日帰りの手術で快適に 「ひばり中村眼科」・中村院長に聞く
涙が止まらない、四六時中メヤニが出る――。
日常生活にも支障をきたすことのある、いわゆる「涙目」。地元の「ひばり中村眼科」では、涙目を改善させるための日帰り手術を行っています。
中村真太郎院長に話を聞きました。
涙目とはどんな病気?
――いわゆる「涙目」とは、どんな病気ですか。
「涙が鼻に向かって流れていく通り道『涙管』が何らかの原因で詰まってしまい、涙がうまく排出できずに目からあふれるようになる症状をいいます。
涙がたくさん分泌されているわけではなく、要らなくなった涙の排水がうまくいかない状態です。
涙は目を保護するために涙腺というところで作られ、眼の表面を潤したあと、汚れといっしょに涙管(涙点~涙小管~涙嚢~鼻涙管)を通って鼻へ流れていきます。その通り道に癒着などが起きて閉塞すると、涙が目の表面に貯まってしまうのです」
――原因は加齢ですか?
「年を取るとなりやすい傾向がありますが、生まれつきという方もいます。若い患者さんも少なくありません。原因はさまざまです」
改善には手術が必要
――治療はどのようにするのですか?
「涙管が詰まっているのが主な原因なので、薬だけでは治りません。改善には手術が必要です。といっても、多くの場合は涙管に細いチューブを挿入する方法で、ほとんどの場合10分程度で終わります。
涙管の中を見るためのカメラ(涙道内視鏡)を使って、安全に配慮して実施していきます。切るわけではないので傷跡は残りません。日帰り手術です」
――放っておいてはいけませんか?
「涙があふれている状態を我慢できるなら、そのままにしておいてもいいと思います。
ただ、軽症のうちは前述のような比較的簡易な手術で治療できるのですが、進行してしまった方では別の手術が必要になることもあります。
特に、『涙囊炎』というメヤニがたくさん出る病気を合併してしまった場合には、涙嚢鼻腔吻合術という、もう少し大きめの手術が必要になります。この手術はやや時間がかかりますが、こちらも当院で日帰りにて対応しています。
涙、メヤニでお困りであれば、ご相談ください」
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