[新刊案内] 武蔵野大学名誉教授・川村匡由さん『大都市災害と防災福祉コミュニティ』

2018年10月24日

武蔵野大学名誉教授で、西東京市などでの地域活動にも熱心な川村匡由さんが、先頃『大都市災害と防災福祉コミュニティ~東京圏、大阪圏、名古屋圏』を出版しました。

国内だけでなく海外の実情もルポしてきた川村さんらしく、指摘が具体的で幅広いものになっています。

五輪招致や土建型公共事業を優先させる国に対して「社会保障の充実を最優先し、国民の安全・安心を確保するため、政策を大転換すべき」と指摘するくだりは痛快ですらあります。

一方で、住民参加にもとづく公私協働の見守りシステムなどが必要と説き、公助・自助・互助・共助のベストミックスを提言しています。いつか来る大災害に向け、指標になる一冊といえそうです。

四六版、154ページ、大学教育出版。1944円。


編集部おすすめ

1

弱者に優しい社会へ、情報共有を 44歳で肺腺がんステージ4と診断され、2人の子どもを育てながら闘病を続ける水戸部ゆうこさん(50)の企画で、23日㈯㈷に小平市中央公民館で、がん関連の情報を広く伝えるオ ...

2

二十四節気の立冬(7日)と小雪(22日)を迎える11月は、いよいよ冬の始まり。 二十四節気とは、1年を24の期間に分け、それぞれ季節的な特徴を表す名称をつけたものです。 すこし前のデータになりますが、 ...

3

11月23日、市民の企画で 参加者募集中 西東京市と周辺市区を舞台に、時間内にできるだけ多くのチェックポイントを回って得点を集めるイベント「西東京シティロゲイン2024」が、11月23日(土)に開かれ ...

4

ワークショップのお披露目、トークセッションも 誰もが生きやすい社会を目指して、主に映像を用いた地域交流イベントやワークショップなどを行っている「にじメディア」が、11月28日(木)から30日(土)まで ...

5

 27階建て大型ビルの工事現場に、市民の思いを 公共施設が入る予定の工事現場の仮囲いに、小平の未来のイメージ画を飾ろう――。 西武国分寺線・拝島線「小川駅」西口前で建設中の再開発ビルを巡り、 ...

Copyright© タウン通信 , 2024 All Rights Reserved.