縄文時代の漆工芸など 392点が指定
東村山市多摩湖町の一帯に広がる「下宅部(しもやけべ)遺跡」からの出土品、392点が、国の重要文化財に指定されることとなりました。2020年3月20日に、文化庁から発表されました。
下宅部遺跡は、縄文時代後期から晩期を中心にした遺跡で、特に、漆関連の遺物で知られています。縄文時代に漆の生産が行われていたことも分かっており、縄文時代の暮らしを研究するうえで重要な遺跡として注目されています。
今回、国の重要文化財に指定されたのは、漆工関連遺物203点、土器・土製品43点、石器・石製品119点、木器・木製品27点です。
これらの一部は、同遺跡そばの「八国山たいけんの里」と「ふるさと歴史館」で展示されています(※現在、新型コロナウイルスの影響で休館中)。
なお、「タウン通信」では、2018年に企画展が開かれた際に、下宅部遺跡の研究者で、「ふるさと歴史館」学芸員の千葉敏明さんにインタビューしています。遺跡のことを詳しくご紹介いただいています。記事はこちらから。
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