コンタクトレンズ について

街かど診療室

保谷伊藤眼科・伊藤勇院長のコラム

 

眼科といえばコンタクトレンズ、コンタクトレンズといえば昔は眼科、今はインターネット・駅近量販店という印象でしょうか。

最初に断っておきますが、当院ではコンタクトレンズは扱っておらず、コンタクトレンズの相談・処方も行っておりません。ただ、コンタクトレンズによるトラブルでの治療は行っております。

 

便利な反面、注意が必要なコンタクトレンズ

コンタクトレンズは、使用法さえ問題なければ非常に簡便な視力矯正用具ですが、その簡便さゆえ眼科受診せず、重篤な合併症を呈して受診する場合も見られます。

また、眼科受診を定期的に受けても、トラブルを起こす場合もあります。どのような合併症が多いのでしょうか。

 

使用法の適正化が不可欠。怠ると…

失明に至るぐらいの大変な状況を引き起こす角膜潰瘍は、いろいろな菌や寄生虫に原因があります。

コンタクトによって傷がついていながら使用し続けたために、コンタクト保存ケースが汚染されているために、また、水道水で水洗いしているためにアメーバに感染等いろいろ原因があり、治療に苦慮する場合がありますが、使用法の適正化で予防できます。

 

アレルギーに注意して

ただ、コンタクト自体に対するアレルギーは使用を制限・中止しなければなりません。

現在のコンタクトレンズのほとんどの洗浄法は、コールド洗浄という、薬品を使用する方法ですが、これに端を発してアレルギーを発症し、ズレる、腫れる、傷がついて見づらい等の症状を呈します。

アレルギーの治療および治療後は1日タイプのコンタクト使用が必須ですが、なかなか実践できていない現状に悩む眼科医も多いのではないかと思います。

 

プロフィール

伊藤 勇

「保谷伊藤眼科」院長。大学病院で最先端の眼科医療に携わった後、同院を開業。白内障等の日帰り手術のほか、網膜硝子体疾患手術、緑内障手術、眼科一般診療などを幅広く行っている。公式ホームページ:http://www.itoganka.com/

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