年内最終号につき

高齢者の健康促進の標語のようなもので「教育」「教養」というものがある。「今日行く」「今日用」に絡めたキャッチコピーだが、これはどの世代にも当てはまるものだろう。今年は予想もしないウイルス禍でひきこもりがちな生活を余儀なくされたが、この状況が長引けば、感染症に罹患する前に心身を害してしまうのではないだろうか。

「コロナと地域」をテーマに各所への取材をスタートしているが、感じるのは、身体への影響だ。認知症が進んだ、歩けなくなった、オンラインの使用で目が悪くなった……。そんな話を現場の方々から聞いた。いずれ、正確なデータも出てくるはずだ。

勝手な予測だが、来年は身体性を取り戻す1年になるのではないか。今年はオンライン利用などが急速に進んだが、その反動がきっと来る。それは、自然回帰や健康的な生活への関心になるだろう。地域のトピックでいえばスローフードや地産地消などになる。

来年もオンライン化は加速するだろうが、本紙では、地域の人々の熱量が感じられる活動に着目していきたい。

コロナ禍で発行し続けられたことを感謝しつつ。皆さま良いお年を。

(※編集部注:このコラムは紙媒体で発行している地域情報紙「タウン通信」の2020年12月9日号から転載しています)

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谷 隆一

「タウン通信」代表。多摩北部にて、2008年から「タウン通信」を発行。
著書に、『中高生からの選挙入門』(ぺりかん社)、『議会は踊る、されど進む~民主主義の崩壊と再生』(ころから)ほか。
当コラムは、地域情報紙「タウン通信」で掲載した原稿を転載したもの。

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