西東京市長選挙に共産党から井手重美津子さん立候補

任期満了に伴う西東京市長選挙が2月2日投開票で開かれるのを前に、日本共産党北多摩東部地区委員長の井手重美津子さん(61)が、1月23日、立候補を表明した。

出馬表明する井手重美津子さん

日本共産党の公認候補で、他政党などへの推薦等はこれから呼びかけたいという。なお、元西東京市議の森輝雄さんが個人の立場から推薦をしている。

同日、記者会見を開いた井手重さんは、「現在の池澤隆史市政は困っている人に手を差し伸べていない」とし、「このまま無投票で現政権を続けさせてはいけないと思い立候補を決意した」と語った。

具体的な現市政の課題としては、「生活支援対策が弱い」「命、健康に関わる緊急課題が放置されている」「丁寧な市民からの意見聴取が行われていない」と3点を挙げた。このうち、「命、健康~」においては、PFAS(有機フッ素化合物)への対応が遅れているなどと指摘した。また、学童クラブの過密化なども問題とした。

そのうえで、自身の政策として、「生活を応援していつまでも安心して暮らせる町」「命と健康を大事にする町」「環境、平和を大事にする町」「人権、個性を大事にする町」の4つを挙げ、「すべてを市民参加で行う」と話した。

なお、「人権、個性~」の具体例として、「同性婚の権利を認めるパートナーシップ条例をすぐにでも行う」と語った。

井手重さんは1964年、清瀬市出身。武蔵野美術短期大学で美術(油絵)を学んだ後、会社員を経て、1984年から日本共産党北多摩東部地区委員会に勤務。2020年3月から現職。

これまでに、2005年都議会議員、2009年都議会議員、2012年衆議院議員、2021年都議会議員、2024年衆議院議員の各選挙に立候補し、いずれも落選している。

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