1年には春、夏、秋、冬という四季がありますが、それをさらに六つずつに分けたものが二十四節気です。たとえば立春、立夏、夏至、冬至・・・といったように、その名称には季節感がよくあらわれています。
2月の二十四節気は、立春と雨水です。とりわけ立春は、暦的には二十四節気のなかで最重要のもの、といってよいでしょう。
なぜなら、東洋の占いではこの日が一年の起点となるからです。それで、九星を用いる気学占いでも、2月の節分以前に生まれた方は前年の生まれ星となるのです。
季節の流れからいうと、立春の前日である節分(今年は3日)は陰の終わりのときであり、立春は陽の始まりのとき。
節分の日には各地で豆まきが行われますが、これは一年にたまった陰の気を払い、新しい陽の気を迎える行事です。豆をまくときのかけ声の「鬼は外」の鬼とは陰の気であり、「福は内」の福とは陽の気を表しています。
そして、翌日が立春。いよいよ陽の気がやってきます。この日に建物の門口に貼る「立春大吉」という厄除招福のお札は、禅宗のお寺の習慣からきているそうですが、飲食店の入り口や一般家庭の玄関などでも、たまに見かけることがあります。
立春の日の朝、玄関に「立春大吉」のお札を貼ったら、清々しい気持ちで新たなスタートが切れそうですね。
このお札、お寺や神社で発行されているものもありますが、自筆でも有効です。
今月はどの本命星の方も背中、腰の故障に要注意。転倒や高所からの転落にも気をつけてください。
[九星別運勢]
一白水星
対人面では板挟みの苦労。出費もかさむし。行動は控え目に。
思いがけず争い事に巻き込まれるなどして、微妙な立場に立たされやすい。一方で、ちょっとミエを張って、不要なお金を使ってしまったりも。元カレ、元カノ、古い知人が近よってきたら、いいことなさそう。深みにはまる前に退散して無難。体力も今イチで疲れ気味だから、外出は控えて家でビデオを見たり、音楽を聴くなど、楽しみを見つけてほしい。
二黒土星
不意のアクシデントで計画頓挫か。金銭用立て、保証は不可。
意に反することがおこって、予定変更があったり、よさそうな話もちょっと怪しい。特にお金が動いたり、印鑑、書類が係わってくることには警戒して。仕事はいつも通りの路線を守るのがよく、ひらめきを即実行してはダメ。いい思いつきは、しばらく温めておきたい。異性運は波乱ぶくみ。今月の出会いは、後々悩みのタネとなりそう。
三碧木星
楽しい気分の中にも、用心深さは必要。書類の管理は厳重に。
活動的ではた目にも格好よく、輝いている。とはいえ、昔の知人や身内にからんだ悩み事もありそう。重すぎる頼みと事を引き受けるのは得策ではない。遠方から、良い風が吹いてくる。遠来の友とすごす時間も楽しいし、自分が旅に出かけることもプラスが多い。ただし、キップの紛失やカードのミスには気をつけて、必要以上の大金は持ち歩かないで。
四緑木星
古い問題にこだわってはダメ。新しい情報にチャンスの芽。
やや運気低迷の今月は、過去の事件や古い記録にとらわれていると、気分は落ち込む一方。外出を控えて家ですごすことはよいことで、時間をかけて新聞、地域紙、ネットなどで新しい話題を探してみて。ピンとくるものが複数あって、それが後日役立つはず。疲れたら音楽でリフレッシュ。音楽にツキがあるから、音楽好きには意外にいい月。
五黄土星
いい流れに乗るために、怠け心に喝!努力は後日報われる。
運気は徐々に上昇。ただし、今月は身の周りにちょっとしたゴタゴタがあって、フッと気がぬけたりもしやすい。でも、ここでつまづいては、今後の活動にも障る。幸い、先輩や年長者は大変協力的。何か困ったことがあったら、遠慮なく相談してみたらいい。年長者、有力者との積極的な交流が、さらにいい流れをつくっていくことになる。
六白金星
チャンスを前に二の足を踏む場面も。就活、婚活も積極策で。
物事、はじめが肝心。スタートでモタつくと、せっかくのいい流れに乗りきれなくなるから、気を引き締めて。遊びの誘いも多く、人間関係は多彩。思わぬ異性との出会いもありそうで、まずは前向きにとらえてみたい。ただし、古い問題の再燃にはツキがなく、古いケガや持病の悪化には要注意。火の用心を忘れ物にも気をつけて。
七赤金星
万事好調。人のお世話で人間力アップ。婚活も大いに有望。
年長者、有力者との交流から道が開ける。一方で、人から何かと頼られることも多い。仕事はやればやっただけの結果がでるから、気を持続させて、手抜きをしないで。遊びの場面では愛嬌ある個性が光って、近づいてくる異性も多そう。パートナー募集中の人、婚活中の人はチャンス。ビビビとくる人がいたら、家族や友人にも早目に紹介するのが得策。
八白土星
意見発表に強く、思いは通りやすい。交渉事は強気で押して。
運気は強く、公私とも充実感のある月になりそう。今まで研究していたことや、ひそかに計画していたことを発表し、周囲の賛同が得られる。また、ひらめきにもいいものがあるから、それを仕事や生活に生かしてほしい。お祝いや賑やかな席に出ることも多く、多忙ながら楽しみが多い。金運は悪くはないけれど、出費はかさむ傾向。
九紫火星
ツキはあるが、自己過信は禁物。投機は凶。悪友の甘言に用心。
家族と一致団結、難関突破やうれしいこともありそう。一方で、気が大きくなって、つまらないお金を使ってしまたり、エラそうな口をきいてしまったりも。さらに、遊び人の知人が急に接近してきたら、これは危ない。今月のツキは、じっくりと腰をすえて本業に取り組んでいくところに不意にやってくるもの。欲ばらず、無心に打ち込んで。
[鑑定家]
野村徳子/九星研究家。著書に『よくわかる気学(東洋占星術)入門』(弘文出版)、『よい名前のつけ方』(同)、『寺院参拝』(国際情報社)、『はすの花 共時性と予兆の秘密』(新風舎文庫)ほか