西東京市立向台小学校で、3年生の地域学習の一端として、地域で動物の取扱をしている菅原崇文さん(同校卒業生の保護者)、町田大輔さんと、保護者によるオヤジの会の協力で、鷹匠の技のデモンストレーションが12日に実施されました。
鷹匠とは江戸時代の職名で、主君の鷹の飼養や訓練など、鷹狩の一切を担った鷹使いのことです。
今回は菅原さんの師匠である現役鷹匠の澤田政弘さんたちの協力もあり、ミミズク、ハヤブサなどの猛禽類11種12羽がそろいました。
澤田さんは「昔に比べてスズメを見かけることも少なくなったが、鳥は必ずそばにいるので周りの自然に目を向けてほしい」と、動物と人との共存共栄の大切さについて語りました。
代表児童が鷹匠体験も
校庭では数人の児童たちが鷹匠体験に挑戦する一幕も。専用の鹿革手袋をはめた腕に飛来したハリスホークの迫力に「かっこいい!」と感嘆の声をあげ、喜んでいました。
地域性や人と鳥との信頼関係を学んだ授業。同校の山縣弘典校長は「子どもたちには、地域には多様な人々が暮らしていることを知るとともに、支えられていることを感じてほしい。これからも地域に密着した教育を取り入れていきたいです」
と話していました。