタイトルは「Φ(ファイ)」。
数学の空集合を意味する言葉で、「答えがないなかで、どう未来を見つめていくか」という思いを込め、命名したそうです。
7曲が収録されており、全て市川さん作詞作曲のオリジナル。まっすぐなラブソングあり、クスッと笑えるコミックソングありと、バラエティ豊かなアルバムに仕上がっています。
もちろん、「黄昏学園坂パンク」など地域を歌った曲も。
市川さんの歌声も、時に甘く伸びやかに、時におどけた雰囲気でと、多彩です。
特筆すべきなのは、制作をサポートした面々。
プロデュースは、さだまさしさんのコンサートを何千回と支え、「北の国から」の演奏で知られる坂元昭二さん。
さらに、デビュー前の星野源さんを支えたパーカッショニスト・山本恭久さんらが協力しています。
「『ここまでやるのか!』と驚くほど、細かいところまで曲を磨いてくれました。一つ一つの音が丁寧に伝わるような仕上がりになっています」
と市川さんは感謝を口にします。
そのほか、同じく同市職員の根岸玄さんがベースを担当。
また、小平市に暮らすアイリッシュ・ハーピストの田中麻里さん、同じく同市在住の写真家・本多晃子さん、ハモンドオルガンの徳田真由美さんらが協力参加しました。
「皆さん『コロナ』で大変な思いをされていると思いますが、『みんなで未来を作っていこうぜ』という勢いのある曲がそろっています。ぜひお聞きいただければ」
と市川さん。
アルバム「Φ」は2,000円。
収録曲は
1、ダイヤモンドリリー
2、おはようの詩
3、黄昏学園坂パンク
4、青二才
5、食べることこそ我が人生
6、オクトーバーに逢いましょう(小平オクトーバーフェスト イメージソング)
7、Φ(ファイ)
島村楽器立川店・イオンモールむさし村山店(非常事態宣言解除後〜)・新宿PePe店(同)、くるみ屋(同)、タコスメルカド(5/9まで)、ローリングビーンズ(5/12から)、デジタルコンテンツ販売「BASE」(ONE-TWO Label)などで販売。
なお、収益が生じた場合は、しかるべき所に寄付するとのことです。
詳しくは市川さん(hiro1gon@i.softbank.jp)へ。
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市川さんがパーソナリティを務めるラジオ番組「TWO―WHO Night!」がFMひがしくるめ(85.4MHz)で第4金曜・午後8時から放送中。