1年を経て、西東京市郷土資料室で現物約30点など
西東京市立田無小学校で昨夏に発見されて全国ニュースにもなった約3000点もの銃剣類。その詳細についてはいまだ調査中ですが、現在、同市郷土資料室で一部が特別展示されています。「この機会に、身近にある戦争の歴史を感じてほしい」と、同館では来館を呼びかけています。
(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)
歩兵銃、銃剣、バケツ、ラッパなど展示
展示されているのは、発見された歩兵銃や銃剣、軽機関銃、バケツやラッパなど約30点ほどです。
そのほか、関連資料として見つけ出された教職員の日記や、当時の教練の様子の写真などが掲示されています。
この銃剣類は、同校校庭に埋まっていたものです。鉄砲約1400点、刀剣約1200品、訓練用手りゅう弾8点、銃砲弾(空砲)302点などが、南北約3・4メートル、東西約4・4メートル、深さ約1メートルの長方形の穴に、整然と置かれていました。
意図的に焼かれた跡があり、終戦時に何らかの指令によって処分されたと推測されています。それを裏付ける教職員の日記なども見つかっていますが、まだ分からないことが多いとのことです。
これらの銃剣類は教練で用いられていたとみられます。当時の同校は田無国民学校で、校庭には武器の保管庫もありました。
今回の特別公開に当たり、同市教育委員会文化財係の亀田直美さんは
「学校教育の一環で用いられてきた教練銃だけに、戦争が身近なものだと改めて感じさせられます」
と話しています。
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展示は9月28日(土)まで。午前10時から午後5時までで、月・火曜は休館。詳しくは同館(042・467・1183)へ。
(※編集部注 イベントは終了していますが、地域情報として掲載を継続しています)