下宅部遺跡出土品が国の重要文化財に

2020年3月19日

縄文時代の漆工芸など 392点が指定

東村山市多摩湖町の一帯に広がる「下宅部(しもやけべ)遺跡」からの出土品、392点が、国の重要文化財に指定されることとなりました。2020年3月20日に、文化庁から発表されました。

下宅部遺跡は、縄文時代後期から晩期を中心にした遺跡で、特に、漆関連の遺物で知られています。縄文時代に漆の生産が行われていたことも分かっており、縄文時代の暮らしを研究するうえで重要な遺跡として注目されています。

今回、国の重要文化財に指定されたのは、漆工関連遺物203点、土器・土製品43点、石器・石製品119点、木器・木製品27点です。

漆塗り土器の一例(展示品より)

これらの一部は、同遺跡そばの「八国山たいけんの里」と「ふるさと歴史館」で展示されています(※現在、新型コロナウイルスの影響で休館中)。

なお、「タウン通信」では、2018年に企画展が開かれた際に、下宅部遺跡の研究者で、「ふるさと歴史館」学芸員の千葉敏明さんにインタビューしています。遺跡のことを詳しくご紹介いただいています。記事はこちらから。

東村山市・下宅部遺跡 

東村山ふるさと歴史館 

八国山たいけんの里 


東村山出土の縄文土器に“漆塗り”の謎

「縄文期の文明を証明した遺跡を知って」 東村山ふるさと歴史館が、現在、企画展「下宅部(しもやけべ)遺跡展 縄文の漆Ⅱ」を開いています。縄文時代後期に漆の管理や高度な利用がなされていたことを証明する同遺 ...

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