最初の1枚は市長がゲット!
市民でつくる「西東京市カルタ製作委員会」が西東京市の郷土カルタを作り、約80セットを同市に寄贈しました。
西東京市の丸山浩一市長に手渡しした場では、同会メンバーと市長が、「せっかくだから」とカルタ取りをする一幕もありました。4人が参加した真剣勝負の場で、なんと最初の1枚は市長がゲット。寄贈の場面を収録しています。読み札も紹介されるので、ぜひご覧ください。
動画(2分08秒)
SNSで輪が広がり、プロ・アマ参加
西東京市をテーマにしたこの郷土カルタでは、はなバス、多摩六都科学館、東大農場、こもれびホール、田無タワー、ひばりが丘団地など地域の施設や行事などが題材にされています。カルタ遊びを通して、自然に地域に親しめるという仕掛けになっています。
製作のきっかけは「自分たちの町に興味を持ってもらうために、郷土カルタを作ってみては?」と2017年にFacebookにページを立ち上げたことです。
あれよあれよと人が集まり、現在では117人のメンバーに膨れ上がりました。
発起人で代表の富沢さんは、呼びかけの意図をこう話します。
「『西東京市ってどこ?』と言われることが少なくありません。さらに、田無・保谷の隔たりがいまだにあるような気がして、市民が市に誇りを持てるようにしたかったのです」
ちなみに、そんな富沢さんのお気に入りの読み札は、自身が絵札を描いたという「あんこの田無・包みの保谷・一緒になって二〇年」だそうです。
今回はプロのデザイナーなども参加し、特に絵札はさまざまな個性が見られるものに仕上がっています。絵札製作には18人、読み札の投稿には31人が参加しました。
学校などで活用してほしい
同会では、特に子どもたちに利用してほしいと、小学校や児童館、図書館などに計80セットを寄贈しました。
富沢さんは「作っただけでなく、使ってもらうことが大事。解説文も入れているので、ぜひ学校などで活用してほしいです」と話しています。