不安を解消するために

在宅診療NOW

まつばらホームクリニック 松原清二院長のコラム

 

今号は8月1日号に続き、事務の阿南が担当させていただきます。

先月予定されていた学会で当院のお看取りの実績などを発表する予定でしたが、諸事情により学会が延期となってしまいました。学会の様子も含めて、この欄でお伝えしたかったのですが、今回は、発表予定だった内容のあらましだけお伝えしたいと思います。

 

最後まで住みなれた自宅で

発表内容は、「最期まで住みなれた自宅で過ごしたい」を支えるためには、何が必要なのか。その要因と対策を検討し、クリニックができることを考察していく、というものでした。

可能な限り自宅で療養を続けたいと希望される患者さんの多くは、「家族に負担をかけてしまうのでは」「急変時はどう対応すればいいのか」といった心配、不安を抱えています。

不安を抱えながらも最期まで自宅で過ごせた患者さんと、自宅以外(病院や施設)で最期を迎えられた患者さんの状況を比較・検討し、自宅療養の継続を困難とする要因を特定し対策を考えることで、患者さん、ご家族の不安を解消していければと考えています。

 

在宅診療への不安は、「在宅医療連携室」へ

事務職にできることは限られていますが、業務を通して円滑な診療をサポートできるよう努力し続けたいと思います。

当院では、在宅診療への疑問にお答えする「在宅医療連携室」を開設しています。お気軽にご利用ください。予約優先です。

 

プロフィール

松原 清二

在宅療養支援診療所「まつばらホームクリニック」院長。東京医科大学卒業後、複数の病院勤務を経て、2015年5月に同院開院。西東京市を中心に、練馬区・東久留米市・武蔵野市・新座市などの一部地域を訪問診療で回っている。総合内科専門医、循環器内科医。日本循環器学会専門医、日本内科学会認定医、認知症専門医、認知症サポート医。公式ホームページ:まつばらホームクリニック

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